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【Legacy/ Miracle】ジェネリック奇跡の展望と限界

こんにちは、「ひらこ」と申します。
2児のパパです。普段はDiscordで遊んでおり、レガシーやパイオニアをチマチマ集めています。

前回、ジェネリック奇跡を構築し大会に出てみました。

その中でこのデッキを強化したり限界があったりといったことが分かりましたので書きまとめたいと思います。

◆前提:《天使への願い》を通すのに必要なもの

このジェネリック奇跡でやりたかったことは、奇跡呪文を唱えること、特に《天使への願い》を唱えることです。

そのためには2つのことが必要です。

時間

《天使への願い》はXの数だけ天使トークンを生成します。つまり、試合が長引くほどに強くなるカードです。このカードを強く使うためには試合を長引かせなければなりません。長引かせる方法はいくつかあります。

・ロックカード
ひとつは相手を拘束することです。

例えば、《覆いを割く者、ナーセット》はドローを拘束します。たくさんカードが引けなければ、相手の手数が減り、試合が長引きます。

また《渦まく知識》や《思案》が唱えにくくなるため、相手の有効札を引く確率が下がり、これまた試合が長引きます。このような「相手を何らかの方法でロック」すれば時間を稼ぐことができます。

・アドバンテージをとる
相手の脅威を捌ききれなければ《天使への願い》を唱えることなく敗北します。近年のカードパワーにより脅威の数は増える一方なので、こちらも負けないように増やさなければなりません。

具体的な増やし方は「手札を増やす」「手札の質を高める」「呪文を使い回す」などです。

・別の脅威
青系デッキと相対する場合、自分の脅威を《天使への願い》に頼るのは危険です。相手からすれば《天使への願い》だけを打ち消してしまえば良いからです。そのために別の脅威が必要です。脅威とは「通したら敗北に繋がるようなカード」です。

・別の勝ち手段(ただし、勝ち手段+アルファを持つもの)
例えば、いまジェネリック奇跡で大活躍している《開闢機関、勝利械》や《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》は別の勝ち手段として用意しています。

これらはクロックが早いだけではなく、アドバンテージをもたらします。《開闢機関、勝利械》は手札の1枚増とトークン生成、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》もトークン生成です。

また、4マナであるため《天使への願い》よりも先に唱え、時間を稼ぐことができます。追加の《天使への願い》では時間を稼ぐことはできません。

◆限界とは何か

《天使への願い》を通すためには、時間を稼ぐようなロックカード・アドバンテージをとるカード・追加の脅威が必要です。しかしながら、その選択に限界があります。

それは「採用できそうなカードが少ない」ことです。

まず、「ロックできそうなカード」ですが、候補として《覆いを割く者、ナーセット》《基本に帰れ》《相殺》があります。

ジェネリック奇跡において採用するのは、前2つです。これらは強力ですが相手を選びます。

《相殺》は打ち消してくれるためカードアドバンテージだけでなく相手の脅威を消す可能性があります。

次に「アドバンテージを得るカード」ですが、ジェネリック奇跡においては《永久のドラゴン》《蓄積した知識》《覆いを割く者、ナーセット》を採用しています。

確かにアドバンテージを取ることができます。しかしながら特に、《蓄積した知識》がアドバンテージしか取れない所が気がかりです。

アドバンテージを取る方法に「呪文を使い回す」と書きました。呪文を使い回せるカードは、青白の場合《神秘の聖域》と《瞬唱の魔導士》が代表です。

また、莫大なアドバンテージを得るものとして《精神を刻む者、ジェイス》があります。このカードは「通したら敗北に繋がる」脅威としても有効です。

最後に「別の脅威」ですが、私には見つけられませんでした。いま採用している《開闢機関、勝利械》と《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》は確かに脅威ではあります。

しかし色を足せばより強力なカードを展開できます。

例えば《時を超えた英雄、ミンスクとブー》であれば、出たターンから4点のクロックを持ち、その後7点10点と増加します。《ウーロ》であれば6点のクロックだけでなく、少なくとも1ドローと3点のライフ回復がありアドバンテージを稼ぐことができます。

青白の色でこれらと同等の脅威があれば、そもそも色を足して組む必要がありません。これは仕方のないことかもしれませんね。

◆ジェネリック奇跡はジェネリック青白になりそう

というわけで、このジェネリック奇跡を強化したいと思うならば、予算を注ぎ込むことになります。そうすればジェネリック奇跡は「青白奇跡」となります。

一方で、ジェネリックでありたい場合は奇跡であることを諦めなければならないと結論付けました。

ロックが比較的弱く、脅威もそれほどであるならば、「《対抗呪文》や《剣を鍬に》などを駆使して相手をまごつかせた後に速やかに殴り切る」方が良いからです。

幸いにも、当時は3千円したようなカードが1000円以下で買えることもあるため、この構築が成立しました。

https://www.hareruyamtg.com/decks/523664?display_token=7fd90.a7e297e70b59c9

当時は3000円の値がつき、コイツを除去できるかどうかが勝負の行方を巡った《真の名の宿敵》。

今や1000円以下で入手可能です。昨今はイニシアチブにより、戦闘ダメージを与えることがアドバンテージとなっています。

プロテクションYouによる攻防一体のクリーチャーは、このデッキの主力となるでしょう。

発展性

このデッキリストは青白をベースとしていますので、何も奇跡だけでなく他の強力なデッキへと進化させることができます。

・青白石鍛治
《意志の力》《石鍛冶の神秘家》達があれば完成しそうです。色を足してチューンする楽しみもあります。

・青白奇跡
自分がやりたいデッキの1つです。《意志の力》《相殺》《精神を刻む者、ジェイス》などを搭載すれば本来の力となるでしょう。始めのうちは《Tundra》を採用しなくても戦えます。

・セファリッドブレックファスト
コンボパーツが青白であり、各種キャントリップ呪文がジェネリック青白と共有できます。コントロールやビートダウンに飽きたらパーツを入れ替えるだけでコンボデッキに仕上がるのは魅力的ですね。

◆自分はどうするの?

わたしは「青白奇跡」と組むと思います。憧れのデッキですし、デュアルランドを枚数要しないのが魅力的です。ここから何年も使っていって拡張するか決めていきたいと思います。

まずは《意志の力》《溢れかえる岸辺》を集めるところからでしょうか。

もしかすると、集めている内に気が変わるかもしれません。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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