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017【育児】 日本は育休後進国か
「日本は先進国の中でも育児休暇についての制度が不十分な国である」とか言われると、ふむ、確かに、自分の周りではこれらの件で不満をもっている人が多いしな、と納得してしまう気がする。
でも、先日読んだプレジデントウーマンの記事「"日本の育休制度は恵まれてない"が大嘘なワケ」によると、どうやらその認識は違っているらしい。
実は米国なんかよりも、断然整っているというのが事実だそうで。
〇アメリカの育休制度
・産休、育休区別なく期間は出産後12週間
・国からは支給が無く無給の場合が多い(会社の制度に依存)
・父親向けの制度は特になし
〇日本の育休制度
・期間は、産休が出産6週間前から出産後8週間、育休が子供が1歳になるまで(2歳まで延長可)
・産休中は3分の2、育休中は67%(6ヶ月経過後は50%)の給料を国から支給
・母親に加えて父親が育休を取ると、育休期間の延長が可能。
圧倒的に日本の方がいいですね。日本に生まれて良かった。
では何が問題かというと、「職場に漂う育休を取りにくい空気」なのだと容易に想像できる。
自分に置き換えて考えたとき、育休とかそれ以前に、有給を取ることを考えても、例えば2日連続有給を取ろうとした時ですら、ややハードルを感じる。
休むということはつまり、どんなにうまく休む準備をしていたとしても、少なからず同僚や上司に迷惑をかけるからというのが根本にある。
育休を取ろうとした時に躊躇する気持ちは、十分理解できる。
制度利用の根底にある認識を変える
国が設けた様々な制度について、全て、当然のように使っていいという認識はそもそも無い。極論だが、生活保護の制度について、万人が「制度があるなら利用すれば良い」という意識で意図的に使い始めるとおかしなことになるし、そもそもそういう制度では無いはずだ。
一方で、年金制度なんかは上記で言うところの「そういう制度」のはずで、条件を満たせば万人が使っていいものという認識だし、誰からも文句を言われることは無い。
「歳取って定年なんだから貰って当然だよね」という認識の年金制度と同じように、「子供できたんだから当然だよね」という認識を国民総意で持つところまで行かないと、育休の取りにくさというのは続くんだと思う。
ましてや、男の育休制度がそこまで行くには、しばらく時間がかかりそう。
制度の改革は着々と進んでいます。次は、意識改革、ですね。