「グアム-青い海と過ごす癒しの島旅」
1.Day1:グアム、魅惑の島へ
成田空港に向かう車の中で、私は窓の外を眺めながら、これから始まる島旅に思いを馳せていた。学生時代以来のグアム。今回は夫との二人旅。3時間40分のフライトは、私たちを日常から解き放ってくれる魔法の時間だった。
グアム国際空港に降り立つと、むわっとした熱気と共に、懐かしい匂いが私を包み込む。湿度を含んだ空気と、どこかココナッツの香りが混ざったような、南国特有の匂い。
【宿泊先】
デュシタニ グアム リゾート
Dusit Thani Guam Hotel USA – Dusit Hotels and Resorts
タモン湾を一望できる新しいリゾートホテル。2015年にオープンした比較的新しい施設で、タイの高級ホテルチェーン「デュシット」が手掛ける。
チェックインを済ませ、部屋に入ると、大きな窓から青い海が広がっていた。カーテンを開け放つと、タモン湾の眩しいほど青い海と空が私たちを出迎えてくれる。「明日からこの景色で目覚められるなんて」と、夫と顔を見合わせて笑った。
時刻は午後3時。この日は軽く周辺を散策することにした。ホテルから徒歩圏内にあるプレジャーアイランドは、地元の人々も集う複合商業施設。観光客向けのお土産店が立ち並ぶ中、現地のスーパーマーケットでローカルフードを探すのも楽しい。
夕暮れ時、ビーチサイドのレストラン「プロア」で夕食を取ることにした。
【レストラン】
プロア (PROA)
住所:Route 14, Tumon Bay, Guam
Proa Restaurant
おすすめメニュー:
・チャモロBBQプレート
・ココナッツクラブケーキ
・マンゴーラッシー
テラス席から見える夕陽は息を呑むほど美しかった。オレンジ色に染まる空と海。その境界線が曖昧になっていく様子を眺めながら、チャモロ料理を堪能する。BBQチキンは、ローカルテイストたっぷりの味付けで、グアムの食文化を感じられる一品だった。
「明日は早起きして、朝日を見に行こう」と夫が提案する。学生時代には気付かなかった島の魅力を、今回は大人の目線で堪能できそうだ。
ホテルに戻る頃には、すっかり夜のとばりが降りていた。バルコニーに出ると、心地よい潮風が頬を撫でる。波の音を聴きながら、明日からの旅への期待に胸を膨らませた。
2.Day2:タモン湾エリアを満喫
早朝5時、まだ暗いうちにホテルを出発。タモン湾のビーチを散歩しながら、夜明けを待つ。波の音だけが響く静かな浜辺。徐々に空が明るくなり始め、やがて水平線から太陽が顔を出す。
朝食は、ホテル内のレストラン「アクア」のビュッフェで。新鮮なトロピカルフルーツや、できたての卵料理、そしてグアムならではのチャモロ料理まで、種類が豊富。窓際の席から朝の海を眺めながらの食事は、この上ない贅沢だった。
朝食後、ホテルからタクシーでアガニャ港へ。ドルフィンウォッチングのツアーに参加した。湾内に出ると、すぐにイルカの群れに遭遇。波しぶきを上げながら船の周りを泳ぐイルカたちの姿に、大人も子供も歓声を上げる。船長によると、このエリアには年間を通してイルカが生息しているそうだ。
港に戻った後は、徒歩でアガニャの街を散策。スペイン広場や大司教区博物館など、グアムの歴史を感じられるスポットを巡る。特に、ラッテストーンパークでは、古代チャモロ人の生活を垣間見ることができた。
昼食は地元で人気の「キッチン・ラグーナ」へ。
【レストラン】
キッチン・ラグーナ (Kitchen Laguna)
住所:Pale San Vitores Road, Tumon
おすすめメニュー:
・ケラグエン(マリネした魚料理)
・レッドライス
・ココナッツキャンディ
午後は、タモン湾でスノーケリング体験。ホテルのアクティビティデスクで機材をレンタルし、プライベートビーチから気軽に楽しめる。透明度の高い海の中では、色とりどりの熱帯魚たちが迎えてくれた。夫は水中カメラで熱心に撮影していた。
夕方近く、アンダーウォーターワールドを訪れる。約100メートルのトンネル水槽では、サメやエイ、巨大なマグロなどが頭上を泳ぐ。学生時代に来た時とは違い、じっくりと海の生き物たちの生態を観察することができた。
夜は、タモンで人気の新しいレストラン「ブルーアステリスク」で特別なディナーを。
【レストラン】
ブルーアステリスク (Blue Asterisk)
住所:The Plaza, Tumon
予約必須
おすすめメニュー:
・グアム産マグロのタルタル
・島野菜のサラダ
・ローカル産牛フィレのグリル
ディナーの後は、ホテルのプールサイドバーでナイトキャップを楽しむ。昼間とは違う表情を見せる夜のタモン湾。波の音を聴きながら、今日一日の思い出を振り返る。「明日は南部観光に行こうか」と夫が提案する。メジャーな観光地を離れて、もう一つの顔を持つグアムを探検する計画を立てながら、心地よい疲れと共にベッドに向かった。
3.Day3:歴史と文化に触れる
朝8時、レンタカーで南部観光へ出発。タモンの賑やかな雰囲気とは一変し、のどかな田舎道が続く。車窓から見える景色は、観光客があまり知らない、もう一つのグアムの表情だ。
最初の目的地は、イナラハン天然プール。
珊瑚礁で囲まれた天然のプール。観光客の少ない穴場スポットで、地元の人々が週末を過ごす場所だ。透明度の高い水の中では、カラフルな熱帯魚が泳ぎ回る。夫は早速シュノーケリングを始め、私は岩場に腰かけて本を読みながら、ゆったりとした時間を過ごした。
その後、イナラハン集落を散策。スペイン統治時代の面影を残す古い街並みは、まるでタイムスリップしたかのよう。特に、サンホセ教会は1680年に建てられた歴史的建造物で、必見のスポットだ。
昼食は、地元で評判の食堂「マンアンティガ」へ。
【レストラン】
マンアンティガ (Man Antiga)
住所:Inarajan Village
おすすめメニュー:
・フィナデニ・ディナンチェ(伝統的な肉料理)
・カドゥ(チャモロスープ)
・ラティヤ(ココナッツデザート)
午後は、タロフォフォ洞窟へ。第二次世界大戦中、日本軍が使用していた洞窟で、歴史の重みを感じる場所だ。ガイドさんの説明を聞きながら、戦争の悲惨さと平和の尊さについて考えさせられた。
【アクティビティ】
タロフォフォ洞窟ツアー
予約先:Valley of the Latte Adventure Park
https://valleyofthelatte.com/
所要時間:約2時間
その後、マリゾー・ビーチへ。タモンとは異なる、手つかずの自然が残る静かなビーチだ。サーファーたちが波に乗る姿を眺めながら、ビーチコーミング。夫が拾った色とりどりのシーグラスは、きっと素敵な思い出になるだろう。
夕方、帰路に着く前に、ココス島を一望できる展望台に立ち寄る。夕陽に照らされた島影が、絵画のように美しい。
夜は、メリッゾで話題の新しいレストラン「カーサ・デ・マール」へ。
【レストラン】
カーサ・デ・マール (Casa del Mar)
住所:Merizo Village
予約必須
おすすめメニュー:
・本日の鮮魚のセビーチェ
・スパイシーココナッツカレー
・マンゴーパンナコッタ
観光客の少ない南部には、グアムの隠れた魅力が詰まっていた。地元の人々との触れ合いや、手つかずの自然との出会いは、きっと忘れられない思い出になるだろう。
「明日は最後の一日だね」と夫。タモンに戻るにつれて、街の明かりが増えていく。最終日は、もう一度タモンの海を満喫しようと約束した。
4.Day4:最後の思い出作り
最終日の朝。今回は少し贅沢に、ルームサービスで朝食を。バルコニーで海を眺めながらの朝食は、リゾートならではの贅沢だ。
午前中は、ホテルのスパ「デバラナ」でカップルトリートメントを予約していた。
タイ式マッサージをベースにした施術で、旅の疲れが癒されていく。部屋から聞こえる波の音と、アロマの香りに包まれて、至福の時間を過ごす。
その後、最後の思い出作りとしてパラセーリングに挑戦。
【アクティビティ】
タモン湾パラセーリング
予約:ホテルアクティビティデスク
所要時間:約30分(飛行時間10分)
空から見るタモン湾は圧巻。エメラルドグリーンの海と白い砂浜、そして高層ホテル群のコントラストが美しい。夫と手を繋ぎながら、空中散歩を楽しんだ。
昼食は、地元で人気のフュージョンレストラン「パシフィック・リム」へ。
【レストラン】
パシフィック・リム (Pacific Rim)
住所:The Plaza Shopping Center, Tumon
おすすめメニュー:
・アヒポキボウル
・スパイシーガーリックシュリンプ
・パッションフルーツムース
午後は、最後のビーチタイムを満喫。パラソルの下で読書をしたり、最後の海水浴を楽しんだり。夫は最後までシュノーケリングを楽しみ、熱帯魚たちとお別れを。
夕方、お土産探しにマイクロネシアモールへ。定番のチョコレートやクッキーに加え、地元アーティストの作品なども。特に、チャモロ文様を使ったアクセサリーは、独特の魅力がある。
最後の夜は、グアムきっての人気レストラン「ロイズ」でディナー。
【レストラン】
ロイズ (Roy's)
住所:Hilton Guam Resort & Spa
予約必須
おすすめメニュー:
・ミックスプレート(シグネチャー料理の盛り合わせ)
・マヒマヒのポワレ
・チョコレートスフレ
食事の後、最後にビーチを散歩。学生時代には気付かなかった魅力を、大人になった今、たくさん発見できた気がする。
5.グアム旅行を振り返って
空港に降り立ち、寒さを感じながら、つい数時間前まで過ごしていた南国の温かさを思い出す。わずか4日間だったが、私たちの心には鮮やかな記憶が残っている。
スーツケースを開けると、グアムの香りが漂ってくる。チャモロクッキー、ココナッツオイル、手作りのアクセサリー。一つ一つの土産物が思い出を鮮やかに蘇らせてくれる。
学生時代のグアムは、ショッピングとビーチリゾートのイメージが強かった。でも今回の旅では、全く異なる魅力を発見できた。南部の手つかずの自然、地元の人々との触れ合い、そして歴史的な場所での深い学び。大人になって初めて気づける価値があることを実感した。
特に印象に残っているのは、イナラハン村での体験。地元のおばあちゃんが営む食堂で、言葉は通じなくても、笑顔で温かく迎えてくれたこと。チャモロの伝統料理を通じて、この島の文化に触れることができた。
タモン湾での朝日と夕日。毎日違う表情を見せてくれる海の色。パラセーリングから見た島の姿。すべてが新鮮で、心に残る風景となった。
人生に忙しい30-40代だからこそ、たまには日常から離れて、こんな贅沢な時間を過ごしてみるのも良いかもしれない。グアムは、そんな私たちに優しく寄り添ってくれる島なのだ。
≪グアム旅行情報≫
■渡航情報
・パスポート残存有効期間:入国時6ヶ月以上
・ビザ:90日以内の観光目的なら不要(日本国籍の場合)
・時差:日本より1時間進んでいる
■気候
・年間を通じて気温25-30度
・12月-5月:乾季(ベストシーズン)
・6月-11月:雨季
■持ち物チェックリスト
必須アイテム:
・パスポート
・クレジットカード
・日焼け止め(SPF50以上推奨)
・虫除け
・水着
・ビーチサンダル
・サングラス
・帽子
あると便利:
・ウォーターシューズ
・軽いジャケット(室内は冷房が強め)
・携帯用雨具
・ビーチバッグ
・ジップロック(濡れた水着入れに)
■現地での移動手段
・レンタカー:国際免許必要
・シャトルバス:主要ホテル間を運行
・タクシー:メーター制
・トロリー:タモン地区周遊用
■通貨
・米ドル(USD)
・クレジットカードは主要店舗で利用可能
■治安
・比較的安全だが、夜間の一人歩きは避ける
・貴重品の管理は徹底する
■その他注意点
・チップの習慣あり(15-20%)
・日差しが強いため、こまめな水分補給を
・海でのアクティビティは潮の流れに注意
・スーパーでの買い物は現地価格でお得
※この記事は筆者の主観に基づいて作成されています。旅行前に最新の情報を確認することをおすすめします。