【NFL】推しもダメだし試合もダメ【地獄】
サンライズ・ダズ・ノット・ラスト・オール・デイ
NFL は第 5 週だ。まだ第 5 週? いやいや、もう第 5 週さ。
このあたりを過ぎると本格的に「イケそうなチーム」と「ダメそうなチーム」に分かれ始める。32 チームもあれば連勝と連敗は必ず起こる。それは実力のあるないによらず、往々にして、いつもほんの些細な間の悪さから始まる。ちょっとした失策によって窓は急速に閉まりはじめ、止まることがない。
そういうわけだから、気になるものを観るならいまのうちだ。
時間的に他の多くの試合に先立ち行われたトッテナム・ホットスパー (Tottenham Hotspur Stadium) での試合も少し観た。ヴァイキングス (Minnesota Vikings) とジェッツ (New York Jets) の国外試合だ。
まぁ~こういってはなんだけど、一言にするとグダグダだった。ハハハ。はぁ。
どちらもラッシュが出ないし、かといってパスを投げようにもプレッシャーが来ていてロクなところへ飛ばない。ダーノルド (Samuel Richard DARNOLD; #14 QB) もそろそろ自分の名前を思い出してきたのではないかと感じたがそれはさておき、僕はロジャース (Aaron Charles RODGERS; #8 QB) について思ったことを軽く書こう。
まず単純に投げすぎである。いくらラッシュが出なくても 1 試合で 54 回はさすがに多い。
次に、ラザード (Allen Jamel LAZARD; #10 WR) に集めすぎだ。
この男は過不足なく投げないと捕らないし息が合っているわけでもないのに、ターゲットとしての優先順位が妙に高い。ここにたびたび投げてはオフェンスがストールしていた。お前もしかして、ファンタシー・フットボールのプレイヤーにラザードを入れてないか?
キャムリン・バイナム (Camryn BYNUM; #24 S) に投げたインターセプションは本当にびっくりするくらい論外で、リーグに来たばかりの人間か、あるいはもうリーグを去る人間のパスにしか見えなかった。悲しい。それから後半最初のドライヴ、我々が知っているロジャースは 3rd & 12 から 5 ヤードのチェックダウンを投げてパントを蹴らせる男ではない。これも非常に寂しい想いをした。
しかしなんといっても特に嫌な気持ちになったのは、脚を痛めてからのパスオフェンスで「スナップを受けるなり即座に近場へ決め打ちで投げて数ヤード進める」という、およそロジャースらしからぬプレイを繰り返したところである。受けてそのまま右にスクリーンを投げるのはたくさん観たけど、これは珍しい。
で、なんか既視感あるなキッショイなコレと思いながらしばらく考えた結果、晩年のブレイディ (Thomas Edward Patrick BRADY Jr.) がやっていたやつと同じだと気付いた。安全は安全だけど、こういうのでいいなら別になぁ……、という。
OL の左側からたびたび誰もブロックしないパスラッシュがかかったのもちょっとうんざりした。
ラインが混乱するのはロジャースの問題ではないか?と指摘されたせいか今週はケイデンスを控えていたように見えたが、フォールススタートは発生しなかったもののアサインメントの間違いは明らかに発生していた。パス成功率はわずか 54%、壊滅的だった先週よりさらに悪い。数字は嘘をつかないか。
それでもジェッツは守備のおかげでなお負けにはなっておらず(凄い)、最後のインターセプションは見返せば明らかに守備側のホールドだった――この反則が適用されていれば試合の勝敗はおそらく逆だっただろう。
しかしオフィシャルは人間なので、自分に責任ある判断によって結果が決定づけられる事態を嫌う。この性質が試合の最後の分水嶺となった。精神が惰弱といわれればそれまでだが、持って生まれた気性みたいなものなのでどうにかするのは難しい。反則は AI に探してもらうのが良いと僕は思うんだけどなぁ。