下落局面のサバイバル戦略#3
はじめに
うす曇りの空のお陰で何とか生きているが、見知らぬ土地を子連れで歩くのは中々つらい。徒歩に必要な時間は3倍になり、荷物は2倍になる。そこにきて道路工事や坂道なんかが加わると白目を剥きながら灼熱の大地を彷徨うことになるし、道すがら子どもたちが砂場や水場なんぞ見つけたらおしまいである。義父が子どもたちを連れて行ってくれた公園はひとっこ独りいなのによく整備いて税の闇を感じなら立派なアスレチックを使わせて貰う。蜘の巣だらけなので暫く使っている人もいないのだろう。
熊の咆哮
以前からNoteでは時間を味方に出来ない信用取引には手出しをしてはいけないと書いている。一方、今回は下げ相場の三稿目になる。だからちょっとだけ信用売りに掠っている内容に触れたいと思う。勿体をつけて申し訳ないが、要するにベア投信の買いについて書こうと思う。相場の世界では強気をブル、弱気をベアと言う。証券会社の豊富なラインナップにはブルベア型の投資信託も当然取り揃えられている。ブルは相場が上昇すればより角度をつけて基準価格が上昇し、ベアは下落すればレバレッジを利かせて基準価格は上がることになる。逆に想定の逆の動きをした場合、基準価格は激しく下落することになる。トリプルベアなら相場が下落すれば、基準価格は下落分の3倍上昇する。トリプルブルなら相場が上昇すれば、基準価格は上昇分の3倍上昇することになる。一方でこの商品は目論見書に明確に"長期の保有には向いていない"商品とある。詳しくは目論見書を読んでほしいが、要するに上昇と下落を繰り返した場合に過去の取引の値動きを相殺するポジションを取る。つまり、100円下がったのにいつも300円上がる訳ではなく過去の乱高下の影響で200円しか上がらないということがある。当然長く持てば持つほど反対取引の影響を受けるので、値動きは期待した通りにならない。それでも、この局面でこの商品を買うという人はいる。実際に楽天証券の投信買い注文のランキングでは8/2(金)時点で25位だった。下げ相場でも儲けようという人たちはそれなりにいる。
買い分け戦略
ちなみに金曜日の夜中に注文した場合、約定日は月曜日となり引き渡しは木曜日くらいになる。だから、昨日の相場の急落を味わうことは出来ない。それでも更に下がると思えばギリギリまで買う人たちはいる。もちろん、このような信用取引が織り込まれた商品でも買い分け戦略は有効である。どうしてもやりたければ、一撃で大きな下落を狙うのであれば一発突っ込んでもいいし、確かに先週のうちに多額のベア投信を仕込んでいた人は笑いが止まらないだろう。しかし、3倍以上のレバレッジの取引はこのような市場ではすぐに資金が溶ける可能性もある。だからこそ、買いたい金額を複数回に分割し、小分けで買っていくのは有効な戦術になる。
まとめ
僕は決して多額ではないが、先週の時点でベアの買いを少しだけ入れてある。個別株の信用売りはしないし、手放さないのにも関わらずである。ちなみに下げ相場の骨をしゃぶるような戦略なので当然ながらNISAの対象にはなっておらず、一般口座か特定口座で取引する必要がある。また、手数料も平気で2〜3%は取られるので全くもって私たちの基本戦略にそぐわない。にも関わらず、買いを入れた理由は今の相場に大きな違和感を感じていたからに違いない。今日はたぶん5%程の反発だけれど、日経平均はもう少し下がると思う。このNote が少しでも困っている人の役に立ちますように。
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