『睡蓮』だけではない@オランジェリー美術館
もともとはテュイルリー宮殿のオレンジ温室だったことが、名前の由来。
1927年、モネの『睡蓮』の連作を収めるために美術館として整備された。
楕円形の2つの部屋に4枚ずつ壁一面に睡蓮の絵が並んでいて、中央の椅子に座ると浄化される感じがして、ずっとボケーっとしてたくなる。(まぁ観光客多い時はかなりガヤガヤしてるけど)
まぁこれは実際に足を運んでみないとわからない感覚。
ちなみにフランス語でのタイトルは『Nymphéas』。nénupharという男性名詞を、モネが女性名詞に変え、絵のタイトルにしたらしい。ナンフェアとはギリシャ神話に登場する水の精ニンフを指す。
地下の絵が個人的におすすめだったりするので、少し紹介。
個人的に作品のタッチが好きなマリー・ローランサン。なんか水彩画みたい。
『マドモワゼル・シャネルの肖像』(1923)
マリー・ローランサン Marie Laurencin(1883-1956)
この絵はシェネルの肖像画として描かれたが、シャネルは受け取りを断ったそう。理由はいろいろあるらしい。調べてみると面白いかも。
あと、ちょっとクスってなっちゃうこの絵。この独特的な世界観好き。
『L'Enfant à la poupée』(1905)
アンリ・ルソー Henri Rousseau(1844-1910)
オルセー美術館に並んで展示されているモネとマネの『草上の昼食』と同じ題の、セザンヌの絵画がある。ちなみにこのあとピカソも同じテーマで描く。
『草上の昼食 Le Déjeuner sur l’herbe』(1876)
ポール・セザンヌ Paul Cézanne(1839−1906)
一度見ると、なんか忘れられないこの絵。
『Pierrot et Arlequin』(1924)
アンドレ・ドラン Andre Derain(1880-1954)
あとピカソのGrande Nature morte(1918)も、静物画×キュビズムって感じで面白い。
意外と地下にもいろんな素敵な絵に出会えるので、ぜひ見て欲しい。