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HRアワード2021 書籍部門 最優秀賞を受賞しました!そして、新刊『問いかけの作法』に込めた想い
この度、拙著『問いのデザイン』が日本の人事部「HRアワード2021」の書籍部門 最優秀賞を受賞しました!応援してくださった皆さま、審査員の皆さま、日本の人事部のみなさま、本当にありがとうございます!
久々のオフライン、金屏風、滅多な着ないスーツで落ち着きませんでしたが、賞状と盾をいただき、栄誉ある賞をいただいた実感が湧きました。
共著者の塩瀬先生とも久しぶりの再会でした。
学部時代の旧友である石井遼介さん(『心理的安全性のつくりかた』著者)とも並んで受賞できて、感慨深かったです。
『問いのデザイン』は発売してから約1年半、ジワジワと高い評価をいただき、部数も累計42000部となりました。多くの人に知を届けられることは、研究者としてはこの上ない幸せです。帯のデザインが刷新されていますので、ぜひご覧ください。
実践のハードルと、状況に埋め込まれた"暗黙知"を乗り越えるために
他方で『問いのデザイン』は世に出した後に、いくつか反省した点もありました。
第一に、実践のハードルです。"問い”という人工物に対するデザイン論を体系化した意味で、現場に対する意義と手応えを感じていた反面、問題の本質に迫ろうとしたあまりに、実践書としては敷居の高さを生み出していた点が、書籍として課題になっていたように思います。
コンセプトと、それを支える理論の体系性に高い評価がいただけた一方で、「明日の現実を、すぐに変えられる実践知」としては、少なからず即効性に欠ける部分があったと考えています。結果として、何度も読み返したり、読書会を開催したり、問題に向き合う姿勢が変わったという声は多くいただきました。
第二に、行為としての暗黙知が言語化されていない、という点です。『問いのデザイン』出版後に、多くの講演や対談の機会をいただき、また自分自身でもさまざまな場面で「問い」を活用する実践を通して、前著では語りきれていなかった暗黙知が、まだまだ自分のなかに眠っていることを実感していました。
"問い"とは、それ単体で存在する人工物ではなく、人と人とのコミュニケーションの状況に埋め込まれた営みです。
デザインする"問い"そのものだけでなく、それを、いつ、どのようなタイミングで相手に投げかけるか。その際に、"問い"をどのような言葉で表現し、包み込み、相手に手渡すか。
その一連の行為としての「作法」が、きわめて重要であることが、前著では十分には語りきれていなかったのです。
最新刊『問いかけの作法』Amazon予約受付中です!
そんな反省と気づきを踏まえて、新たに書き下ろした最新刊『問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術』を、2021年12月23日に出版できることになりました。
新刊では、人工物としての「問い」ではなく、行為としての「問いかけ」に焦点を当て、日々のチーム会議や1on1においてチームメンバーのポテンシャルを最大限に引き出すための技術を体系的に解説しています。
・意見を引き出すための問いかけの4つの基本定石
・問いかけを放つ前の、相手を観察するための観点と勘所
・実践重視の問いかけの2つのモードと、6つの型
・問いかけの効果を最大化する、注意を引くための技術
・問いかけの文言をアレンジする、レトリックの技術
...などなど、新ネタが満載です。
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予約開始早々にHRアワード効果も相まって2冊同時にカテゴリ1位に!激戦区であるビジネスカテゴリでダブル1位はなかなかないと思うので、記念にスクショしました笑
是非、2冊合わせてお読みいただけると嬉しいです🙏
またCULTIBASEに、『問いかけの作法』の序文を抜粋して掲載しておりますので、そちらも是非。SNSですでに反響いただいております!
11月27日(土)10:00-11:30には、新刊『問いかけの作法』の中身を一足先にウェビナー形式でご紹介します。本書の中心的なモデルの一つである「2つのモードの使い分け」という考え方について解説予定です。お気軽にご参加ください!
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