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桜並木の下で

貴女が産まれたのは、 珍しく雪が積もった予定日から 2日遅れた 1月の寒い日でした。

予定日の診察日、 道が凍って車が出せず、雪道を歩いて病院まで行って、 先生に怒られたのが懐かしく感じます。

そんな貴女が、 親元を離れて 関東の大学に進学し、 早いもので半年…。

寂しくて、ホームシックで泣きながら電話をしてきたり、 食費を節約して、 土日はアルバイトを頑張っていたり、 年頃の女の子が古着屋さんに行って洋服を選んだり… もっと、 楽しく学生生活を楽しんで欲しいと願う母は、 心配でたまりませんでした。

最近、 娘の友人から、私宛に連絡が。

「昨日、久しぶりに会いました! ちっとも変わってなくて、 ホッとしました❣️会うと安心して、嬉しくて 、やっぱり良き友人です!」と。

母の心配をよそに、貴女は、 節約料理を楽しんだり、 サークルのマネージャーをして、 先輩方に優しくしてもらったり、 お友だちと一緒に古着屋巡りを楽しんでいることが分かって、 安心した母です。

一緒に上京したときに、 一緒に歩いた桜並木。

こんな春の満開の桜の下を、 一緒に歩ける事を幸せに感じ、 後ろ姿を見て涙が出たなぁ…。

貴女の人生が、

今日の春の日のように、

貴女の名前の一文字のように、

ずっと明るく穏やかでありますように!と願いながら。


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