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北京、新型コロナ政策の夜明け

本日12月6日、北京市は、
ショッピングモールやスーパー、
オフィスビル、各種公共施設などに入るのに
PCR陰性のスキャンチェックをしなくてもよいとの
通知を出しました。
地下鉄乗車も昨日12月5日より
48時間以内のPCR検査陰性証明を求めなくなったことに
加えて今回の措置。
 
これは、これまで3年近く続けてきた
ゼロコロナ政策を実質やめることを意味します。
 
全市民にPCR検査できる体制をすでに持っているのに
わざわざチェックをやめるというのは、
もうこれまでのような管理はしないということですよね。
徹底的にゼロを目指すコロナ政策を3年間やってきて、
ほんのわずかでも管理を緩めたら
どんな重大な結果を招くかは百も承知の中国、
チェックをやめたらどうなるかは十分分かったうえで、
もうゼロコロナへは戻れない道へと舵を切ったわけです。
 
北京は連日1000人以上の感染者が出て、
学校も2週間以上前からすべてオンラインとなり、
レストランはほぼ開店休業状態、
百貨店も閉まっているか、たとえ開いていても
店員以外、客がほとんどいないような状態が続いています。
 
PCR陰性証明が不要になったからといって
人々はすぐに外食しようとか、
百貨店でショッピングを楽しもうとはとても思えません。
今晩(12月6日)、北京の目抜き通り王府井を歩いてみましたが、
人通りもごくまばらで、あの北京市百貨大楼や東安市場も
シャッターが下りていました。
 
死んだようにひっそりした繁華街を歩きながら、
もしかしたらこれは北京政府の作戦ではないか、
とも思えてきました。
 
つまり、先に感染者をある程度増えるがままにし、
人々がおびえてあまり外に出なくなったところで
公共施設等のPCR陰性チェックをなくす政策を発表。
 
これまで建物の中はすべてPCR陰性の人しか入れなかったからこそ
安心できた部分もあったのに、
急に陰性チェックなしでOKになったため、
人々はこれを怖がって、
百貨店や公共施設には、よほどの必要性がない限り
積極的には出かけません。
(PCRチェックをなくすと人々はどういう行動を取るか、
 これは別の小都市で11月に実験済みのようです。)
 
そのうち人々はチェックのない状態にも徐々に慣れてきて、
緩やかにコロナと共存する生活へとソフトランディング。
 
北京政府にはそんなシナリオがあったのかも・・・?
と勝手な妄想をしながら、
夜風に吹かれて自宅へ戻ってきました。
 
今日の北京の気温は-12℃~7℃。
この時期にしてはそれほど寒さを感じなかったのは、
夜明けが近い期待からかもしれません。
(たまたま今日が暖かかっただけ!?)
 
連日のPCRや、隔離、閉鎖などによる
経済的ダメージの深刻さは政府も分かっているので、
いったん方向転換を決めたなら一気にやり遂げ、
北京市民がコロナと共存しならが暮らす日常が
思いのほか早く来るのではないかという気もしています。

↓12月5日夕方の王府井ストリート

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