昨日の日記:水彩絵の具でちょうちょを描く
夜、今日も月が綺麗です。
ここ最近(この夏?)、月がとても綺麗な気がする。
前から月ってあんなに白く輝いていたっけ。
この夏は毎日、雲もすごい。
毎日、絵に描いたような入道雲、積乱雲、まさに夏の空。
この夏は毎日、壮大な雲に取り囲まれて青い空を見上げてる。
昨日は日中ほとんど家にいた。
暑いので冷房を入れて、家の中で絵を描いていた。
知人から水彩絵の具セットをもらったのだが、それを使って描いた絵の画像を送ってほしいということだったので、面倒くさくなる前にささっと描いてしまおうと思った。
その水彩絵の具セットは小学校などで買わされるようなタイプのもので、12色のチューブ入り絵の具とパレット、筆2本、小さい雑巾、やけに立派な水差し(側面が2重構造のようになっていて妙に分厚い)がセットになっていて、ちょっとした工具箱くらいの大きさになっている。
絵はよく描くのでありがたくいただいた絵の具セットだが、いかんせん水彩(特にチューブタイプ)は苦手で、また人に見せるとなると、その人はこういう絵を求めているのではないかとかさすが、すごい!と思われる絵を描いた方がいいのではないかとか、いらないことを考えすぎてしまって、途端に筆が重くなり、変な邪心に邪魔されてのびのびと絵を描けなくなってしまうタイプなのである。
ただ、今回は水彩でこういう絵が描いてみたいというイメージがあり、それを描いてみようと考えていたので、わりにサクッと始めることが出来た。
しかし、案の定上手く描けない。
わたしが描いてみたかったのは、安福望さんというイラストレーターの方の作品のような絵で、やわらかい水彩のタッチで動物や植物、食べ物などを優しく、けれど優しいだけでなくどこかポップに描いており、そういうような感じの絵をわたしも描いてみたいと思ったのだ。
安福さんは現代歌人の短歌をイラストにしているため(それがまたとても素敵なのだ)、わたしも自分の作った短歌を絵にしてみることにした。
「落ちてきた三日月あいあい傘にして満天の星君と眺める」
という短歌で、三日月を相合傘にして夜空を眺める女の子とうさぎの絵を描こうと思ったのだ。
全然上手く描けなかった。
水彩で色付けをするのが下手なのだ。
途中まではなんとかなりそうな感じなのだが、少しはみ出してしまったり、やりすぎてしまったりすると、「あわわわわ」に「あわわわ」を重ねて、結局ダメだこりゃとなるのである。
安福さん風は諦めて、あまり考えすぎず抽象画風に色をのせていくことにした。
今年の夏、友人と行った瀬戸内海の穏やかな海をイメージしよう。
青い絵の具をたっぷりの水でぼんやりと広げ重ねていく。
広くて大きくて寛容な空と海、うんうんいい感じ。
あっクラゲがいっぱいいたから、指先に白い絵の具を付けてポンポンしてクラゲに見立てよう。うんうん、いい感じ。
クラゲの傘の上にあるクローバーマークみたいなのも水色で描いてみるかな……
あれ、ちょっと変だ、もう少しこうして、やっぱり消して、あっ、どうしよ……
と途中まではそれなりなのだが、結局描きすぎて変な感じになっていく。
この絵は結局なんちゃってモネの睡蓮みたいな仕上がりになった。
さて、絵の画像を送らないといけないから、なんとか見れる作品を描かないとな。
どうしよう…なにを描こう…
困った時のインスタグラムということで、インスタで「水彩画アート」と検索してみた。
風景や人物などをモチーフにした本格的な水彩画から、いい塩梅に気の抜けたゆるい作風のものなど様々なタイプの作品がずらっと表示される。
ふむふむ、こういうの見ると水彩画描きたくなるし、描けそうな気がしちゃうのだよね…
さーっと目を通していくと、おそらく子ども向けのワークショップのような感じで大きな蝶を描いている画像を見つけた。
あ、ちょうちょいいかも。
形も描きやすいし、カラフルにして可愛いし。
ということでちょうちょを描き始めた。
例によって途中、雲行きが怪しくなる場面もあったが、なんとかまとまりを持って完成させることができたと思う。
早速、写真を撮って画像を送って任務完了。
自分でも意外と気に入った作品ができた。
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