まわりを気にしない練習
以前読んだ本にこんな一節があった。
「結局他人はなにを考えているかはわからないから気にするだけ無駄である」
私はまわりの声や視線にとても敏感だ。
書くとキリがないがこんなことを気にしながら生活している。
人によっては「気にするだけ無駄だよ」という人もいるが、共感してくれる人もいるのでは。
そして普段からゲームの3人称視点のように、俯瞰で自分が自分を見ている。
自分を自分がコントロールしながら、まわりによく見られるように行動させる。
まさにRPGを想像してもらうとそれにかなり近い。
それが当たり前だと思っていたが、親しい友人と食事をしていたときに驚かれた。
誰かと食事をしているときは目の前の人の後ろから自分が見られている。
これが当たり前ではないことを知ってから、急に辛くなった。
そしてその日から「気にしない練習」を始めることにした。
まず最初に職場での態度を変えた。
今までは「自称誰からも見ても笑顔が素敵で依頼した仕事はすぐにやってくれるできる人」(自称だからいいでしょ)だったがそれをやめた。
定時ギリギリに依頼された仕事を残業をして行なったり、理不尽なことを言ってくる人をなだめながら対応したりすることをやめた。
つまり良い人をやめた。
「チラシを今日依頼して今日納品とかできるわけねーだろうが」
「こんな原稿で広報誌ができるわけねーだろうが、ちゃんと仕事しろよ」
と心の中で相手を罵倒しながら仕事することにした。
それは冗談だが、そのくらい相手に気をつかないながら仕事をすることをやめた。
それで嫌われて居場所がなくなるなら、それはそれで良いくらいの気持ちでいることにしたのだ。
結果どうなったかというと、自分が仕事をしやすい人だけが近くに残り、苦手な人と距離ができた。
「それは社会人としてダメだよ」という意見も聞こえてはきたが、今の態度は「そんなこと知らねーよ」だ。
雑に生きてもなんとかなる。
そんな学びを得た。
この文章も読み手を気にしないように書くことを心がけている。
「別にだれが読むわけでもないし、表現とか文法とかめちゃくちゃでいいだろ」
そんなことを考えながら2回読み返してから公開した。