見出し画像

【挫折防止】中国語初心者さんにおすすめの参考書5選

みなさんこんにちは。ゆうきです。

この記事では、日本人の私がゼロから中国語を勉強した経験のなかで、これは役に立つから読むべきだと言う参考書を5冊紹介します。


ゼロからしっかり学べる!中国語「文法」トレーニング

中国語初心者さんにおすすめの参考書、1冊目は、ゼロからしっかり学べる中国語文法トレーニングです。

この本のおすすめポイントは、「シンプル」に「文法構造をわかりやすく解説」してくれているところです。

まず単語や文法のルールをチェックします。

画像1


その次のページには、それらの単語を使った例文が載っています。この例文は品詞ごとに説明が書いてあって、文の構造がすごくわかりやすいです。

画像2


そして最後に、練習問題でチェック。問題数は少なめですが、重要ポイントをしっかり学べます。

画像3

ただしこの本には、カタカナで読み方が書いてあるんですよね。

スクリーンショット 2020-07-01 12.04.06

ピンインを読めない初心者さん向けに作られているのはわかるんですけど、個人的にピンインをカタカナで読むのは絶対におすすめしません。だからこの本を読むときには、上のカタカナは無視して、ピンインだけを見るようにしましょう。


あと、情報量はあんまり多くないです。なのでがっつり勉強したい人にはおすすめできません。ただし、中国語始めたばっかりの人にとって、なんかいろいろ書いてある教科書を使うと頭が混乱しちゃいます。だからその点、この参考書は必要な部分だけを最小限紹介している感じがあって、私は好きです。



合格奪取! 中国語検定 準4級 トレーニングブック


ここでは準4級を紹介するんですけど、中国語検定の参考書シリーズは、どの級の参考書でもすごく勉強になります。入門から上級まで、文法の参考書に迷ったら中国語検定の参考書から探せば間違いないです。

準4級は中国語検定の中で一番下の級で、入門レベルの知識を問われます。

使い方は、普通の問題集と同じです。

マイクロ中国

このように問題がずら〜っと並んでいるので、その問題をときつつ、解説を見て文法をチェックします。途中で解説コーナーもあるので、初めてみる文法はその解説コーナーでしっかり勉強することができます。

マイクロ中国 (1)

中国語検定の参考書は文法の知識をほぼもれなく網羅しているのでめちゃくちゃ勉強になります。その代わりがっつり座学になるので、

「よし、やろう」っていうやる気を持って取り組まないと挫折しやすいです。

本当に中国語検定を受験して合格しよう!って言う目標がないなら、この参考書だけに頼って勉強を進めるのはちょっと危ないかなと思います。

とはいえ、しっかり勉強したい人にとってはこの上なくためになる教科書だし、資格にもつながるし、メリットはかなり多いです。

中国語検定やHSKの資格を取りたい人、あるいは大学の第2外国語で中国語を選択している人は、中国語検定準4級の参考書から勉強を始めてみましょう。


キクタン中国語入門編


中国語初心者さんにおすすめの参考書、3冊目はキクタンです。

英語でも大人気のシリーズなので、もしかしたら使ったことがある人も多いかもしれませんね。

キクタンは単語とピンイン、日本語の配置がすごく見やすくて、単語を覚えることに特化した勉強ができます。このようにぱっと見て中国語、ピンイン、日本語がきれいに並んでいるので、すごくわかりやすいですよね。

スクリーンショット 2020-07-01 14.39.17

これだけなら普通の単語帳と変わらないんですけど、キクタンのすごいところは、次の3つです。


1つ目、CDの音声に合わせて覚えれること。
2つ目、赤シートで隠しつつ覚えれること。
3つ目、レベルにジャストフィットした難易度の単語を勉強できること。

キクタンは入門から通訳レベルまでレベル別の本が出版されているので、自分レベルに合わせた単語を勉強しやすいです。一般の単語帳だといろんな単語がごちゃ混ぜになっているので、私が初心者のときはあんまり読む気がしなかったんですよね。

一方キクタンだと、自分のレベルに合わせてスッと理解できる単語が並んでいるので、そこまで負担を感じないんじゃないかなと思います。

スクリーンショット 2020-07-01 14.39.30

もちろん、キクタンは単語だけに特化しているので、勉強が単調になってしまうと言うデメリットがあります。ひたすら単語だけ繰り返し勉強するのはかなり好みが分かれる部分なので、人によっては合わないかもしれません。あと、文法がわかっていないと、単語をいくら覚えてもそこまでの効果はありません。

キクタンは、スポーツでいうところの筋トレみたいな立ち位置です。強くなるためには筋トレが必要だけど、筋トレだけやってても肝心の技術が身に付かないですよね。いくら筋肉ムキムキの人でも、テニスで錦織圭に勝つことはできないでしょう。
だから筋トレである単語の勉強以外にも、文法やリスニングっていう技術の勉強が必要です。

もちろんきちんと文法を勉強した上で、もっと単語力を増やしたいと言う理由でキクタンを使うなら、それはすごく良い選択です。

ちなみにキクタンは中国語検定に対応しているので、資格を目指したい人にもおすすめです。


旅の指差し会話帳中国語

https://amzn.to/2VYgZH0


中国語初心者さんにおすすめの参考書、4冊目は旅の指さし会話帳です。これはもともと中国に行くけど中国語がわからない、と言う人に向けて作られた本です。

でもこれ、中国留学したときにすっごく重宝したんですよね。下手したら学校の教科書よりも勉強になったと言えるくらい、この本は情報量がめちゃくちゃ多いです。

スクリーンショット 2020-07-01 15.37.15

旅の指さし会話帳では日常で使う本当に細かなものの名前まで載っているので、眺めているだけで他の参考書では学べない言葉を学ぶことができます。

スクリーンショット 2020-07-01 15.42.06

本を開くとわかりますが、いろんなものの名前が中国語で載っています。魚、果物、観光名所、フライドチキン(137)の中国語まで載ってるんですよ。

スクリーンショット 2020-07-01 15.42.21

もちろん辞書がわりとしても使えるので、困ったときにはこの本から単語を探して見せれば通じるって言う安心感があります。あと、こう言う本っていろんな発見があるので、読んでるだけで楽しいですよね。

スクリーンショット 2020-07-01 15.42.31

ただし旅の指差し会話帳はキクタンと同じく、単語をまとめているだけです。だから文法の知識がないと、しっかり使いこなすことはできません。

基本的な文法を勉強した後に、知識のバリエーションを増やすために、この本からいろんな単語を学ぶと言うのであればOKです。

中国に行く予定がある人や、留学生と関わる人、そのほかにも、試験に出ない日常の中国語を勉強してみたいと思う人は、ぜひこの本を読んでみてくださいね。


とっさの中国語

https://amzn.to/2Clkvnx


中国語初心者さんにおすすめの参考書、5冊目はとっさの中国語です。NHKの中国語講座シリーズですが、これはちょっと面白いシリーズでした。

コンセプトは、5分でわかる旅行の中国語。旅行先で使うであろうフレーズが出てくるので、そのまま覚えれば現地で通じる中国語を使えるようになります。

おすすめなのは動画を見て内容を学んだ後、テキストを見てその内容を復習するやり方です。動画は5分で終わるので通勤時間や休憩時間など、スキマ時間を有効活用することができます。

ただしとっさの中国語は、実践的すぎるのがデメリットです。特に詳しい文法の解説もなしに「この場面ではこう言う中国語を使いましょう」と紹介されるため、どうしてその文章になるのかまでは理解できないと思います。

すぐ中国出張があるけど中国語がわからなすぎて困っている人や、すでに文法を勉強して実践的な使い方を確認したい人にとっては素晴らしい教材なので、ぜひ見てみてくださいね。


中国語の参考書を読むメリット

この記事では中国語初心者さんにおすすめの参考書を紹介しました。

結論から言うと、参考書は内容よりも、自分が読みやすいと感じる参考書を使うべきだと思っています。
その理由は2つあります。

1つ目の理由は、入門レベルの参考書だとどの教科書も書いてあることに大差ないからです。最初に習うのってピンインとか、動詞の使い方とか、それくらいなんですよね。だからぶっちゃけ、どの本を読んでも得られる知識に大差はありません。

2つ目の理由は、読みやすい本だと挫折しにくいからです。
中国語を勉強しようと思ってる人のほとんどが、参考書を買っています。

参考書を買ったときは「よし!やってやろう!」と言う気持ちに満ち溢れていても

その3日後、大して使われることもなくなった参考書が放置されてるって言う経験、みなさんもありませんか?

もちろん、そう言う挫折の経験も大切です。自分に合わないやり方で挫折を感じることで、より良い方法を見出すきっかけになるからです。

でも、そんな挫折を人生で何度も経験する必要はないと思うんですよ。せいぜい2回か3回、経験すれば十分です。

さらに慶應義塾大学のかんばら教授の論文で、現状からの回復が見込めない失敗経験は挫折につながりやすいと確認されています。


つまり中国語が難しいなって言う失敗経験をしたとき、目の前にある参考書を読めばたぶん理解できると思えれば、それは成長につながるから挫折しにくい。
でも参考書を読んでも成長を感じず、どうすればいいかわからなくなったら、そこから挫折につながってしまうんです。

だから少しくらい内容が薄くても、効率的じゃないと批判されても、自分はこの本が読みやすいと感じる参考書を使う方が、挫折しにくいんです。誰が何をおすすめしようが、結局やるのは自分なんですから、自分がやりやすいと思うものを選んでくださいね。

ちなみにこれに関連して一つ付け加えると、中国語の初心者さんはぶっちゃけ、参考書を読まなくても良いと私は思っています。

初心者のうちに勉強することは、限られています。
・発音
・基礎文法
・その用法など

これらの内容は、今の時代、参考書じゃなくても得られるものなんです。実際に私はYouTubeで中国語を覚えて、その覚えた中国語を使ってSNSで中国人とチャットしながら勉強していました。
そのとき参考書は、自分が覚えた知識をさらっと復習するくらいにしか使ってません。

補足:日本でも使える中国アプリは多くありますが、中には中国国内限定のものもあります。VPNを使えば中国国内限定のアプリも使えるので、日本にいながら中国人と同じようなアプリを使うこともできます。
参考: 個人でも使えるおすすめのVPN比較

じゃあなんで先生たちが本で勉強しろって言うのかと言うと、先生たちが勉強したときは本しかなかったからです。たぶん本を使わずに中国語を勉強してきた人は、まだ今の時代ほとんどいないので、みんな正確なアドバイスができないんだと思います。

この10年でYoutubeが発展しているし、ここ数年で中国のアプリもかなり内容が豊富になっています。参考書で学べる知識は、すでに参考書じゃなくても学べるようになっているんです。

勘違いして欲しくないのですが、決して参考書が必要ないってわけじゃありません。
ただ、昔は参考書でしか得られなかった知識が、今の時代は参考書以外でも得られるようになったと言うことです。

つまり、自分が好きなやり方を選んで勉強すればいいんです。

・YouTubeが好きな人は動画を見ればいいし
・中国文化が好きな人はドラマやアプリを使えば興味が持てるし
・カフェでゆっくり勉強するのが好きな人は参考書を使えばいいんです

今は、自分の勉強スタイルを選べるようになった、すごく良い時代だと感じます。

とはいえ、参考書は自分のペースで勉強しやすいというメリットがあるので、1冊持っておくのは悪くないかなと思います。

この動画で紹介した参考書には、それぞれの参考書にしかない良さを持っているので、ぜひ気になったものを手に取って試してみてくださいね。

それでは、今回の内容は以上です。
最後までご視聴くださってありがとうございます。


【この記事を書いた人】

yuki

ブログ:マイクロ中国

Twitter:@yukiwithmyhobbby


いいなと思ったら応援しよう!