初対面の人との相互関係
初めて会ってまた会いたいと思う人とそうではない人、
また、話が伝わりやすい人とそうではない人との違いは
一体どんなところにあるのでしょうか?
人と話すことに長けている人ほど、その経験から
テクニックで物事を伝えようとし、本質を見失ってしまう傾向にあります。
テクニックももちろん重要ですが、肝心なのはまず話の中身です。
伝え方の本質は、
“話し方や伝え方”ではなく”何を伝えるか”なのです。
当たり前に聞こえてしまうかもしれませんが、
多くの人が話し方や伝え方にこだわり、
「うまく話さなきゃいけない」と準備してしまうのです。
人に何かを伝える時は準備しすぎないことが大事です。
言葉巧みに一方的に話して、
こちらの言い分を納得させられるほど相手は甘くありません。
商談などになれば尚更。
相手の方が一枚上であることが多いです。
コミュニケーションの根幹は”相互尊敬”です。
お互いに尊敬し合い、信頼し合うのです。
その能力を決めるのは話し手の教養です。
話の中身が肝心であることがわかりましたが、
実際どんなことに気をつければいいのでしょうか?
まずは、話の中身を精査する際、何を意識するべきか考えてみてください。
雑談でも商談でも、
以下の4つの話からコンテンツを組み立てる必要があります。
①相手が知っている話
②相手が知らない話
③相手が関心のある話
④相手が関心のない話
もっとも最悪なのが、
①相手が知っている話と④相手が関心のない話の組み合わせ。
この組み合わせで話してしまっては、退屈なばかりでなく
眠気すら誘ってしまいます。
私がこんな話をされたら3秒で寝ます。笑
また、①相手が知っている話と③相手が関心のある話の組み合わせもNGです。
「それもう知ってるよ」と思われてしまうかもしれません。
一方で、②相手が知らない話と④相手が関心のない話の組み合わせは、
自分が知らない貴重な情報を含んでいる可能性がありますから、興味はありますよね?
しかし、相手が関心のない話を伝えようとしても、そうそう伝わることはありません。
では、どんな話の組み合わせがもっともいいのでしょうか?
もっとも効果的なのは、②相手が知らない話と③相手が関心のある話の組み合わせです。
自分が関心のある分野で知らない情報を得られる可能性があるのですから、
必然的にそうなりますよね?
とはいえ、一方的に長々しゃべるのは危険です。
詰め込みすぎて消化不良を起こしてしまえば、
逆に悪い印象を与えかねません。
では、どういうペースで相手に伝えるのがいいのでしょうか?
②相手が知らない話と③相手が関心のある話は全体の4割にとどめるのです。
残りの6割は①相手が知っている話と③相手が関心のある話をあえて話してください。
人はいくら関心のある話でも、知らないことが4割以上含まれていると
拒絶反応を起こします。
知らないことを理解するのには、相当な集中力が必要です。
人の集中力はそんなに長く続きません。
そのため、一度に多くの情報を伝えようとすると、消化不良になってしまうのです。
6割は知っている話をするというのはこういった理由からです。
4:6は黄金比率といえるでしょう。
そもそも大切なのは、まず相手の話をよく聞くことです。
コミュニケーションの根幹は”相互尊敬”です。
尊敬し合い、信頼し合い、初めてレベルの高いコミュニケーションが交わせるのです。
いかがでしたか?
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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