見出し画像

🇩🇪ドイツの日常|つまずきの石

ハロー!ドイツ・ベルリン在住のユキです。

(初めましての方へ。自己紹介はコチラです🧏🏻‍♀️)

ドイツの街を歩いていると、家やアパートの前の歩道上でよく見かけるものがあります。

10センチ四方の真鍮に文字が彫られています。

ここには Röschen Rosenbaum が住んでいました。
旧姓 Falkenthal
1873年に誕生。
1939年 オランダへ逃亡するもWesterborkで抑されました。
1943年 強制送還され、
1943年5月28日に殺害されました。


(SOB|BORは収容所の名前でしょうか。不明です。🙏🏻)
撮影 by Aya I.



つまずきの石 Stolpersteine

これはベルリン出身のドイツ人アーティスト、グンター・デムニヒ (Gunter Demnig )さんによって1992年に始められた”Stolpersteine”(つまずきの石)というプロジェクトです。

ドイツのナチスによって殺害されたユダヤ人た(※)が最後に住んでいたとされる家の前に設置されています。
(※ユダヤ人の他にもナチスドイツに迫害されたゲイ、ロマ、身体・精神障害者、他の政党員なども含まれます。)

1つの石には1人の名前と、その人物についてわかり得る情報が彫られています。
4つ同じ苗字の石が並んでいると、4人家族だったのかなぁ・・・
(あるいは、家族のうちの4「つまずきの石」人が犠牲になったのか・・・)
なかには行方のわからない方や、逃亡までの記載で終わっている石も。
ちゃんと生き延びることができるのかしら・・・

情報が10センチ四方分しかないので、この方がその後どうなったのかと想いを馳せずにはいられません。

街角で立ち止まって石を見下ろし、書かれた文字を読んでいる人をよく見かけます。
実際に「つまずく」ことはないけれど、誰もが足を止めて読んで、考えてしまうのです。

今やこの石はドイツのみならず、ヨーロッパ26カ国に設置され、その数90,000個もあるそうですよ。
🧏🏻‍♀️”Stolpersteine”の公式サイトはコチラです。

私は映画が大好きで、日本に住んでいた頃は週に5作品くらい映画を見ていたんですが、終戦記念日のある8月は必ず戦争の映画を見るようにしていました。
息子がもう少し大きくなったら私なりの映画による歴史と反戦のお勉強を始めたいと思っています。

それでは、今回はこの辺で。
お付き合いいただきありがとうございました。素敵な1日を❤️ ユキ
See you soon! Yuki

🧏🏻‍♀️宜しければ私のインスタもご覧ください❤️👇🏻

いいなと思ったら応援しよう!