ママ友について思うこと
息子の卒園式後のクラス懇談会。
同じクラスの保護者の皆さんと顔を合わせるのもこれで最後になる。
私はこれまで、積極的にママ友を作ってこなかった。
参観日や運動会や発表会。いろんな行事に一緒に参加する中で、仲良くなるきっかけはきっとたくさんあったのだけど、
いつも当たり障りのないその場限りの会話をするだけで終わっていた。
思い返すと、私は自分から壁を作っていたのだ。
障がいのない定型発達の子どもたちと息子との違いを、必要以上に感じたくなかったから。
心のどこかで「私の気持ちなんてわからない」と卑屈な気持ちになっていたから。
けれど、クラスのお友だちが息子のことを受け入れてくれていたように
保護者の皆さんも私のことを受け入れてくれていた。
「うちの子、よく息子くんのこと話してるんですよ」
「息子くん、卒園式がんばってましたね」
そんな温かい言葉をかけられて、今ごろ気づく。
息子の障がいを一番気にしていたのは、私自身だった。
もっと早く気づいていれば、と悔やまれるけれど、
自分から作っていた壁を最後に取り払うことができたのが、せめてもの救いだと思っている。