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飲まなきゃ損!ニューヨークワイン

はじめに

ニューヨークと聞いてあなたは何を想像しますか?
自由の女神?マンハッタンの夜景?それともミュージカル ?


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もちろん、どれも有名だけれど、それ以上に注目してほしいものがあります。
それは、ワイン!!

何故、ニューヨークワインが飲まなきゃ損なのか。あなたを魅了するワインである理由をお話しします。

ニューヨークワイン3つの魅力

理由は大きく3つあります。

1:オバマ大統領の就任式で使用された
2:世界で最も活発で、将来性豊かな産地のひとつ
3:品質向上により、ぐっと美味しくなった


1:オバマ大統領の就任式で使用されたワイン

まずは、2013年にオバマ大統領の就任式でこのニューヨークワインが使われたことです。知名度が上がりました。

2:世界で最も活発で、将来性豊かな産地のひとつ

2番目の理由としては、アメリカの有力ワイン専門誌「ワインエンスージアス」誌が毎年もっとも優れたワイン産地に贈る「ワイン・リージョン・オブ・ザ・イヤー」賞にこのニューヨークが選ばれました。2014年の出来事です。同誌の編集長は「今、世界で最も活発で、将来性豊かな産地のひとつである」とコメントしています。


3:品質向上により、ぐっと美味しくなった

そして、最後の理由としては、なんといってもニューヨークワインの品質向上です。つまり、ぐっと美味しくなってきているのです。これは品質向上の為にNY州とコーネル大学が産学連携していることが大きい。ニューヨークワインに州がお金を出し、よりよいものを作ろうとしているからです。その背景には、カリフォルニアが近年干ばつに苦しんでいることが挙げられます。農業をカリフォルニアばかりに頼らず、自分たちで何とかしよう、地元の農業を活性化し、出来たものを地元で消費していこうという地産地消の考え方が見られます。州全体がニューヨークワインに力を注いでいるからこそ、品質向上が著しい。確実に美味しくなっているのがこのニューヨークワインなのです。

ワイナリーの数を見ても2020年現在は471軒。2000年に100軒だったことを考えれば、どれだけ急成長している産業か想像できますね。

ただし、ニューヨークワインといって、あなたが想像するテレビでよく見るブロードウェイ、セントラルパークやかっこいいニューヨーカーが颯爽と歩いている街、マンハッタンで造られているわけではありません。ここでいうニューヨークとはマンハッタンを含むニューヨーク州のことをさしています。そこはお間違いなく。

それではさっそくどんなワインがあるか見ていきましょう。

テイスティング

白ワインおすすめ①

Dr. Konstantin Frank(ドクター・コンスタンティン・フランク)
2017 Dry Riesling ドライ・リースリング
品種:リースリング100%
アルコール度数:12.5%
残糖:6g
希望小売価格:3,500円(税別)

ニューヨークのブドウ栽培に大きな革命を起こしたコンスタンティン・フランク博士が造ったワイナリーのワインです。このコンスタンティン・フランク博士、ニューヨークワインの歴史を語る上で外せない人物です。

フランク博士は第二次世界大戦後、自由を求めてウクライナから、1951年NYへやってきました。ブドウ栽培研究者です。彼が現れる前のニューヨークワインはアメリカ原産のブドウ、例えば、コンコード等を使ってワインを造っていました。しかし、アメリカ原産のブドウはぶどうジュースには向いているけれど、ワインにはあまり向いていない。香りがよくない。変なかおりがしてしまう。そこで、ヨーロッパ系ブドウの栽培が必要でした。けれども、ヨーロッパと気候も土壌も違うニューヨーク。なかなか栽培に成功しない。そんな暗黙の時代にすい星のごとく現れたのがフランク博士でした。1958年に自ら畑を買い、苗木を植え始めます。その後、彼のウクライナでの経験と日々の研究が実を結び、ヨーロッパ系ぶどうの栽培に成功したのです。まさにニューヨークワインの歴史を大きく変えた人物です。

そんな彼が造ったワイナリーのワインがこちら。フィンガーレイクスというニューヨーク州最大のワイン産地で造られています。

さあ、飲んでみましょう。

香りは爽やかなグレープフルーツを思わせます。かすかにお花の香りもします。香りから爽やかさ全開です。飲んでみると、フレッシュで若々しい。なんともみずみずしく爽やか。余韻に感じる甘みと伸びやかな酸が重なり合って甘酸っぱい。ドライすぎない。この甘酸っぱさは酢飯に合いそうです。

仕事終わりに飲めば、甘みが身体を癒してくれる。ワイン超初心でも甘みがあるのできっとすいすい飲んでしまうでしょう。例えば、休日のランチにサンドイッチをほおばりながら飲むのもよさそう。付け合わせのフライドポテトの塩気とワインが合いそうです。なんとも美味!思わず「フランク博士、ありがとう」って言っちゃいます。

もう一つ、次も白ワインです。

白ワインおすすめ②

Brooklyn Winery(ブルックリン・ワイナリー)
2014 Barrel Fermented Chardonnay/樽発酵シャルドネ
品種:シャルドネ100%
アルコール度数:11.5%
希望小売価格:4,500円(税別)

エチケット(ラベル)はシンプルでオシャレ。スタイリッシュという言葉がぴったりです。

このワイン、なんとニューヨーク市内で醸造されています。つまり、都会っ子ワイン。ブルックリンはマンハッタンのすぐ隣に位置する街です。郊外ではなく街。それゆえ、ブドウ畑などはありません。ぶどうは近郊でとれたものを使っています。都会の中に醸造所があり、そこでワインを造っている、それがブルックリンワイナリーです。ちなみにこういった都市型ワイナリーを「アーバンワイナリー」といいます。今、世界で流行中のワイナリーのスタイルです。

特徴は併設のバーやレストランがあること。つまり、造っているその場所でワインが飲める、買えるわけです。ニューヨーク市内で大人気のエリア、ブルックリンで生まれるワイン。まさに時代の先端ワインです。

さて、さっそく飲んでみましょう。

先程のワインと違って、見た目はイエローの色がかなり濃い。香りはふわっとバニラの香りが漂います。樽を使って仕込んでいるなと香りから想像できます。香りは黄色の果肉の果物、マンダリン、マンゴー、黄桃などのようです。一口飲んでみると、まあ、なんともふくよかな厚みある果実味。一口で満足感を味わえる。非常にドライでパワフル。しなやかなので、厚ぼったい感じはありません。エネルギッシュでパワフルなニューヨーカーのようなワイン。元気がでます。肉汁したたる高級ハンバーガーをかぶりつきながら飲みたい。そんなワインです。

最後のワインはロゼワイン。

ロゼワインおすすめ

Brooklyn Winery(ブルックリン・ワイナリー)
2017 Dry Rosé/ドライ・ロゼ 品種:グルナッシュ100%
アルコール度数:12.7%
希望小売価格:3,800円(税別)

2番目に紹介したブルックリンワイナリーが手掛けるロゼ。南フランスなのでよく使われるグルナッシュという品種が使われています。
ロゼ?ときいてあまり好きでないと思ったあなた!時代に乗り遅れますよ。今、世界的にロゼワインは大ブーム。もちろんニューヨークでもワインショップに沢山ならんでいるようです。

かつて、日本で飲めるロゼは甘口が多かったのですが、最近のロゼは辛口です。もちろんこのロゼも辛口。ロゼはお食事のシーンで使い勝手がいい。どんなお料理と合わせても喧嘩しない。とても便利なワインです。スリムなボトルが目を引きます。とってもオシャレ。テーブルに置いておくだけで気分が上がりますね。
スクリューキャップなので抜栓が楽なのもポイント高い。

飲んでみましょう。


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グラスに注ぐとややオレンジがかったピンク色。見ているだけでテンションが上がります。香りは赤い果実を思わせたかと思うと、ふっとスパイシーな香りが漂い、胃が刺激される。とてもおなかがすいてきます。

口に含むと、すっきりしていてとっても爽やか。しっかりしていて飲みごたえある。グルナッシュは赤ワインだと少し重たいイメージですが、ロゼにすると実に飲みやすい。ちょうどいい果実感です。

良く冷やしたこのワインをリュックに入れて、簡単なおつまみと一緒にでかけたい。ピクニックに最適です。また、持ち寄りパーティーにこれ一本持参すれば、みんなが「わあ~」と歓喜の声をあげるでしょう。生ハム、サラミ、クリームチーズ、イタリアンサラダやラタティイユがあれば最高。バゲットを添えれば完璧です。

まとめ

以前は入手困難だったニューヨークワインですが、ニューヨークワインだけを輸入している専門商社があります。いつでも小売店やインターネットで簡単に購入できるようになりました。

しかし、まだ日本ではあまり知らせていないようです。今から目をつけておき、お友だちよりもトレンド先取りしちゃいましょう。

もう飲みたくなってきたでしょう。コロナ禍でおうち飲みが増える今日この頃。オシャレで美味しく気分が上がるニューヨークワイン。流行に敏感なあなたにうってつけのワインです。

さいごに一つだけご注意を。
ニューヨークワインを飲むときには難しい話は禁物。わいわいと楽しくリラックスして飲む。ニューヨーカーになりきりましょう。それが一番おいしく飲むコツ。

さあ、ニューヨークにカンパーイ!

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