【NFL】レシーバーがいないと繋がりようがない
グリーンベイ (Green Bay Packers) の話も書いておこうか。
今週は遠路ソーファイ (SoFi Stadium) に乗り込み、また懐かしい顔を観た。ここにはスタフォード (John Matthew STAFFORD; #9 QB) がいる。実力ある選手ながら、同地区チームとしてグリーンベイにはたくさん白星を供給してもらったものだ。
もっとも、彼がライオンだったときに対峙したことのある選手もたぶんもういない。ショッギョ・ムッジョ。
ユー・コールド・アン・オールド・フレンド・バット・ザ・ナンバー・ワズ・ロング
スコアはこれだ。
このカードはこれで通算 100 試合目になったそうだ。
ラムズ (Los Angeles Rams) では叩き売りを完結した後にも負傷者は相次いでおり、この試合ではクーパー・カップ (Cooper Douglas KUPP; #10 WR) がアウト、タイラー・ヒグビー (Tyler HIGBEE; #89 TE) やプーカ・ナクーア (Makea "Puka" NACUA; #17 WR) らは既に IR に入っている。この試合でもっとも距離を稼いだのが新人のジョーダン・ウィッティントン (Jordan WHITTINGTON; #88 WR) であったところからも苦境は見てとれよう。
他方、パッカーズもワトソン (Christian WATSON; #9 WR) が故障し、ロミオ (Romeo Izziyh DOUBS; #87 WR) もチームの裁定によって出場停止。
ワトソンはいつもどおり、使ったら壊れた。ロミオはといえば最近の使われ方に納得がいかず、木曜と金曜の練習を黙ってフケたという。
この男もパスを捕れるのか捕れないかイマイチはっきりしないところがあり、個人的には攻撃の主軸になる選手ではないような気がするが、こういうエゴ気質も WR や CB には必ず要るので判断は難しいところだ。これが足りないと自信に欠けたプレイになるし、ありすぎると空回りになる。蛇口をひねってコップに注げると便利なんだがね。
例年ならふたりも欠けると大騒ぎになりそうなところ、今年はロスターの最終カットで悩みながら切った選手がウェイヴァーにかかるくらいの良好さなので、みんなあまり心配しなかったのではないか。実際、投げるところに困った感じはなかった。
ただし、精度は悪いし判断も悪い。短いパスでも普通にショートしたりしていた。
前半の見せ場のひとつとなったリード (Jayden Kevon REED; #11 WR) へのロングボムも完全に CB と S によって進路をふさぐように挟まれており、それは本来いかんのじゃないか?という印象だった(確証はない)。なお、エンドゾーンでセイフティを避けようと頑張って投げたらピックされてアブハチトラズとなった場面については、ラシード (Rasheed Amar WALKER; #63 OT) が予定と違うやつをブロックしているのが直接の原因であるように思う。まぁその前に短いパスを通してないのが悪いといわれればそうだけども……。
とはいえ前半最後のドライヴを冷静にキックできる距離まで進めたのと PAT を 1 点防いでいるのが地味に大きく、エンナグバレ (Kingsley Osagie ENAGBARE; #55 DE) のフォースド・ファンブルとマキニー (Xavier Avis McKINNEY; #29 S) によるインターセプション(またかよ!?)がいずれもタッチダウンにつながり、グリーンベイはなんとか勝利を得た。
後から振り返ると本当にちょっとしたすれ違いであり、もしもう 1 点ラムズが持っていれば最後のタッチダウンのときに 2 ポイントを狙う必要はなく、さらに最後のドライヴもフィールド・ゴールによる同点を視野に入れて進められたはずだった。
これはグリーンベイがウマくやったというよりは、たまたまそうなっただけだ。試合運びがもっと巧みであるなら、終了まで 210 秒の時点でボールを持ったときに 180 秒も残して相手に返しはすまい。懸念材料は多い。
もっとも、われわれは手薄なセカンダリがさらに薄くなっているほうを心配したほうがいいかもしれない。ニクソン (Keisean NIXON; #25 CB) あたりが出ずっぱりになっていて、どう考えてもヤバい。ここに強力なパスオフェンスが来たらどうなるか……シェジュールは見ないほうがいいかも。
どこかにあのときのスール (Rasul DOUGLAS; #31 CB) のような選手は余っていないかな?