【法律編5冊】水野祐氏(弁護士)
法律との付き合い方が上手くなる。
経歴
弁護士。シティライツ法律事務所。
Arts and Law代表理事。Creative Commons Japan理事。
慶應義塾大学SFC研究所上席所員。著作に『クリエイターの渡世術』(共著)、『オープンデザイン 参加と共創からはじまるつくりかたの未来』(共同翻訳・執筆)などがある。
①ルールはなぜあるのだろう スポーツから法を考える
もしスポーツにルールがなければ、面白さは激減するだろう。今回紹介した本の中で、この本だけ「法律とは何か」を正面から扱っています。法律だけでなくルール全般も中高生にも分かりやすく、対話形式で書いています。
②さよならインターネット GDPRはネットとデータをどう変えるのか
Google、Apple、Facebook、Amazonを筆頭とするアメリカ西海岸のIT企業に待ったをかけたのがEUです。2018年5月にEUで施行された「一般データ保護規則(GDPR)」とはどんな法律で、どんな変化をもたらすのかを解説しています。
③公共R不動産のプロジェクトスタディ 公民連携の仕組みとデザイン
不動産仲介の人気サイト「東京R不動産」が行政の所有する物件と民間企業をマッチングさせる、それが「公共R不動産」です。公園内に宿泊施設を造ったケースなど、「規制のグレーゾーンを上手く使った事例集」としても読めます。
④パクリ経済 コピーはイノベーションを刺激する
法学者である著者によれば、レシピやファッションなど著作権で守られていない分野の方が創造性が活発だと言います。「パクリを認める代わりに使用料を払う」など、経済活性化とクリエイターの権利保護を両立するためのルールを提示しています。
⑤シンプルな政府 "規制"をいかにデザインするか
実は新しいものができる一方で、一旦できた法律はなかなかなくならない。行動経済学的な手法を用いて、その法律が存在することの効果を測定し、不要な法律を無くしていきます。社内のルールや契約書を作るときの参考になる1冊です。
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