【マーケティング編10冊】須藤憲司氏(Kaizen Platform Inc. CEO)
「読み・書き・マーケティング」時代の新常識。
経歴
2003年に早稲田大学を卒業後、株式会社リクルートに入社、同社のマーケティング部門、新規事業開発部門を経て、アドオプティマイゼーション推進室を立ち上げ、株式会社リクルートマーケティングパートナーズ執行役員として活躍した後、2013年にKaizen Platform, Inc.を米国で創業。Webサイトの改善のため、A/Bテストを簡単に計画・実行できるツールと、1,300名を超えるグロースハッカーから改善案をオンラインで募ることができるクラウドソーシングから成るUI改善プラットフォーム「Kaizen Platform」を提供している。エンジニアやデザイナーがいなくても実現出来るWebの継続的な改善が市場に受け入れられ、すでに世界40カ国、800社以上で活用されている。
「心理学から学ぶ」
①なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学
この本が僕のマーケターとしてのキャリアを開いてくれました。「滞在時間の長さと買い物量の多さは比例する」「人は鏡の前では立ち止まる」「狭い売り場で人に押されると買い物をやめてしまう」など、顧客の行動分析から導き出した魅力的な売り場の作り方を紹介しています。
②価格の心理学
「マーケティング」において、最初に自分のものにしようと思ったのがプライシング(値付け)です。最もパワフルなドライバーの1つにも関わらず、従来の慣習や、業界全体の相場などで「なんとなく適当に」決められている場合が多いです。本書で価格設定の理論を学び、改めて自社の価格戦略を再考するきっかけとしてほしいです。
「古典から学ぶ」
③坂の上の雲
僕はこの作品が大好きで、この5年間で50回ぐらい読み返していますが。その度に新しい発見があります。日露戦争で日本が奇跡的に勝利を収めるまでの話ですが、そこに至るまでの過程にはマーケティング的な要素がたくさん見出せます。
④NHK 「100分 de 名著」ブックス 世阿弥 風姿花伝
一見無関係そうに見えますが、人の心をつかまなければいけないという点では、マーケティングも同じです。そういう意味では非常に含蓄のある言葉が満載で、すごく勉強になります。
「戦略から学ぶ」
⑤図解で身につく!ランチェスター戦略
広域での覇者になるより、どこか1ヶ所でトップを取ることを目指すランチェスター戦略です。中小企業にも実行しやすいため、「弱者の戦略」と言われるが、スタートアップはもちろん、大企業の新規事業に携わる人にもお薦めです。
⑥確率志向の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力
USJの業績をV字回復させたマーケター・盛岡毅氏が、その独自理論である「数学マーケティング」を徹底解説しています。「ビジネスの成功確率はある程度決まっている。あとはそれをいかにコントロールするか。」感性に頼らず数学で結果を予測する手法を公開しています。
「ニーズから学ぶ」
⑦ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム
「人がモノを買うのはそのものが欲しいというより、それを買うことで何かの仕事(ジョブ)を片付けたいため。人を雇用するのと同じ」というジョブ理論を提唱し、市場のメカニズムを解き明かします。
⑧世界最先端のマーケティング 顧客とつながる企業のチャネルシフト戦略
ネットとリアルが融合する現在、最前線の企業では何が起きているのか。オムニチャネル戦略を考える人に最適な1冊。
「テクノロジーの変化から学ぶ」
⑨プラットフォーム革命
Google、Apple、Facebook、Amazon、Uber、Airbnbといったプラットフォーム企業は、どのように生まれ、何が成否を分けるのか。プラットフォームを構築する専門家が豊富な事例と経験に基づき、解説しています。
⑩カスタマーサクセス サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則
「単にモノを売って終わり」というビジネスモデルから、「継続的に使った分だけ請求する」サブスクリプションビジネスが主流になりつつある現代。既存顧客へのマーケティング戦略はいかにあるべきかを考察しています。
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