#12【ネタバレあり/百英雄伝】大戦争─巨人VS怪獣 ~裏切り散る一輪の花~【PS5版/プレイ日記】
20240605-6.
この間アマプラで『ゴジラ-0.1』の音声だけ聴いたが……
(家族が隣の部屋で観ていたので、積み漫画消化しながら聴いていた)
なんと言うか……わたしはやっぱり"戦争モノ"は苦手だな。と、あらためて感じた。
ゲームやアニメでは、人・化け物関係なくぶった斬られるバイオレンスでヒャッハー!! 世紀末しているモノが好きなのだが現実感のある"戦争モノ"は苦手だ。
そして今回は、そんな苦手な"戦争パート"メインの回だ。
【前回の記事】
chart33.決戦!
ここに集まった多くが"戦争"によって愛する者や帰る家を失った者たち。
皆、それぞれ守りたいものがあって、集っている。
皆、それぞれ戦う覚悟を持って、集っている。
"戦争"を動かすのは戦士の数にあらず、"人の意思の力"だ。
さぁ──皆で立ち上がろう! オルドリック公爵の余裕の笑を恐怖で引き攣らせる時が来たのだ。
さてはて。何回やっても面白味を見い出せない"戦争パート"の始まりだ。
今回の戦争パートは、半分イベント戦で、半分今までの応用編みたいな流れだった。
編成部隊は例の如くボタンを押し間違えてデフォルトのまま行ってしまったが、別になんともなかった。
相変わらずの見守っていれば勝てる戦いだったので、"胸アツだったストーリーだけ"紹介したいと思う。
帝国軍は初手から魔導レンズの研究の過程で造り出した化け物"アンシェント・ドラゴン"が戦場で暴れ踊り狂う。
同盟軍は一歩も前へ進軍する事が出来ない。
同盟軍を救ったのはツリーフォークの長老。
長老が内にずっと大事にしまっていた魔導レンズの力で長老が"本来の姿"へと変貌する。
その姿は──あれ? 別ゲー始まった? と錯覚するレベルのよく分からないチープなB級映画のような感じになってしまった。
こんなとんでも展開ザビィでもこの顔になるぞ。
まあ──それはさておき。アンシェント・ドラゴンは長老に任せれば良いがまだアンデッドの軍勢がいる。
真っ直ぐに同盟軍を目指し進軍してくるアンデッド軍団を別働隊として動いていたメリサ・マーカスが"魂呼"の供給を断ち切りアンデッドを消滅させた。
アンデッド軍が消えたのを合図に、物陰に隠れていたエルフの軍勢が戦争に現れる。
軍勢の中には、エレクトラ将軍率いるノールスターの兵士たちが。アスラバードから脱出した際に別れたきり行方知れずとなっていた筈だが、彼らも人知れず動きこの時のために潜んでいたようだ。
予想だにしていなかった同盟軍へ援軍の到来。
数ではまだ帝国軍の方が上回る。
しかし、ペリエール嬢から逃げる手助けをしてほしいと、グリュム家の財宝に欲をかられたキーナーンの王ヴァールモーリスの命令で、戦うことを放棄していたキーナーンの兵士たちは重複する命令に混乱し後手に回る。
──好機と見たり!
ヴァールモーリスの側近だったヴォルディス将軍が裏切りを決意。
ペリエール嬢が言った"名や名誉よりも大切なものがある"その真意を見抜けなかった王などに捧げる忠誠など無いっ!
忠義がないのは帝国側も同じ。
前皇帝に絶対的な忠義を捧げていたゴルドウィン将軍。
しかし、皇帝亡き今──オルドリック公爵に囲われた幼き皇帝と連絡をとる手段がない。すべては皇帝の意思だとオルドリック公爵の言われるがままこれまで戦ってきたが、先日命懸けで貴族たちが届けた真書により皇帝の真意を知ったゴルドウィン将軍は帝国を──否、オルドリック公爵を討つことを決断する。
現 ガルディア帝国皇帝
イシュマール・フリートランティスが命じる
──父の敵を討て!!
これにはさすがのオルドリック公爵もこの顔だ。
ペリエール嬢の裏切りの演技含め、行方不明だったエレクトラ将軍やマキシムたちと合流しときながらプレイヤーに教えないとかうちの軍師凄すぎないか?
この手の戦略系ゲームはわりとやっている方だと思っているが、ここまでネタばらしされたあとヒデェ……となるのは『幻想水滸伝』くらいだと思う。
他のゲームじゃ卑怯なりにもっと堂々と潔くやっている。義賊的な?
このかぁー…っというなんとも言えない感じは『幻想水滸伝』やってるなーと、懐かしい気持ちにさせられる(村山 吉隆氏がまだ居た頃の作品は未プレイだが…)。
これは不利──そう判断した帝国軍は早々に軍を撤退させて行く。
背を向けると言うのならば、追うしかない。
本拠街に戻らずそのまま臨時ダンジョンとなっている帝国軍の拠点内を進んで行くことになる。
宝箱等は無い代わりに、採取ポイントから回復アイテムが入手できる。預かり屋が入り口にいるため、引くほど"封印石"を落とす兵士たちをボコりながらアイテムを荒稼ぎしよう。
追い詰めたつもりでも、オルドリック公爵の顔に焦りはない。
己が信じる道を疑いもせず、ただ真っ直ぐ突き進むのみだと語る。……たとえその道の果てに辿り着くまでに多くを犠牲にしたとしても、更に多くの人々が幸せになれるのなら"必要な犠牲"だと切り捨てて。
オルドリック公爵に心酔ともとれる忠義を捧げるアインリッヒと戦うことになる。
アインリッヒは物理攻撃+火属性の攻撃をしてくる。
しかも初手は雑魚2体連れているため、わたしは通常攻撃が水属性のイーシャを主戦力に盾役でレイナさんを置いた。
ストーリー必須のノア・セイ、推しのフランチェスカ、余った枠はニルを入れた。
今後、語られることはないだろう──アインリッヒとオルドリック公爵の物語。
体の中に魔導レンズを持ったアインリッヒは過去にその力が暴走したか、ナニカ事故が起こり、愛する者を──家族を失ったようだ。
まだ病気や寿命だったら──
自然的な事故や、他者の介入によるものだったならば──
誰かを恨むことが出来ればどれだけ良かったことか──
自らの手で愛する人を失ってしまった彼の絶望は計り知れない。生きることを諦めたアインリッヒを救ったのがオルドリック公爵。
オルドリック公爵に助けられた命──ならば公爵のために使う事こそ本望。
戦場に咲く一輪の花
忠義を貫き
紅蓮の華となり散り果てた
chart34.勝利宣言
アインリッヒの足止めもあり、オルドリック公爵には完全に逃げられてしまった。帝国軍も同盟軍の敷地内から完全に撤退して行ったようだ。
……敵が居なくなった。つまり同盟軍の勝利だ!
勝利をおさめた日の晩のこと──。
元キーナーンの将軍ヴォルディスはついこの間まで睨み合っていたノールスターのエレクトラ将軍らを密かみ呼び出す。
要件はもちろん、捕虜として捕まったサラス王の顛末だ。
敵に捕まった時点で生きて国に帰ることは出来ないだろう。
最後の最期になって己を取り戻したサラス王は──最期の時まで同盟軍に関する情報を明かさなかったと言う。
確かに苦境おいて我を忘れ、守るべき民を放り出して自分1人だけ逃げ出したことは苦めないだろう。しかし本来のサラス王はエレクトラ将軍が忠義を捧げるに相応しい"出来た王"だったのだ。
……これは解釈違いで公式に文句を言わないといけない案件か?
平時のサラス王もそうだし、アインリッヒとオルドリック公爵の過去もそうだし、本編で語りきれてない内容多いな……。
まぁ…神ゲーと称される"ストーリーが神なゲーム"は、だいたいそんなイメージがあるので自分は良いとは思う。
(面倒臭いなとも思うけど。)
古びた本は、全然読めてないので、もしかしたらその中にひっそりと隠されているのかもしれない。……あとで確かめてみるか。
長いような宴が終わり、朝を告げる太陽が昇る。
諸悪の根源であるオルドリック公爵はまだ健在だがとりあえずの危機を脱することに成功した。
ここまで頑張った皆を労うように、そして最後の戦いに向けて喝を入れるため、同盟軍リーダーノアの"勝利宣言"が始まる。
勝利を確信したときが一番危うい。
脱走していたのは知っていたが、まさか本拠街にずっと潜み機会を伺っていたとは考えなんだ。何の手土産もなしに帝国へと戻ろうならば、その首刎ねられて終わりだ。
小賢しい盗人はノアの首を狙うがルーン愛されたラッキーガールに阻まれ結局は消されてしまう。
リーンがずっと"やることがある"と大陸中を旅して回っていた理由の半分はヒュースバインのことだったらしい。
ノアだけだとまた狙われるかも知れないし。心配だからと色々理由をつけて最後の英雄"リーン"が同盟軍に加わった。
本作に登場する英雄120人がついに揃った。
ついにオルドリック公爵のニヤケ面を崩すことに成功しました。いえーい! 今どんな気持ち? ねぇ…知略で上回れて、追い詰めたつもりが逆に追い込まれて、今どんな気持ち?
ストーリーも佳境に入り面白くなって参りました。百英雄伝の記事はあと2つくらいで完結できたらなと考えております。
当初はサクッと終わらせる予定だったのにまさかこんなにハマるとは思ってもみませんでした。やっぱりJRPGは面白いですね!
終わってしまうのが悲しいですが、最後のラスボス戦までは書くので、もう少しだけお付き合いお願いします。