#13【ネタバレあり】Fate/Samurai Remnant(フェイト/サムライレムナント)【プレイ日記】
20231006.
【形影相弔《けいえいそうちょう》】
吉原の華・高尾太夫と薬情により
由井正雪の行方を探る伊織とセイバー
だが、その行く手を業火が阻む
怨嗟の声に応じるが如く、群がり集う、ぎの担い手たち
思惑渦巻く戦場にて、影迫る──
-二章 逆巻く怒濤-
唐土の者
ライダー陣営、逸れのセイバーに妖蛇を操る謎のサーヴァント、そして空飛ぶ船から見えたの人影。
一刻前の乱戦から、気がつけば見知らぬ屋敷の見知らぬ座敷に通されていた。
今や伊織たちは何者かの手の裡にある。それも、相当遣う何者かのだ。
この状況をどう打開したものかと頭を悩ます伊織を他所にセイバーは香る夕餉の匂いに目を輝かせる。
味噌や醤油とは違った少し鼻にツンとくる香辛料の匂いに、素直な腹は空腹だと知らせるように大きな音を鳴らせる。
随分、肝が据わっているな。と、嫌味を云う伊織にセイバーは不満げは顔で、「誰かの手の裡にあるのは君だけだ。隙を突かれたのもな」。
強者であるセイバーにとっては弱い伊織に付き合わされただけだと云う。自分よりも仕掛けた者たちに意識を向けろと叱咤する。
体良く現れた屋敷の主、鄭成功とそのサーヴァント・アーチャー。
鄭成功。唐土(もろこし/とうど)の者か? 日ノ本のものとは違う服装、それにあのサーヴァント──。
(※日本から見た中国の呼び方。)
あっけらかんとした物言いをする鄭成功だったが、その瞳は鋭く、既に伊織の名を知られている。人当たりの良さそうな見た目に騙されてはいけない。
ここは赤坂にある屋敷。鄭成功の隠れ家であり、魔術工房。
だが、伊織の目には魔術師と云うよりも、将師と云った方が納まりが良い。武を重んじる見た目、そして立ち居振る舞いの気配が剣客ではなく、多くの上に立つ将師の威風があるからだ。
──して、唐土の将師が伊織に何用か?
端的に云えば──協力の提案。
無論、あくまでも一時的な協力、共闘の提案。最終的に得られる盈月は一つきりだからと云われて素直に首を縦に振るわけにはいかない。
盈月の儀は七人七騎の殺し合い。協力、共闘にどこまで意味があるものか。
──しかし鄭成功は互いにとって意味のあるものだと云う。
その本気の程を見せるため、伊織とセイバーが申し出を受けるのであれば──アーチャーの真名を明かそう。
セイバーとアーチャー二騎と二人のマスター。
力を合わせ、蛇を倒そう。
先刻、伊織たちもその毒牙にやられた蛇を使役するアサシン。
鄭成功もかの英霊と対戦し、仕留めきれ無かったらしい。アサシンとは、あの鉄の雨を以てしても打ち敗れない相手だというのか。
アサシンの筺は隠密行動に長け気配を消すことができる。故に神出鬼没、単騎で各地に現れ、大蛇の軍勢をその場に顕す。
それを繰り返されては、何処の霊地にも手が出せないのだ。
件のアサシンは蛇を使役する。ならば蛇関連の者だと思うが……セイバーは神々の類いなら覚えがあるらしい。
伊織の方は妖物魔物の類いにはとんと縁がないそうだ。儀かま始まるまでは、怪異や幽霊の類いさえ目にしたことはなかった。
マスターの素養がありながらそれは少々、以外だな。と云うアーチャーにきょとんと聞くセイバーときょとんと返すアーチャー。
違う国、違う時代の英霊のはずだが、二人は存外気が合うのかもしれない。
ちなみに鄭成功も、蛇怪の云い伝えなどに不得手だそうだ。
兎も角、敵の陣営を一組減り、味方の陣営は一組増える、断る理由がない。伊織は鄭成功の申し出を呑んだ。
周公瑾──大陸は孫呉の軍師・周瑜だ。
昨夜、戦場に落ちた巨大な影の正体……あれは周瑜の宝具の一端、楼船ったのか……。
楼船・矢・周瑜といったら、かの有名な逸話"赤壁の戦い"を現したものだろう。
「宝具」とは、その英霊の象徴にして、最大の力。
真名に紐づくため|軽々《けいけいに名を云うことも許されない伝家の宝刀。
己の象徴を携えて現世に至るモノ、それが英霊。
三国志に語られる名将までもを顕す盈月の儀とは、今さらながら、なんとも、凄まじい……──。
-此処に交わすは結びの杯-
御御御付けがあれば最高な唐土の宴
今宵は同盟締結を祝す宴だ! と始まる唐土の流の宴。
日ノ本とは違う唐土の料理は何と云うかな、味わいが多彩であった! 締めにオミオツケがあれば更に良かったやもしれん(セイバー談)。
今宵は良い酒を飲めたと云う鄭。
その顔色は変わらず生き生きとしている。
日ノ本の酒は彼の口あったようだ、水のように飲めてしまうらしい。和人の血を半分引いているからだろうか。育ちも平戸らしい。
(※長崎県北西部、平戸島にある中心港市)
伊織の願いは『江戸の平穏が乱れ、無辜の民草が死ぬ。それは良くない。』
鄭成功の願いは『明の再興。誰もが虐殺と侵略に怯えずにいられる国を、明の──陛下の名の下に取り戻す。』
どちらの願いも自分ではない誰かの幸せを願ったもの。善とするもの。大それたものだがその願い尊いものだ。
別れ際に鄭から渡された手土産。
福建と云うそれは二個で対となる霊装で、遠方にいる者と、顔を合わさせずとも話ができるという代物。
しかし欠点もある。これは片割れを持った相手としか話せない。その分、余人に聞かれることもないが。
それから魔術としてはかなり脆弱で、他の魔術師や怪異に容易く阻まれる。
もう一つは呪符。
限られた範囲に、防御の結界を張るモノだ。
手遊びに作ってみた品だと云うかかなりの品物だ。霊脈争奪戦で役にたちそうだ。
-異傅-
土は己を知る者の為に死す
異人の身で屋敷を構えている鄭。
不思議だな、と見る伊織に鄭はここだけの秘密だぞと屋敷の本当の主の名を教えてくれた。
紀伊──御三家、徳川頼宣公だと。
過去幾度となく、幕府に助けを求めたが幕府の連中は見向きもしなかった。
唯一、鄭の悲願の何たるかを知る公は、秘密裏に、儀の存在を知らせ、正規の援兵を遣ることはできぬが、儀に参ずることは許す、と。
江戸の霊地の一つである赤坂の屋敷を貸し与えたのも公だ。
その公に鄭はどんな働きで返すのだ、と云うセイバーの問いに鄭はもう返している……とも云える。
盈月の儀に深く関わっている者は恐らく将軍その人、或いはその側近。となれば話は早い。公は、将軍の目論見を邪魔してやりたいのだ。
赤坂、唐人屋敷。その正体は……紀伊は南龍公によるお上への嫌がらせ、と云うことだ。
いい屋敷なのだが盈月は想像よりもかなり厄介な代物のようで……。
語りだしたのは赤坂の地に着いた時のこと──。
赤坂に着いた早々に怪異に襲撃される鄭。
襲われる民草を救出するため、赤坂の地を駆け回る。
フィールドは、鄭成功を操作。
戦闘はアーチャーを操作する。弓の周瑜は遠距離タイプに思われるが以外にも中距離もいけるため、敵との距離感がわからないポンチ(アクション苦手な人)でも、適当に連打していれば何とかなる。
攻撃範囲の広い矢が強い。
鄭とアーチャーの異傅は、赤坂の地を襲う怪異を倒して回るもの。
あちらこちらに走り回る鄭に振り回されながら、怪異を狩って行く。
めちゃくちゃに振り回されているアーチャーだが、三国志で語られる名軍師・周瑜はそうゆう扱いにも慣れている。
凸凹コンビのようで、なかなか相性が良いのかもしれない。
To Be Continued..
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