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unkodayo
グッドバイ
思えば突如として訪れ、その責任を全うすべきと思われた平成はグダグダな時代だった。
強制参加の昭和の二次会みたいなものだった。
ポピュリズムとファシズムで随分と居心地の悪いことがあった。
平成初期の歌謡曲を聴いてみる。私は周りに対してどう見られているか、辛い毎日を気合いと根性で突破しようという言葉が延々と語られている。
思い出補正がかかっているから懐かしさも手伝ってしんみりするけど、冷静に歌詞を読むと結構ヤバイ時代だったことを象徴している。
そんなものを置いていこうという良い区切りなのかもしれない。
それでも少しずつ世の中の風通しは良くなっているとも感じる。
茶髪は不良の象徴で携帯電話は援助交際の温床になりインターネットは犯罪を引き起こす凶悪なツールだとされていたが、あっという間に社会のインフラになった。
激動だった。頭から尻尾まで苦いところも美味いところも味わった世代として言えるのは、本当に楽しかった。
いろんな人が旅立った。テクノロジーが生活に溶け込んでいくのをリアルタイムで味わうことができた。
令和ももっと楽しみだ。
平成は既得権益に逆らう新興勢力がことごとく叩き潰されてきた。
もう昭和生まれの残党の時代は終わる。
平成生まれの女の子達の活躍が目覚ましい。
このロスジェネジュニア世代ができることというなら、人柱となり、それでも強く生き残って行くことかもしれない。
年金も社会保障もあてにしない。何とかするから下の世代に回してほしい。
新しい時代を作る人たちを邪魔しないよう、最大限利用してもらいながらも強く生きる。
老害にならず、古い時代に固執せず、今と未来を受け入れたいと思っている。
昔は良かったと言わない大人になれたら、それだけでも大きな価値じゃないか。
誰もが生きやすい時代になれるよう、平成グッドバイ。
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