初めての神奈川県立高校入試を詳しく記録しておく④-公立高校に合格したら-
幸い第一希望の公立高校へ合格し、はー良かった、やっと一息…
とはなりません!
親にとっては、ここからが本当の勝負といっても過言ではありません。
公立高校合格発表後の1週間、親は死ぬ気で頑張りましょう。
発表の仕方が変わった
コロナの影響で、ここ数年はインターネットでの合格発表がスタンダードになっています。
私の時代は、ボードでの発表でした。
一度中学校に登校してから、その高校を受験した生徒で揃って見に行くのです。
校庭の一角に建てられた「合格者発表」のボードを見て、自分の受験番号の有無に一喜一憂したものです。
はっきり言って、親的にはこの時代は良かった。
なぜなら、仮に落ちても子供たち同士で慰めあい、親に報告する頃には子供自身の気持ちがだいぶ落ち着いていたから。
ネット発表ではそうはいきません。
喜びも一緒に分かち合える一方で、悲しむ子供を慰める役割は一手に親が引き受けることになります。
慰める親に対して、子供にしてみれば
「放っておいてよ!」
「自分が受験したわけじゃないくせに!」
「今までの時間を返してよ!」
という気持ちになってもおかしくありません。
面倒な時代になったもんです。
公立高校合格!その時
さて、合格発表当日。
神奈川県では朝9:00に一斉に合格発表サイトがオープンします。
予想通り、まったくアクセスできない…
開けども開けども、画面ではカーソルがぐるぐる回り続けるか、Not foundの文字。
タブをどんどん新しく開いてみたり、親のPC、スマホ、タブレット、子供のスマホなどありとあらゆるデバイスで開いてみるも、どれも同じ。
そりゃそうです、受験生4万人以上がヘタすりゃ同時にアクセスしてるんですから、簡単に繋がるわけがありません。
我が家では結局つながったのは9:20頃。
最初こそ親は手が震えながら更新ボタンを押し、結果画面を動画で録画しようと娘はスマホを画面に向けていたものですが。
はっきりいって15分以上アクセスできないと飽きてきます。
どうせまたダメでしょ。
更新ボタンを押す手がおざなりになり、娘は自分のスマホでTikTokを見始める始末。
そんな時でした。
きたッッッ!!!
全くつながらない中、「え、セーフモード?」と勘違いするくらいのテキストベースで「合格」の文字。
うわっ、きたっ、やった!!!
大喜びしたのもつかの間、
「画面シンプルすぎじゃね?!」
と娘と大笑いしてしまいました。
先に私立高校の発表画面を見ているだけに、余計にね…笑
発表後、子供は
合格が決まった後、当日からいろいろ動き始めます。
まず、受験番号ごとに指定された時間に高校へ行き、合格手続きを行います。
これは親子一緒に行ってもいいし、子供だけでもOKです。
行って、「合格者番号」が割り振られた合格通知をもらい、さらに入学手続書類を受け取ります。
その後、子供は合格通知書を持って中学校へ報告に。
教室ではなく、特別室みたいなところで待ち構える進路担当の先生や担任に報告し、帰宅します。
余談ですが、公立高校に落ちた生徒は結果がわかったらすぐに中学校へ行き、不合格を報告します。
これ、つらいですね…。
すでに私立専願で合格している3年生や在校生は授業をしており、場合によってはグラウンドで体育とかやってるわけです。
後から聞いた話ですが、在校生は「学校へ来た=不合格」だと思っていたようで、娘が夕方報告に行ったときはグラウンドで部活をやっていた後輩に
「うわ、先輩落ちたんだ…」
と思われていたそうです。
いやーどうりで誰も声かけてくれないはずだよーはははー
と笑っていましたが。
発表後、親は
親は親で大変です。
入試の時に子供が持ち帰った「合格後の手続き」という書類を改めて見返して、合格手続をし、中学校へ向かう子供と別れた後は自宅で書類とにらめっこ。
「合格者の手引き」みたいな分厚い書類をしっかり読み込みます。
これ、「説明書とか読むの苦手なんだよね~」という方でも隅から隅までしっかり読んだ方がいいです。
というのも、数日後にある「入学手続き」に持参する書類や制服の購入可能店舗、入学式の時間など必要な情報と書類がまとまっているからです。
書類の数は多く、提出日が異なっていたり銀行での振り込みが必要だったりと意外と煩雑。
健康カードや生徒カード、定期券購入のための書類など、本当にたくさんあります。
特に、娘の高校の場合2日後に入学手続きがあったので、それまでに銀行口座開設や振り込みを完了させなければならず、バタバタでした。
2日後、入学手続き
「受かったぜーラリホー!華のJKよ~!」
とアホみたいに喜んでいる娘を横目に、とにかく書類を書きまくり、合格者番号ごとに割り振られた時間に入学手続きをしに高校へ。
これは、親だけでOK。
子供は学校に行ってますし。
中には子供やおばぁちゃんが手続きに来ている方もいました。
そこでは手引きに記載された必要書類を持参して、先方の先生?なのかな?にすべてチェックを受け、不備がなければ帰ります。
中学校と違って交通機関を利用して行くので、
「高校行くの地味にめんどくせぇな…」とちらっと思ってしまいました。
しかし、提出だけで済むので時間があり、子供が通学時に乗る予定の交通機関の出入り口や乗り場、時刻表を確認できたのは良かったです。
5日以内に制服を採寸・発注
びっくりしたのが制服。
2月28日に合格発表で、制服の発注締め切りは3月5日という鬼スケジュール。
発注の前に、複数ある制服業者からどこで発注するかを決めなければいけません。
費用やサービスなどを一覧表にして比較した結果、我が家は百貨店で発注しました。
値段的には2番目に安い。
1番安いところは地元の制服専門業者だったのですが、
以前近所の人に
「中学校の制服を1番安いところに注文したら、そこが知らないうちに潰れてて制服の無料修理が受けられなかった」
と聞かされていたので、
「できるだけ倒産するリスクの低いところ」
を加味しました。
百貨店の発注では、大体特設会場が設けられています。
息子の中学校制服は年末に発注に行ったのですが、その時に
「高校の合格発表後はとにかく混みます。土日は2時間待ちが当たり前です。しかも、いろいろな販売部署に応援を頼むので採寸に慣れていない販売員も多く、サイズミスが出てしまうことも正直あります」
と聞いていたので、入学手続きの翌日に学校を休ませて、あさイチで制服を作りに行きました。
百貨店オープンと同時に入ったのに、すでに先客が3組。
特設会場まで階段で上がったの?!
という素早さです。
ただし、さすが特設会場、いくつも採寸室があり待たされることはほとんどありませんでした。
平日にもかかわらず、次から次へと親子が来場し、我が家の会計が終わるころには10組ほど待っていました。
余裕のあるタイミングで制服を作りに行くと、百貨店の人に
「これはいるかいらないか、何着くらいほかの人は買うのか」
などゆっくり相談できて良かったです。
娘にはスラックスも買ったので、最終的に12万円近くの出費になりました。
制服たけぇよ…
10日後、入学者説明会&教科書購入
合格者番号で指定された時間に親子で高校へ行き、入学者説明会で話を聞きます。
ちなみに、説明会も含め、これまでの高校訪問時は子供はすべて中学校の制服です。
私はジーンズにパーカー、スニーカーという超適当な恰好でしたが問題ありません。
入学者説明会の前に教科書と体育館履きの販売があります。
説明会後でもいいのですが、混むと嫌だな、というのと、できれば早く帰りたいな、というのがあり、事前に購入。
教科書は20冊以上、全部で15kg以上になるので、スーツケースがおすすめです。
娘には
「えー、スーツケースで行く人なんていなくない?はずいんだけど」
とブーブー言われましたが、いざ行ってみるとスーツケースをゴロゴロ引いている人がたくさんいました。
受け取った教科書を娘に持たせ、
「お前スーツケースで来てなかったらこれ手持ちで持って帰るとこだったんだからな!」
というと、
「すみません、スーツケースで良かったです、ありがとうございます」
と。
勝った笑
実際、持ってきたエコバッグが破れそうになっている親子を何組も見かけました。
それから、体育館履きはその場で試着して購入・持ち帰るので、やはりあまり混んでないタイミングで来て良かったです。
あと、教科書代や体育館履き代は現金の場合と振込用紙の場合があり、現金の場合は最初からお釣りなしで用意しておいた方がスムーズです。
やっと一息
ここまでくれば、もう親の出番は入学式までありません。
発注したものや制服が届くのを待つだけです。
制服は入学式の2日前に届いたのでかなりやきもきしましたが、とりあえず問題なく。
高校入学を控えている子供の親は、合格発表後は1週間くらいまとめて休めるように仕事を調整しないといけないな、と思いました。