新卒訪看の日記 vol.2「変化と成長 」
訪問看護師として働き始めて半年。
4月から関わっているご利用者さんとも半年の付き合いになる。最初は名前も覚えてもらえなくて、目も合わせてくれなかった方も、今ではあなたが来るのを楽しみにしてたのよ!と笑顔で話しをしてくれる。
上記の方は、病態的にはとても安定しており薬のセットと健康状態の観察のために週1回訪問している。関わり出して半年たつが、良くも悪くも変化のない利用者さんを見て私はモヤモヤした感情を抱いていた時期がある。
悪化していないし笑顔で過ごせているからこの看護で良いんだと思う反面、同じ事ばかりしているが、もっと出来ることあるんじゃないか?もっと良い生活があるんじゃないか?私が訪問する意味ってなんだろう?と変わらないことが私を不安にさせていた。
何を目標とし、何を尺度として評価するのか。きっと選択肢はたくさんある。変化していないように見えて、微細な変化をしている利用者さんを見る上で変わるべきは私の視点だ。
無意識のうちに何かをしてあげたくなる。気づくと利用者さんにも、自分にも変わることを求めてしまう。
きっと私は成長を感じたくて、変化に飢えている。それは私のエゴだ。利用者さんにとっての目標は?そのためには何が必要なのかな?それを私の中だけでなく、本人と一緒に対話を通して考えていきたいと思う。
一方的な看護ではなく、利用者さんが自身の人生を生きることに併走する看護を模索していきたい。