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【自動車の雑学】ワゴンRの名前の由来

こんにちは、いのかりやさおです。

今回はワゴンRの名前の由来について書きたいと思います。

皆さんワゴンRという車はご存知ですか?

スズキを代表する軽自動車で、ひと昔前は

軽自動車=“ワゴンR“
という時代もあったと言って過言ではないほどに

一大ブームを築いた車であります。

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今回はそのワゴンRの名前の由来についてお話しします。

結論から言ってしまうと、ワゴンRの名前の由来は

「ワゴンもある」です笑(諸説あります)

これだけ聞いてもなんだかわからないですよね笑

なぜその名前になったのかを知る為には、その前に発売され、大ヒットした”アルト“という車が大きく関係しています。

スズキを”救った“車アルト


アルトという自動車が発売されたのは1979年5月

当時1970年代の軽自動車市場は「低迷期」でした。

理由は2つあります。

排気ガス規制

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排気ガス規制はその名のとうり、自動車の排気ガスに関する規制で

自動車が世の中に普及し始めた時は、台数もすくなく、規制もなかったのですが

自動車が普及率するにつれ、環境問題が発生し、規制がかかる様になりました。

日本においては、1978年に当時世界一厳しい排気ガス規制が施行され、自動車メーカーはこの対応に迫られていました。

550cc規格とは

軽自動車が誕生した当初は360ccの排気量だった軽自動車ですが、そこから550cc、そして現在では660ccまで拡大しているが、当時はその360ccから550ccへ規格が変わった時期である。

この低迷期の中各社は従来車の排気量アップなどでお茶を濁し、新たな規格に対する展開を模索している時期であった。

スズキはこの時期、排ガス対策に苦戦しており

ライバル会社の「ダイハツ」からエンジンを購入し、自社の自動車に搭載するなど、苦しい状況にあった。

そんな時に発売されたのが「アルト」である。

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発売の前年に社長に就任した「鈴木修」(現スズキ会長)が発売予定の新型車の発売を1年延期し、企画の全面的な見直しが図られ、当時としては革新的な戦略が打たれました。

その内容とは

高利な物品税を回避する

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当時の軽乗用車には、約15%の物品税が課せられていた(物品税=贅沢税)

しかし商用車は非課税だったため、ここから「実質前席2人乗りの軽乗用として機能する軽商用車」という商品設定をし、高利な物品税を回避した。

さらに当時の軽乗用車は基本1~2人乗りで利用するというデータをもとに、主に買い物や子供の送り迎えをする主婦層をターゲットにし、前席の居住性が乗用車並みに確保できるバンとして売り出した。

大胆な価格設定

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さらに価格も大胆な設定になっており、当時の軽乗用車の平均的な価格は「約60万円」(当時の価格)+15%の物品税だったのに対し

アルトの目標価格は、なんと驚異の「45万円」であった。

価格を下げるために、最低限の安全基準はクリアしつつも、徹底的なコストダウンが図られた。

例えば

ベニヤ板を背板に使った後部座席や、電動式モーターをから手動式へと変更されたウインドウォッシャー等

さらに商用車は排気ガスの規制も乗用車に比べて緩いため、排ガス規制に苦しんでいた自社のエンジンを搭載することができた。

その結果、目標の45万円には届かなかったが“47万円”を達成し、当時としては驚異的な低価格を実現した。

国内初の全国統一価格

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当時は購入する場所によって新車の販売価格に差があるのが通常であった。(輸送にかかるコストが違うため)

それを国内で初めて、全国で価格を統一して販売した自動車である。

こうした戦略をしたことにより、アルトは大ヒットを記録

当初の月間販売目標であった5000台を大きく上回る「月間18000台」を達成し、ほどなくバックオーダーを抱える人気車種になった。

この利益をもとに、苦戦していたエンジンの開発に注力することが出来、アルトを含めた他車種へのエンジンの供給をすることができた。

このことからアルトは「スズキを救った車」として、現代まで語り継がれているのである。

このアルトの大ヒットがあってのワゴンRの誕生へと繋がっていき、「アルトだけじゃなく、ワゴンもあるよ」から“ワゴンR”という名前が付けられたと言われています。

ちなみに、アルトの名前の由来は「“あると”便利」からアルトとという名前になったとか・・・

”あると便利”なアルトから

”ワゴンもあるよ”でワゴンR

一大ブームを巻き起こした二台の車はこんな理由で命名されました。

最後までご覧いただきありがとうございました。





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