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A Look Back On CARTOON - SENSOR Special Edition -

7月7日(金)、渋谷のWOMBをはじめとする3会場5ステージで開催されるサーキットフェス「SENSOR Vol.2」。その直前のスペシャル企画として、本イベントのオーガナイザー / DJのCARTOONさんへのインタビューをGH STREAMINGで実施しました。インタビュアーは僭越ながら私、ライターのYuki Kawasakiが担当しております。noteではダイジェスト版として配信する内容の一部をお届けしてしますが、全編通してCARTOONさんのクラブシーンに対する熱い思いが語られていますので、ぜひフルでご視聴下さい。

― 「SENSOR」はInterFMで放送されているラジオ番組として始まり、現在はレーベルにパーティにとマルチに展開されておりますが、この流れは当初から計画されていたのでしょうか?

CARTOON: 実は僕ちょっと前まではオランダに拠点を持って、海外に活動の場を移そうと思ってたんです。ただ、コロナでそれが流れてしまって。ラジオ番組として「SENSOR」が始まったのはそれがきっかけなんです。で、ヨーロッパのシーンについて考えたときに、僕の頭には常に〈Spinnin' Records〉がありました。レーベルを持っていて、アムステルダムにあるクラブ「AIR」では「Spinnin' Sessions」というイベントを定期的に開催して、YouTubeには自分たちのチャンネルを持っている。さらには、アーティストマネージメントまではいかないまでも組織内にエージェントチームもあるので、〈Spinnin' Records〉は色々な機能がまとまったプラットフォームなんですよね。しかもインディペンデントにそれをやるっていう。僕には彼らがやっていることがすごく大事に思えました。だから、せっかくInterFMで番組を持てるのであれば、自分でもその形を目指したいなと。

― 〈Spinnin' Records〉はEDM全盛期に広く知られるようになったレーベルですが、実は歴史も長く色々なジャンルを扱っていて、手弁当的に発展した経緯があるんですよね。派手なイメージとは裏腹に、草の根的に成長していった。

本当に手弁当。口では“メディアミックス”と言ってなかったですけど、彼らはそういう連携も上手でした。当時からSNSの使い方も分かってたし、インターネットラジオ局へのプロモーションもうまかった。その影響か、〈Spinnin' Records〉が出すコンテンツは立体的に見えていました。Oliver Heldensなんかは、僕は最初DJじゃなくてプロデューサーとして知りましたから。〈Spinnin' Records〉はダンスミュージックのレーベルだし、パーティもたくさんやってましたけど、日本にいる僕が彼らの音楽を認識できたのは、そういった多角的なプロモーションがあったからかなと。

― まさにSENSORが今やってることですよね。しかも〈Spinnin' Records〉と比較すると、よりジャンルの幅が広い。「SENSOR Vol.2」のラインナップを見ると具体的に分かると思います。

SENSOR Vol.2 フルラインナップ

そうなんですよ。ASH DA HEROさんとか、ロックバンドですからね。レジデントは僕とYELLOCKの2人なんですけど、ラインナップのベースは自分たちが音楽制作を一緒にやってみたいって人たちなんです。たとえばフェスでその人たちと作った曲をかけたら盛り上がるんじゃないかとか、そういう想像をしながら声をかけていきました。ふかわさんがやられているROCKETMAN、80KIDZのおふたり、DE DE MOUSEさんなんかは僕らがキッズの頃から活躍している方々なので、リスペクトを込めて今回ブッキングさせてもらいました。

― SENSORには音楽に加えてテック文脈の要素も見受けられます。「RemixとTechnology」が大きなテーマのひとつとして掲げられてますが、イベント当日の展開含めて、そのコンセプトについて教えて下さい。

現状、NFTの領域は海外が先行していますが、日本国内にも面白いNFTアーティストがたくさんいるんですよね。テック系の会社も良いアイデアを持っているところが多くて、どうにか盛り上げたいと考えていました。で、このパーティならば「せっかくだから一緒にやろうよ!」と誘う理由を作れると思ったんです。Vol.1から引き続き、ブロックチェーン企業の「QUESTRY」に協力してもらってるんですけど、今回のイベントに際していくつかトークンが発行されています。VVIPのチケットを買ったお客さんは「VVIP SENSOR トークン」をQRコードから読み取れて、通常チケットで現場に来てくれたお客さんにも「リミテッド・トークン」が発行されます。それからラジオを聴いてくれるリスナーにも、番組が放送される3時間限定ではあるんですけど、トークンの用意があります。とあるワードを放送中につぶやいてもらうと、「SENSOR ラジオトークン」が発行されます。で、イベント当日にそれらのトークンとドリンクを交換できる仕組みを作りました。

それから「Remix」は、アーティスト同士のコラボレーションのきっかけとして企画しています。最近ではGrimesとAnymaが組んで曲作ったりしてますが、そういうのって日本でもあり得るよねと。この二人を結び付けたプロジェクトって、音楽だけじゃないと思うんですよ。映像やその他のビジュアル、それこそNFTが関わる世界観があって、GrimesはAI領域にも興味を持ってますよね。テクノロジーが今の音楽シーンに大きく影響している。そういうコラボレーションがSENSORでも起きてくると、色々なところに波及できると思っています。そういう意図で、CARTOON+YELLOCKの楽曲「nox」のリミックス用のデータを公開しました。データをダウンロードするだけでトークンがもらえて、リミックスに参加するとさらに追加でゲットできます。

「SENSOR vol.2」、これまでのクラブイベントとは新しい側面を持っていますので、Vol.2から初めて来るかたでも絶対に楽しめます。各SNSをチェックしていただいて、明日遊びに来ていただければと思います。


■ SENSOR Vol.2
07/07 (金) 21:00 - 28:30
開場日時: 07/07 (金) 21:00
@ WOMB
<イベント詳細>
https://www.sensorevent.net/


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