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米国編#4あなただけのX10バーガーを探そう
はじめに
日中、どうしても外で食事をしたい日がある。正午に忙しい日は仕方がないし、暑さでその気も失せることも多いのだが、ハンバーグと生姜焼きが有名なあの店にはどうにも脚が向いてしまう。
古くはお父様が下北沢で洋食店を営まれていて、息子さんがこの街でその道を継いだらしいのだが、今では街一番の繁盛店と言ってもいい。この時期の厨房は恐ろしく熱いようで主人がふと口を開いて冷たい蕎麦でも行きたいっすね、と笑う。
何てことはない。
ただのハンバーグ繋がりである。今日はアメリカのX10バーガー銘柄の4回目に進もう。
Coca-Cola Consolidated Inc
誰もが知っているコカ・コーラ社はこの10年でx10バーガーを達成した企業の一つだ。大崩れしない堅実なビジネスと持続的な配当は多くの個人投資家たちを惹きつけており、世界のどこでも買えるグローバルブランドと言えるだろう。
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特にこの5年の株価の成長は目覚ましく2.8倍になっているものの、売上高と利益は次のように推移している。
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なるほど売上高は1.3倍になり、純利益は40倍だ。もしあなたならば、あなたはコカ・コーラコンソリデーテッドの株式が欲しいだろうか。
Axcelis Technologies Inc
2014年に株価はわずか7.5ドルだったAxcelis Technologies Incは9年でで200ドルに迫る株価をつけるまでにまでになった。同社のイオン注入装置が高品質な半導体の生産性を高めつつ、かつ、単位時間あたりのウェハーの生産量が劇的に大きいため評価が高いという。
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2021年にはアメリカで最優秀の中小企業として表彰されたらしい。現在の半導体不足と強い需要から引く手あまたで日本にも福岡と東京にオフィスがある。損益についても見てみよう。
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売上は過去5年で3倍であり、利益は14倍といったところだ。設備投資についても順調にこなしているが、直近の半導体銘柄のスイングの影響を受けていることや四半期の成績が市場のコンセンサスに見合わないことから直近1年の株価が優れない。あなたはこの業績の推移をどう見るだろうか。
おわりに
今回はCoca-Cola Consolidated とAxcelis Technologies Incを見てきた。僕はAxcelisの成長と半導体需給を捉えたソリューションに驚嘆したが、どちらも買われ過ぎな気がして少々胸焼けしている。というのも、実はこの2社は様々なx10バーガーを見てきたうちかなり"まとも"な方であり、総じてAI、半導体、セキュリティについては業績に比して買われすぎと感じることが多かった。S&Pの上昇はそろそろ終わりなのだろうか。次回は米国株におけるX10バーガーについて少しまとめてみたいと思う。このNoteが少しでも困っている人の役に立ちますように。