
白髪、そのままです
私はアラフィフなのですが、白髪染めはしていません。
割合的にまだまだ黒い部分の方が多い。
グレイヘアなんて素敵な表現でオシャレな提案が出回っているのに街を歩くとぜーんぜんいない。
いや、かなり増えているとは思うけど1割にも満たないように感じる。
白髪染めをやめたいけどやめ時が分からないなんて言って好きで染めてるワケじゃない人、結構いる。
やめられなくてズルズル染めていると、本人も分かっているとは思うがかなり違和感が出てしまう。
やめたくてもやめられない。
永遠のテーマでしょうか。
やめたい事をスマートにやめられる素敵な方もいるだろうが、私はいつもダサいやめ方になってしまう。
昔タバコを辞めたくて何万回ってくらい失敗した経験がある。
「禁煙セラピー」って本やらニコチンガムやら色々試し、我慢出来ず買って1本吸っては捨て、また買って1本吸っては捨て。
最後は「吸いたい〜!」とグジグジ泣きながらなんとか成功した。
ダサいなー。
グレイヘアに移行する時も美容院でメッシュにしながらとか考えていたけど、コロナ禍だったので髪をまとめればなんとかごまかせる長さまでニット帽を被るなりして「老けてみられるのは嫌だ!」という抵抗勢力と必死に闘いながら、気持ちとしては隠れるように過ごした。
白髪染め、やめたらストレスかなり減りました。
出費も減ったし地肌が染まることもなくなったし、2〜3ミリ伸びるだけでゲェ〜ってなる嫌な気分もなくなった。
グレイヘアが不自然じゃなくなってからも白髪染めしていた部分が完全になくなるまでは、気持ちのゆらぎはありました。
とにかく老けて見えるのは嫌だというだけの理由。
正直、今でもそれは湧いてくる。
あくまでも私の場合ですが良い面悪い面両方を天秤にかけた時、圧倒的に白髪そのままの状態の方が楽で大正解だった。
白髪染めやめてみて思ったのは、結局はイメージでしかないって事。
黒や茶色は若く見える、白髪は老けて見えるっていうイメージ、思い込み。
まだ染めてもらっていた頃、染めてもらいながら「染めるのやめにしたい」という話をしたら青年の美容師さんに「まだ早いですよー」って明るく言われたことがある。
モヤモヤでいっぱいだった。
え?いつならいいんだ?
どんな基準なんだ?
今若い子たちは自由にいろんな色に染めていて、わざわざ白くしている子も見かけるし私の好きな呪術廻戦の五条先生も白いではないか。
最強だぞ。
次に出てくるセリフも覚えてしまうくらい観た大好きな映画のひとつ、ロード・オブ・ザ・リング。
魔法使いガンダルフは死の淵での闘いに勝ち、ガンダルフ・ザ・グレイからトップのガンダルフ・ザ・ホワイトに昇格した。
白の魔法使いは白い馬に乗る。
ボサボサのグレイヘアからサラサラのホワイトヘアになり、白い馬にまたがり風のように駆け抜ける。
ガンダルフ、髪の毛真っ白になって老けたなーなんて思ったことない。
最強のガンダルフ。
白髪染めをやめる判断は自分で下したい。
髪の毛がもっと自由であってほしい。
白髪を黒や茶色、いろんな色に染めるのも自由だし、そのままにするのも自由。
仕事だからと髪色が自由じゃないのは何か変。
髪色よりも清潔感の方が大事ではないかと、よく思う。
白髪が老けて見えるのは白髪染めしている人で溢れているからじゃないかという気がしてならない。
もし逆転して自然に白髪のままの人ばかりの中に白髪染めしている人がポツンといたら、どう感じるだろうか・・・