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自分にとって本当に必要な情報を集める方法について

今日は情報収集をどのように行うかについて書こうと思う。

僕らは普段からネットに触れており、様々な情報を取得しているけど、その情報が正しい情報なのか?とか自分にとって利益になる情報なのか?など、そういう視点を抜きにしてただ情報の流れに晒されていると時間やリソースを無駄にしてしまう。

その情報が自分にとってどのような価値を持っているのか相対化できなければ、むしろ無駄な情報は自分に入れない方が良い。そういうマインドセットについて述べてまいろうか。

何も考えずに大量の情報に晒されるのは無益有害

ここ最近、特にその傾向は強い。僕も情報の入手元としてtwitterなどのSNSを用いているが、twitterなどは、強い言葉を使ってこちらの注意力を奪おうとするツイートなどが増えている。

これは、特に最近のコロナ騒ぎで顕著に現れてきた事ではないか?と思うのだが、出所不明のデマや攻撃性の高いツイートが異様に増えている。ネットだけに限らずTVのニュースなどでも不愉快な情報が溢れている。

これらの注意力を奪おうとするツイートは、あまり長い間大量に晒されていると、気分が悪くなったりして自分のメンタルの不具合まで起こしてしまう。

twitterならば、そういうツイートばかりをするユーザはリムーブなりミュートなりして情報が流れるのを止めてしまえるが、最近は全体的にこういう注意力を奪うツイートが多いので、疲れるなと感じるならばSNS自体を見るのをやめてしまうのも一つの手段だろう。TVに関しても、ワイドショーなどは不安を煽り立てる構成のものばかりになってるので、僕はNHKのニュース以外は観なくなった。

自分にとって必要な情報だけを取捨選択する

ネット上から情報を入手する手段は、twitterだけに限らず、はてなブックマーク、Facebook、インスタグラム、ブログ、メルマガ、noteなどなどのツールを使って大量に情報を手に入れることが出来る。

これらの得られる情報というのは、それこそ玉石混交で、全くのデマから自分の人生を変えてくれる気づきまで、ごちゃまぜに混じりあってるのだけど、情報が無限に溢れてしまってる現代では、それらの情報から自分にとって心地よい情報だけをフィルタリングする事が殊の外重要になってくる。

しかし、後述しますけど好きな情報だけを集めていると、自分の考え方が偏ってしまうフィルターバブルが発生してしまう。フィルターバブルもあんまり好ましい状態でもないので、対処が必要になってくる。

ニュースで必要な情報だけを集める方法

皆さんはニュースに関してはどのような方法で読んでいるだろうか? Yahooニュースやmsnなどのポータルサイトで時事情報を読むのは、情報を発信者側に好き勝手コントロールされているだけなので、やめておきましょう。

あれらのポータルサイトで表示されているニュースは、受け手でフィルタリングすることが全くできません。僕の場合は芸能ニュースなどは不要なのですけど、ああいう所で情報収集していると読みたくもないゴシップニュースが嫌でも目につく。

Googleニュースについては、好きな情報だけをピックアップして表示させるレコメンド機能が付いているから比較的ましな方ですけど、それでも不要な情報をピックアップする事も多いので、積極的に使う事はない。

スマートニュースに関しても、通知を止めたり色々とタブを厳選したりとかしたら使えるのかもしれないけど、僕はスマホの小さな画面だけで情報収集するのが好みじゃないので、あんまり使わない。PCで使う事ができるらしいが、ちゃんと開発者側が注力している訳でもなさそうだ。

必要なニュースだけを集める方法としては、RSSリーダーを使って必要なニュースサイトのRSS購読を直接行いましょう。僕はNHK NEWS WEBやTechCrunch Japan、WIRED.jpなどのフィードを購読している。これは僕が技術者であるが故にテクノロジー系の情報を優先して集めているだけなので、読んでいる読者諸氏がそれぞれ必要なニュースサイトを選んでフィード購読したら良いだろう。

RSSリーダーに関しては、最近のデファクトスタンダードはFeedlyが多いようだが、僕はInoreaderをお勧めする。

Inoreaderは、有料版ではあるがキーワードによる表示のフィルタリング機能が付いている。これを使って不要なキーワードは表示させない様にした方が効率がいい。また、Feedlyはどうやら情報を取得するクローラの巡回頻度が低いらしく、たまに情報の取得漏れが発生する。Inoreaderはその不具合が発生しない。

僕は取得する情報源は、ニュースサイトに限らずブログなどもRSS購読している。しかし、あまりにも購読するフィードが多くなりすぎると、未読フィードが溢れてしまうので注意が必要だ。これは無理に全部読もうとは思わずに、その日のフィードのタイトルだけをざざっと流し読みして必要そうなニュースだけピックアップしよう。読まなくても一日以上たったフィードは全部既読にしてしまって構わないと思う。

SNSはミュートやリストを上手く使おう

twitterやインスタグラムなどのSNSでも情報を収集する事も多いだろうが、何も考えずにフォローを増やしていると、集まる情報にノイズが入りすぎて使えなくなってしまう。

僕は主にtwitterをメインで使うのでtwitterの話をするが、twitterを使って情報収集をするのなら、ミュートやリストなどの機能を使って情報の流れをコントロールしないと、ただ情報の奔流に翻弄されてしまうだけになる。

まず、そのフォローした人がどんな情報発信をしているのか確認して、自分と感性が合わない様ならすぐリムーブするかミュートした方が良い。この人はこれさえなければいい人なんだけどなーみたいな人であっても、不快になる情報を流されて気分を害して損するのは自分なので、ちょっとでも合わないなと思うならミュートでいい。

ミュートとリムーブの使い分けについては関係性で考えればいいだろう。有名人とかbotなどならばリムーブで問題ないだろう。別に普通のアカウントでも片思いとかならリムーブで問題ないかと思う。両想いの人とかだったりすると、リムーブすると何か言われてしまったりする場合もあるので揉め事を避けるためにもミュートが良いだろう。

ちなみに僕はtwitterのクライアントについてはtweetdeckを使ってます。これはリストを一括で見るのに使いやすいからです。

基本的に、全体のTLを見る事は少ないです。大体、その人の属性ごとにリストに振り分けて、必要なときに必要なリストを見て情報収集しています。例えば「プログラマ」だったり「はてな界隈」だったり、「ブロガー」みたいな属性で分類して、tweetdeckで一覧にして眺めている感じですけど、これだと広告とか必要ない他の人のいいねで流れるツイートなど、余計なノイズが混じらなくていいです。

スマホ側のクライアントはiOSの公式のアプリを使ってますけど、最近はweb側とリストを共有することができるので、スマホの方でもリストで情報を眺めています。

僕のtwitterの使い方としては情報収集と情報共有のためのツールと割り切っており、最近の世間の流れなどを観測して気になった情報をいいねでクリップしておき、良さげな情報はおすそ分けのためにRTするとかそんな感じです。仲のいい人は別にリストを作っておいて、そちらで交流する感じですね。

情報の偏り(フィルターバブル)の対応法

フィルターバブル (filter bubble) とは、「インターネットの検索サイトが提供するアルゴリズムが、各ユーザーが見たくないような情報を遮断する機能」(フィルター)のせいで、まるで「泡」(バブル)の中に包まれたように、自分が見たい情報しか見えなくなること。
まるで「エコー・チェンバー」(自分で発した音が、あらゆる方向から反射して自分の方に返ってくる、音響の実験室。日本語で言うと「残響室」)にいるかのように、あらゆる方向から自分と同じ意見が返ってくるような閉じた空間にいた結果、様々な人の意見を聞いて様々な考え方を知ることが出来るのではなく、単に自分の意見が増幅・強化されるだけとなる「エコーチェンバー現象」などとも関係が深い用語である。

イーライ・パリサー曰く、「あなたに『いいね!』する人の書き込みだけを見ている間に、あなたが大嫌いな人が大統領(注:トランプ大統領のこと)になっていて驚くわけですよ」[1]。

僕の見解としては、ネットで情報収集する限り、フィルターバブルは避けがたいものという認識である。

自分で情報を検索して引っ張って来ようとすると、好きな情報しか見れなくなるし、フィルターバブルが発生して自分の思想はどこかへ偏ってしまうものだ。このフィルターバブルというのは、世間の認識がバイアスで歪んでしまって正しい情報収集ができなくなるまずい状態です。

フィルターバブルは、ネットだけで情報収集していると陥る限界みたいなものです。解決策としては、紙媒体の新聞をいくつか併読する事があげられると思います。なおかつ、併読する新聞に関しては、対立するイデオロギーの新聞にしておいた方が良いでしょう。産経と読売から一つと、朝日と毎日から一つみたいな感じで選んで、毎日一面だけでも眺めておくと、大体の世間の流れをつかむことが出来るでしょう。

その情報の客観的な位置づけみたいなものは、体系づけられた知識を学ぶ学校教育をちゃんとしてないと分からない所があります。体系づけられた教養を身に付けるために一番いい方法は、教科書を学びなおす事の気がします。佐藤優氏がビジネスマンの教養を身に付けるために教科書を使う事を提言しており、このような本もあります。

まとめ

インプットした情報に関しては、使えるように整理しておいて、アウトプットをするのに備えておかねばならない。知的生産のゴール地点としては、価値のあるアウトプットをすることなので、インプットするだけで満足して頭でっかちになってはいけない。

しかし、良質のインプットをたくさんしないと価値のあるアウトプットもできないので、情報収集のテクニックも日々研鑽しておく必要があるだろう。

自分が使っている情報収集のテクニックについてまとめた。どういうリソースを使って情報を集めるかは人それぞれなので、こちらで書いた事を鵜呑みにせず自分なりに応用して使ってもらえれば幸いである。

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