ハリーポッターと秘密の部屋
ー最低な誕生日ー
プリベット通り4番地で
朝食の時間に騒ぎが起きるのはよくあることだった
バーノン・ダーズリー氏は
甥のハリーの部屋からの騒音で度々早朝に起こされていたのだ
「今週3度目だぞ!」
バーノンおじさんはテーブルの向こうで吠えるように怒鳴った
「あの忌々しいふくろうを躾られないなら
どこかへ捨ててきてしまえ!」
ハリーもいつものように繰り返し説明しようとした
「ヘドウィグは退屈なんだよ
飛びまわるのが好きだから
夜にもう少し外に放してあげられたらいいんだけど・・・」
「お前はわしが間抜けに見えるのか?」
おじさんは口ひげに卵焼きを少しつけたまま怒鳴った
「あのふくろうを外に放したら
どうなるか知っているんだからな」
おじさんはムスっとしたまま
ペチュニアおばさんと顔を見合わせた
ハリーは反論をしようとしたが
それは言葉にする前にダドリーの大きなげっぷに遮られた
「もっとベーコンがほしい」