美食の街サンセバスチャンで気軽に楽しめる本格派バル「Bar Sport」に行ってきました!
“世界一の美食の街”こと、スペイン・バスク地方にあるサンセバスチャン。
山や海に囲まれたこの地域は、自然に恵まれた食材の宝庫であり、農業・漁業・酪農と、質の高い第一次産業が盛んです。地産地消のバルやレストランが多いことも、美食の街の理由の一つ。
近年日本では、バスクチーズケーキをはじめ、急激に注目が高まった小さな街でもあります。
「バスクチーズケーキって何?」
あるいは
「バスクチーズケーキめっちゃ好きなんだけど!」
って方は、ぜひこちらの記事を見てください!バスクチーズケーキ愛を全力プレゼンした記事です(笑)
で、サンセバスチャンについたワタクシ、バルがひしめく旧市街で
「お店がいっぱいありすぎる……どこ行けばいいんだろう……」
もしくはどっかご飯行ってから
「いろいろはしごしたいし、次はどこ行こうか」
なんて考えてる方にまずはここ行っとけ!な、飲食店「Bar Sport(バル スポーツ)」に行ってきました!
バスク地方と言えばの“ピンチョス”(パンの上に食材をのせて串を刺したおつまみ)がカウンターテーブルにずらりあれもこれもおいしくてパクパクパク……うまい!
というわけで、以下その模様をお伝えします。
ふらっと立ち寄れる絶品バル「Bar Sport」の巻
やってきました「Bar Sport」!お店があるのは旧市街の中心部Fermin Calbeton通り。タパスの名店「Borda Berri」から数メートル離れた並びにあります。あそこの牛ほほ肉おいしかったなー!
お店に入るとカウンターテーブルにずらーーっとピンチョス!形も色もそれぞれ違って見た目鮮やか!もはやアートの域では!?!
削りたてのイベリコ豚の生ハムだっだり、かぼちゃクリームと生ハム、チーズのパイだったり、シェーブルチーズと生ハム、チョリソーなんていう創作料理も。
で、注文するときは指差しでもオーケー。お店の人に自分の名前を聞かれるんだけれど、番号じゃなくてお客さんの名前で会計管理するみたい。会計時に名前を読んでもらってなんか嬉しいし親近感湧くなあ(笑)。
最初にいただいたのは、ディップブルーチーズ、トマト、ベーコン、きのこありそうでない珍しい組み合わせ。お値段は2ユーロ(約245円)くらいだったかな。
食べてみると、きのこの歯ごたえが良くてとってもジューシー!旨味エキスが口いっぱいに!ベーコンの塩気と脂身、トマトとブルーチーズの酸味が合わさって、奥深い味わい……うまい!
お次はバスク地方中心にスペインで定番人気のバカラオ(干し鱈の塩漬け)と、スモークサーモン、オイルサーディンが乗った豪華海鮮ピンチョス!
ひと口食べると……うまい!バカラオの塩味が脂の乗ったスモークサーモンの甘みを引き立て、オイルサーディンが程よく苦みを効かせながら、オリーブオイル特有のコクで味をまとめてくれる感じ。それぞれ3つが合わさることに意味を感じる!!
その次は、見た目が不思議なクレープのカニクリーム詰め(3.1ユーロ:約379円)。
大きめのひと口でパクっとかぶりつくと……うまい!
カニの身が入ったクリームはとろっとろで濃厚。カニの風味豊かなエキスが後を引くおいしさ。生地がしっとりもちもちしてるのも好き!
その他にも魚介、肉、野菜、どれもバランスよくピンチョスが揃っていて、
和名スパニッシュオムレツことトルティージャの種類も多く、ハムとチーズ入りやバカラオ入りなど、その日によって違うみたい!
そしてお店の人が注いでいる“チャコリ”もバスク地方に来たら抑えておきたいお酒!微発泡性の白ワインでごく辛口でアルコール度数もおおよそ10%と低め。グラスから高い位置で注ぐことで、ワインを空気に触れさせて泡をリリースさせる姿が有名です。
タパス(小皿料理)メニューからはフォアグラをいただきました!お値段は3.7ユーロ(約452円)。ワタクシの写真では伝えきれず申し訳ないくらい、値段の割になかなかの大きさがあります!
後からお好みでブラックペッパーをかけていただきます……うまい!!
まずひと口目のぷりっとした食感が爽快!ふた口目からはとろけてすぐ口からなくなってしまうほど柔らかくクリーミー。フォアグラ特有のコクや甘塩っぱさ、香ばしさなどさまざまな味わいの表情を見せてくれる一品です!
バスクチーズケーキ食べ比べ!の記事でも紹介したのですが、ここのバスクチーズケーキも絶品!食後のデザートは別腹ってことで、おいしさ故にぺろっと完食しちゃいました。
ちなみに日本語メニューもつくったみたい!オーダーすると一生懸命ローマ字を読んで、日本語でオーダー確認してくれます。たどたどしさがかわいい(笑)。
という感じで、ごちそうさまでしたー!
サンセバスチャン旧市街の中でも比較的リーズナブルかつクオリティも高いのが人気の「Bar Sport」。
さらに言えば、人気の秘訣はきっと、日本語メニューを含めた文字での多言語対応だけじゃなくて、お客さんの母国語を積極的に使って話しかけてくれるところかなと!日本人だったらお店の人が知ってる限りの日本語で、向こうからお話してくれるし、
「日本語勉強中なんだよ~。今はピンチョスの本数を数えるために数字を覚えてる!イッコ、ニコ、だったっけ?」
なんて、話してくれました!時と共に変化するお客さんのために、自分たちも新しいことに挑戦し続けたいんだとか。(カッコいい……!!)
それに観光客だけじゃなくて、地元のお客さんも来て世間話してるのもいいなー!「お店に毎週通い続けているんだぜ!」って元気なおじいさん達もいましたよ!
観光客が急増しているサンセバスチャン。
変わらないために、時代とともに変わり続ける
そんな時代と社会の変化に柔軟な姿勢を見せる一軒のバルを、ずっと変わらぬ愛で応援したいなー!ごちそうさまでした!
「Bar Sport」
住所:Fermin Calbeton Kalea, 10, 20003 Donostia, Gipuzkoa, España
営業時間:【月〜金】9:00~24:00【土】10:00~24:00【日】11:00~24:00
URL:「Bar Sport」公式HP
※2019年12月の旅での情報です。