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第1回蟲神器全国大会に参加してみて

はじめに

はじめまして。千葉県在住で主に茨城県や埼玉県の公認大会に参加している蟲主YU-KIと申します。

第1回蟲神器全国大会の抽選に見事当選し、茨城大会優勝、決勝トーナメントで4位になることができたので全国大会に出るようになるまでの道のりや心境をnoteに残してみることにしました。

構築記事は優勝の星のまーりぃさんや準優勝のふるふるさんがしっかり書かれているのでお2人の記事の方が参考になるので是非読んでみてください。

蟲神器やったことないけど気になるって方や買ってるけど大会出たことない方が読んでいただけると非常に嬉しいです。


①蟲神器との出会い

私が蟲神器に出会ったのは2023年6月頃ちょうど第2弾発売直前くらいでたまたま寄ったダイソーで蟲神器のスターターデッキが並んでおり「100均のカードゲームか、家で暇つぶしに遊ぶにはいいかな」と軽い気持ちで買ったところが始まりでした。

スターターで遊んでみると意外と面白くブースターパックを買い始めました。集めていく内にカードで遊ぶというよりはこのカードコンプリートしてファイル作りたい気持ちが芽生え、全種類集まるまで毎日ダイソーに通いパック開封する日々が続きました。

私は対戦というよりはコンプ勢だったのです。笑


②蟲神器公認大会へ参加したきっかけ

第1弾、第2弾とカードを集め終えてコンプファイルを眺めて満足していたときに公認大会に出るとカブトムシかオオカマキリのプロモーションカード(キラカード)が貰えるということを初めて知り自分のファイルのカブトムシとオオカマキリが光ってないことにモヤモヤする日が続きました。

私のカードゲーム歴は小中学生の時に遊戯王とマジック・ザ・ギャザリングを友達同士で遊んでいた位なので見知らぬ人といきなり遊ぶ公認大会は非常にハードルの高いものでした。ルールもちゃんと理解してるわけじゃないし、変なムーブして相手の方にいやな思いさせたら嫌だなという気持ちが勝ってしまいどうしたものかと悩んでいたときにX(Twitter)にこんな投稿をしました。

「7/9の茨城で大会あるみたいだけど、対戦経験0で大会参加は無謀だろうか 笑」

蟲神器集め始めてからパック開封結果を適当に投稿し、特に誰とも交流がなかった中、この投稿に3名もの方がリプしてくださり

千葉北西部寄りのプレイヤーさん見かけた事無いので遊びましょう

蟲やってる方親切な方多いですし、大丈夫だと思いますよ

大会である以上勝ちに行くのは大事ですが勝ち負けよりも参加自体が大事です。今回はとりあえず大会でティーチング受けるのを恥と思わず楽しもう

と優しく背中を押してくれるリプに感動してこういう人達がいるなら怖がらず参加してみようと思い公認大会に初参戦したのが始まりでした。
実際当日は緊張の嵐だったのですが、対戦した方の中には他にも初参加の人もおり終わる頃には対戦の楽しさとプロモーションカードを貰えた嬉しさで一気に蟲神器の虜になってました。


③第1回蟲神器全国大会参加までの道のり

7/9のカードショップカンテラさんでの公認大会参加後、可能な限り参加できる大会は参加するようになってました。

7/9 カンテラ
7/23 桜餅杯
7/29 さいたまで蟲祭
8/13 お花畑杯
8/19 蟲神器公認大会in野田
9/18 カンテラ
9/23 さいたまで蟲祭
10/9 カンテラ
10/15 蟲神器公認大会in阿見町

参加するたびに新しい蟲主さんと仲良くなることができ交流を深めていく楽しさもさらに蟲神器にハマる要素だったように感じます。全敗して落ち込むこともありましたが、そこで飽きずに続けられてるのは勝っても負けても楽しくカードゲームをする蟲主さん達がたくさんいるからなんじゃないかと思います。
そして4回目の公認大会参加のお花畑杯ではついに初の優勝を飾ることが出来ました。初バッジの感動は今でも忘れません。

そして9月の頭には全国大会の情報を知ることになるわけです。
「同じ日に地方戦を行い決勝をオンラインで開催する」
こんなやり方が今の時代は出来るのか、すごいなぁと思う反面オンライン対戦とかしたことないし環境もないから参加は見送りかなとも思っていました。そんな中
オンライン決勝は当日のサポーターさんが環境を準備してくれるから是非申し込んでください。
と、またもや心優しい蟲主さん達からの後押しがあり、まぁそもそも決勝に上がれるわけもないしなと気軽に申し込んだ結果、まさかの当選で0次予選を通過してしまったわけです。

全国大会参加が決まってからの公認大会では、先輩蟲主さんや強者蟲主さんに現在の環境デッキやプレイングを指導してもらったりとライバルでありながらもお互いを高めあえる関係があり、こういったところも蟲主さん達はほんとにいい人達ばかりだなと感動しました。


④第1回蟲神器全国大会 予選ラウンド

当日の会場は茨城県土浦市にあるカードショップさくらさんでした。カードショップでの公認大会はカンテラさんで慣れてたし実際試合が始まるまでは和やかにフリープレイする蟲主さんもいたのでいつもの感じで楽しくできるな~と思っていたのですが、第1試合が始まってからはいつもは感じない妙な緊張感がすべての卓から感じられました。お互いのスリーブチェック&シャッフル、慣れない対局時計といつもはやらないカッチリとしたところがこの全国大会にはありました。もちろん悪い意味ではなく、表現があってるか分からないですが、蟲神器が和やかな対戦交流会からスポーツに変わった瞬間だったように今では感じます。

そんな緊張感の中の第1試合だったのですが、驚いたのは対戦相手の蟲主さんが
「私はこういうものです!」
と、蟲神器用オリジナル名刺をくれたのです。今までこういった蟲主さんは見たことがなかったので新たな感動とそれまで感じていた緊張感が少しほどけました。4戦中1回は勝たなきゃと思っていた重圧が目の前の試合を全力で楽しもうに変わったのです。結果は勝つことが出来たのですが、お互い楽しんで終われたことにホッとしました。

第2試合は公認大会でも面識のある蟲主さん。10/15の蟲神器公認大会in阿見町でも優勝していた方なので優勝候補筆頭でした。前回優勝していたワンショット系を予想していたのでアレクサンドラトリバネアゲハやヘラクレスサンを軸としたコントロール系と気づいたときは「これはやばい、やられたな」と正直思いました。しかし、大会直前に入れ直したヘラクレスオオカブトのヘラクレス投げをうまく決められた辺りからテンポをこちらが側に呼び込むことができ、なんとか勝つことが出来ました。
絶対優勝するぞ!と意気込んでいた方だったのですが
YU-KIさんに負けたなら仕方がない。自分に勝ったからには絶対に優勝してください!」
とエールを貰えたのが嬉しかったです。

第3試合はコントロール同士の戦いになりました。序盤中盤の相手の餌場から後半の殴り合いがキーになると判断したので瀬戸際の虫時雨や蜉蝣の閃きは埋めることになっても餌場の数に遅れをとらないように立ち回った結果、最終ターン餌場の数で判定勝ちをもぎ取ることが出来ました。正直言うとこの試合の経験が決勝ラウンド第2試合に活きたように感じました。

第4試合は警戒していたワンショット系との戦いになりました。今回の蝉デッキはどんなに上手く立ち回ってもワンショットの手札の集まり次第ではやられてしまう事が分かっていたので、どんどん貯められていく手札にビビりながらも盤面に多くの蟲を並べることにとにかく集中して立ち回りました。相手の餌場を極力減らさず、自分の盤面を整えることが出来たので結果として1枚差でワンショットを回避し勝ちきることが出来ました。
そして気づくのです。
「あれ、もしかして優勝してしまった。。。」と

会場のサポーターさんから優勝のアナウンスをいただき、会場の皆さんから温かい拍手と決勝がんばれ~の激励を受け、嬉しさと共にプレッシャーから胃が痛くなりました。笑


⑤第1回蟲神器全国大会 決勝ラウンド

まぁそもそも決勝に上がれるわけもないしなと気軽に申し込んだ今回の大会。初のオンライン対戦を行うことに。。。
対戦卓ではパソコンとWEBカメラが用意してあり、これが噂のDiscord。普段からオンライン対戦してる蟲主さんはこんなことで感動しないのだろうけど、20年前にカードゲームで内輪で遊んでいた程度の私からは考えられない現代の技術力。今はこういったアプリを使えば気軽に全国の人と繋がることが出来る。本当にすごいなぁと感動しました。

ただ蟲神器全国大会は初の試み。トラブルは付きものです。各会場同士の通信回線うまくかみ合わない事もしばしば。
しかし、何かある度にすぐにサポーターさんが全力で対処に臨んでくださり途中中断は何度かあったものの試合には大きな支障もなく全試合無事終えることが出来ました。茨城会場のサポーターさんには感謝しかありません。

決勝ラウンドに関してはYOUTUBEのヒグラシサーバーチャンネルにアーカイブが残っているのとご飯がすすむチャンネルで実況動画があがるようなので見てない方は是非見てみてください。

決勝は予選の勢いそのままに第1試合、第2試合と勝ち進み、準決勝(セミファイナル)まで進むことが出来ました。しかし、迎えた準決勝(セミファイナル)。ジョロウグモを出したのに相手の餌場を削ることを恐れ蜘蛛の巣を張らずにターンエンドの悪手。蜘蛛の巣使ってたら勝てたのかと言われるとそうではないと思いますが、負けた要因は少なからずそこにあったように感じます。ふるふるさんがnoteで語っていますが、決勝での予想外からのジョロウグモによって計算を狂わされたところが敗因だったと。相手を驚かせることが出来たジョロウグモと何も出来なかったジョロウグモ、同じカードでも使い方やタイミングでレジェンドでもないカードが勝負の分かれ目になる切り札になるということを今回の大会で改めて思い知らされました。そして予選から頑張ってくれたセミコントロールはセミファイナルで文字通り散ったわけです。その後の3位決定戦では盤面をそろえる前にワンショットを決められてしまい結果4位で終了。

大会終了後の茨城会場は、遅くまで残ってくれた蟲主さんがたくさんいて茨城会場から全国4位の蟲主が出るなんてほんとにすごいとみんな自分のことのように喜んでくれたことが非常に嬉しかったです。6月の時には公認大会に出るか出ないかでウジウジしていた私ですが、あの時勇気を振り絞って大会に参加してみて本当に良かったなと思った瞬間でした。


⑥今回の構築:アギトセミコントロール

えーっとここまで長々と記事を書いたことで疲れております。笑
ここからは今回使ったデッキについて話していきたいと思います。

他の参加者の方と違い面白いカードが入っているわけでもなく、私自身使い方を完全に把握してる訳ではないので間違った解釈をしている点も多くあると思いますが、そこは温かく見守っていただくかご指導いただけると非常に嬉しいです。

採用までの道のり

実は今回の大会では当日の朝までどのデッキで参加するか決まってませんでした。当初は10月のカンテラで2度目の優勝を勝ち取ることができたアギトワンショットで行く気満々だったからです。しかし、全国大会1週間前の公認大会in阿見町で事件が起きました。

そう、アギトワンショットで全敗してしまったのです。。。

全国大会でワンショットを使う自信が一気になくなり、迷走モードに入ってしまいました。ワンショット以外で自分が使えそうなデッキはアグロかカンテラで使ったサブデッキのクルマバッタコントロール。
アグロかコントロールか悩んだのですが、最終的な決め手は

「せっかくの全国大会。4試合しかないのだから1試合1試合を長く楽しみたい!」

これです。笑

環境が、、とかトップメタが、、とか正直私の思考回路では強者蟲主さん達には敵わないのでシンプルに試合時間が長く楽しめるデッキということでコントロール系で行くことが試合当日の電車の中で決まりました。

前日に1人回しで練習していたコントロールはアグロを意識したセミコントロールになっていたので、除去は塵芥虫の爆熱弾を採用していました。ただアグロはいたとしてもそんなに多くはないだろうし、当たった場合は潔く散ろうと思ったので退魔の蚊遣火に変更しました。金色の顎門を1枚だけ採用した理由はニセハナマオウカマキリやテナガカミキリと組み合わせると突破力一気にあがることとコントロール系のデッキは終盤までもつれることもあるので1枚でもどこかで手札には来るだろうということで1枚採用になってます。ジョロウグモも最初は2枚採用だったのですが、ヘラクレスサンや空蝉の皮鎧の突破手段が薄かったため、1枚はヘラクレスオオカブトへ変更しました。
こうして大会開始30分前にデッキが完成し、ぶっつけ本番で挑みました。笑

デッキの回し方

正直自分でも完全に理解しているわけではないので回し方というよりかは意識した点になります。

序盤は基本的には5エサまではエサセット重視。アブラゼミが手札に来るか4枚採用のどびだす持ちが出ることを祈りながら戦うデッキです。ちなみにとびだす持ち4枚採用の場合、縄張り6枚中に1枚以上埋まる確率は約79%になります。エサ場に埋めるカードですが、とびだす持ちが手札にある場合は積極的に埋めていき、ない場合は相手がワンショットやアグロ系っぽければ蟲を埋めてコントロール系だった場合は後半の殴り合いに備えて踏み倒し系の術を埋めていく戦い方を行ってました。

中盤はいかにエゾゼミを早く出して捨て札へ送るか、そして自分の縄張りの数以上の蟲を場に展開することを意識してました。

終盤までに蟲を展開できていればあとは相手の縄張りを全て取れると確信したら一気に攻める感じです。しかし、じっくり並べすぎると相手の縄張りを削りきれず引き分けになってしまうこともあるので注意が必要です。


⑦最後に

蟲神器はゲームとしての面白さがあるのはもちろんですが、一番はプレーヤーやサポーターさんがとてもいい人達で、みんなでカードゲームを楽しもう!っていう空気感がとても魅力的です。

近くの場所で公認大会がないから参加できないという蟲主さんも多くいるとは思いますが、この記事が全国にいるまだ大会に参加したことない蟲主さんが1人でも公認大会に参加するきっかけになってくれれば嬉しいです。

どこかの公認大会でお会いする機会があれば是非対戦しましょう!

長文だったにもかかわらず、最後まで読んでいただきありがとうございました。


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