【シェアエコ編10冊】石山アンジュ氏(内閣官房シェアリングエコノミー伝道師)
「シェアエコが日本の課題を解決する。」
経歴
1989年生まれ。国際基督教大学(ICU)卒、在学中にNHK番組補佐を経験後、新卒で株式会社リクルート入社後。HR領域で3年半従事した後、株式会社クラウドワークス経営企画、広報、政策渉外担当を経て現職。ミスユニバースジャパン2010セミファイナリスト、2012横浜ファイナリスト。2008年-2009年 日本テレビ イベントコンパニオン。内閣官房シェアリングエコノミー伝道師、総務省 地域情報化アドバイザー、厚生労働省「シェアリングエコノミーが雇用・労働に与えるインパクト研究会」構成委員、総務省検討会 構成委員など。 (一社)シェアリングエコノミー協会 渉外部長として、政府渉外を担当。「イノベーションの社会実装」をテーマに、ベンチャー企業と政府の官民パイプ役として規制緩和や政策推進などに従事。他「シェアガール」としてシェアリングエコノミーを通じたライフスタイルのメディア発信などトライセクターで活動。日経Comemoキーオピニオンリーダー。 NewsPicskプロピッカー、WEEKLYOCHIAIレギュラー出演。
「基礎」
①シェア〈共有〉からビジネスを生み出す新戦略
社会人になって2年目、「シェア」という言葉が日本ではまだ耳慣れなかった当時に読んで、私のバイブルになった書です。
②シェアリングエコノミー
本書ではシェアリングエコノミーをアカデミックな観点から論じています。個人がサービスを提供する側になる市場が登場することで、社会やビジネス、雇用に与えるインパクトについての話は興味深く読めるはずです。
③Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法
ノンフィクションです。日本のスタートアップとは異なるスピード感やスケール感と、その裏にある奮闘ぶりが描かれていて、読み物としても楽しめます。
「未来予測」
④限界費用ゼロ世界
テクノロジーの普及によって効率性や生産性が高まり、モノやサービスを生み出すコスト(限界費用)は圧倒的に低下していきます。既存の資本主義の市場原理が失われていく社会において、何が「価値」となるのか。未来像が描かれています。
⑤デジタル資本主義
『限界費用ゼロ世界』では資本主義の崩壊が描かれていますが、本書ではデジタル革命がネオ資本主義的に変化していくシナリオを提示しています。
⑥UXの時代 IoTとシェアリングは産業をどう変えるのか
本書では共有型経済への変化の背景と、新産業としてのシェアを考察しています。そのカギとなるのが、既存の枠組みを超えたUXビジネス、共有型経済のビジネスモデルだということが描かれています。
「信頼の変化」
⑦私たちはどうつながっているのか ネットワークの科学を応用する
人と人とのつながりの変化をネットワーク科学の研究者が分析しています。SNSやシェアリングエコノミーで個人間のトランザクションが圧倒的に増えている中、良質なネットワークを作っていくことがより幸せで有益な人生に繋がっていく。それが、無縁社会や災害時の事例と共に示されています。
⑧WHO CAN YOU TRUST?
私のバイブル『シェア』の著者による書で、シェアリングエコノミーによって変化している「信頼」の概念にフォーカスしています。特に、信頼を構築していく背景が3段階のフェーズで図解されていて、これがとてもわかりやすいです。
「海外事例」
⑨Sharing Cities
シェアのメディアとして最も有名なSharebleが編集し、世界中のシェアサービスを紹介しています。
⑩HOW TO: SHARE, SAVE MONEY & HAVE FUN
衣食住や旅といったライフスタイルを、全てシェアしたらどうなるのか。そんなユニークで実験的な著者自身の体験が詳しく記されています。まさに私が理想とする生き方が体現されていて、こんなふうに生きられたらいいなと思います。
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