死体まがいの11月

3時間寝て、起きて、朝メイバランスを飲み干して、15分で飯から歯磨きから着替えまで無理やりに済ませて、電車でソシャゲをして、死んでる脳に電流を流して何とか起動させる。睡眠不足で何も脳に入らないまま数時間学校に滞在して、おにぎり一個分ぐらいのカロリーの昼メシを食べて、塾に向かう。

非肉体的自傷を行うと、ゆっくりと脳が干からびていくのを感じる。目も耳も死んでいって、残った数少ない命の力が脳みそに集まっていって必死に身体を動かそうとしているのを感じる。筋肉側に動かす力がないから動かないけれども。

最近はこれがずっと続いている。ストレスがかかるとすぐこれだ。ろくに人と会話もせず、打ちっぱなしコンクリートで四隅を囲われたような陰鬱で味気ない自分の世界に閉じこもる。性格も無論悪くなる。

そもそも俺がこうなった原因はルサンチマンがねじれながら進行してしまい、自分が肉体及び精神的に健康であることそのものが自分を自分より弱い人たちによって脅かされる強者たらしめる行為であるように思えてきたことにもある。自分が愚かで出来損ないで無ければならないと言う、アイデンティティを過剰自己嫌悪によって矮小化された自分に依存している状態に陥っているのだ。弱者でいなければ俺が常々繰り返している人を糾弾するような会話や行為がマウンティングになってしまう。上の立場からの一方的な暴力性が醜くて嫌いだけれど俺は同様の加害的な言動や行為を他人にしていて、その事実を脳に認識させないために弱者のフリをしている。弱者は人をいたぶっていい、弱者にはそれしか娯楽がないなどと、弱くもないのにさも何も与えられていない弱い人間であるかのように振る舞い、挙げ句自分は弱者ではないという自覚を盾に借りパクした弱く苦しんでいる人達の立場を貶め、挙げ句自分で作ったイメージをの皮を被り込んで他人を傷つけている。俺は誰かのふりをしないと人を傷つけるどころか優しくすることさえ出来ない。

わざわざそんなことしなくても学力での受験が怖くて逃げたお前は十分卑劣で意気地なしの愚人なんだから今更気にしなくていいよ、とも思う。絵も下手だしさ。まぁ脳みそ死んでるから下手なのもあるんだけども。
下手なのに病むなよ。俺より絵が上手い人間が病んでないんだから差がつくだけだろう。下手なら下手なりにクヨクヨしないとかそう言う態度を見せないと本当に下位互換だということを分かっていながらそれすらろくにこなせない。

寒い風邪が俺の手と顔を冬を吸い込んだ鉄の鞭でぶん殴るようにして通り過ぎていく。寒い。辛い。死にたくはないけれど、これがずっと続くんなら死んでたって何も変わらない。
俺は俺の傲慢さよって死体にされ、俺の情けなさによって死体にされきらない。寒い。受験が近い。

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