《創作交換日記》「あいみょんを聴きに行った日」
創作交換日記「今日もぼちぼち」
今回は、酒井直之(@naoyoukey)さんです。
先日、ひょんなことから、あいみょんのライブに行ったんですが、これが最高によかった…。
はあ、、どうにもすぐには言語化できないくらいよかった。
これがライブの良さなのか音楽の良さなのか、あいみょんの良さなのか、ちょっとうまく話せないけど…。
良い音楽とか、声とか、演奏とかってものを、全身で浴びるっていうのは、なんか、やっぱりうまく数値化できないものすごいエネルギーが動いている感じがあります。
私の大好きなアニメに「マクロス7」というのがあって、主人公の熱気バサラが、戦場で敵の弾丸をかわしながら「俺の歌を聴け!」と言いながら、歌を歌いまくり(それを50話くらい続けるアニメがあり)ます。
このアニメだと歌の力がけっこう可視化されていて、それによって植物状態の人間が生き返ったり、歌のエネルギーで異星人の敵が逃げていったり、敵が心変わりしたり、戦争が終わったりする。
現実でも、パリピの方々が定期的にでかい音を浴びに行くっていうのは、なんか、ひとつの理屈がそこにある気がするんです。
パリピ的なテンションや元気や身体を保つのに必要な必然が。
とにかく一夜にして私の心も身体もほっくほくのテッカテカに元気になってしまったので、(再三ですが)ほんとうに音楽はすごいし、ライブはすごいし、あいちょんはすごい…と思いました。
そして、あれくらいのスターになると、音楽とかそういうものも飛び越えた魔力みたいなものも備えていて、
それは悪用してしまえば、いくらでも人を傷つけたり救ったりできてしまう類のすごい力だなと思いました。
さいたまスーパーアリーナのキャパが3万7千人で、その大量の人間が、あいみょんが手を伸ばすと、右を向いたり左を向いたり、手を振ったり涙したりします。
私はけっこう後ろのほうからそれらを含めて観ていて、ひとつの大きな生命体が蠢くようにつられて動くのを観て、面白いような怖いような気持ちになっていました。
そういうスターの、神さまみたいな恐ろしさがあるのと同時に、そういうものを軽やかになんでもなく悪用せずにやりすごしてしまうあいちょんのすごさというのもあって、
謙虚とか卑屈とか、気遣いとか、そういうとこでかわすのではなく、自然体で強いけど権威的にならない。
Instagramのあいみょんのプロフィール文にぽつんと「明るい性格」書いてあるんだけど、それってすごいよなって思いました。
「明るい性格」がすごい、ということについては、自分の人生のなかで思うことがほんとうに多いので、また別のトピックで話したい…。
その魅力的な魅惑的なあいみょんの元に3万7千人のひとが一同に介して、同じ音楽に身体を揺らしているという時間が、事実が、体感がほんとうにすごい…。
これを2日間やって、それにその他全国津々浦々と回るのだ。おお…。
そのあいみょんを求めて会場に集まる人たちというのが、とにかくほんとうに素晴らしいなというのが強くあります。
あいみょんがライブ中の演出で、客席をズームカメラで覗いて、それがモニターにミラーリングされるんだけど、どの観客たちもほんとうにキラキラしていて、みんなそれぞれの人生のなかでこの日を楽しみにして、ワクワクして、そういうエネルギーを抱えてここにやってきている、その3万7千人のかたまりってのが、ほんとうにすごいっていうのが、もう、言葉にしきれないほど良い、良さになってる。
明らかにその人にとって、その一日は最高の日のうちの一日で、その一日たちがより集まって、最高を共有しまくっているっていう、こんなにエネルギー集めていったい何するのっていう、ライブはみんなでつくってるって、当たり前が、ほんとうにそうだよねって目の前で生まれている感じだった。
あいみょんがすごいのも、ほんとうに今回よくわかったけど、ライブってのは、誰かを、そういうあいみょんとかを目印にして、そこにみんな熱を持ち寄って集まる、それを見せ合って交換して、テカテカして帰るっていう、めちゃ健全な祭りなんだなと思いました。
たまには行くべきだなあ大きなライブ。いつかスピッツを聴きに行きたいです私は。
酒井直之
https://naoyukis330.wixsite.com/naoyukisakai330