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超訳 言志四録 佐藤一斎の「自分に火をつける」言葉【書評その2】
きっかけ
本書を手に取ったのは、偶然、「 少にして学べば、壮にして為すことあり。壮にして学べば、老いて衰えず。老にして学べば、死して朽ちず。」という言葉を目にしたからです。
この言葉は、「若い頃から学べば、壮年になって大きなことを成し遂げることができる。壮年になってから学べば、年老いても衰えることなく活発に生きることができる。年老いてから学べば、死んだとしても朽ちることのない評価が得られる」という意味であり、学びの大切さを説いている言葉ですね。
この言葉に惹かれ、佐藤一斎を知ることになり、より深く知りたいと思い本書を読んでみようと思いました。
本書の内容
本書は1942年生まれの東洋思想家である田口佳史さんが、江戸時代の儒学者、佐藤一斎が生前記した言志四録について解説した本であり、本題にもある通り、とても分かりやすい言葉で解説しています。話口調のため、とても読みやすく、普段本を読むことに慣れない方でもすんなりと読めるのではないでしょうか。
少し話はそれますが、佐藤一斎は今から150年前の日本の大転換期である幕末において、多くの英傑を育成しました。例えば、佐久間象山や、門下から勝海舟や坂本龍馬、吉田松陰らが排出されています。また、佐藤一斎が記した『言志四録』は、西郷隆盛が流罪先の沖永良部島で一心に読まれたことでも知られています。
優れたリーダーを多く輩出したことから、書籍『言志四録』でも、人間の器や人の上に立つ極意などリーダーに必要不可欠な内容が記されています。本書は現代によくある悩みを佐藤一斎が残した言葉に照らし合わし、説いています。
まとめ
本書は、佐藤一斎の『言志四録』を現代人の我々でも分かりやすいようにかみ砕いて解説しています。リーダーとして、人の上に日ごろから立たれる方、努力がなかなか続かない方などには特におすすめです。
心に火をつける方法がこの書籍にはかいておりますので、是非ご覧になってみてください~!
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