まだ病気のことなんてこれっぽっちも考えてもなくて、呑気だったなあ。 父の介護をどうするか、そればかり考えていた。 余命宣告の半年から一年と言われた命もそれほど変わらない状態で感謝しかない。 慌ただしい一年だったけど、豊かな一年でもあった。出会いにも感謝。 エネルギー療法とかサプリとか民間療法も試しながら前向きに頑張ってきた。 いまは自分のこともだけど、誰かの役に立ちたい気持ちが大きくなっている。 私に何が出来るかな。
やっぱり大腸がんからの肺と肝臓に転移でした。 自覚症状があまりないのが幸せです。 この先、どう進むべきなのかゆっくり考えていきたいと思います。
ドキドキが止まらない。 CTの結果、癌かも知れないとのこと。 しかも、転移っぽい。 たくさんある。 若い先生は言葉を選びながら、 早く検査をすることをすすめてくれた。 病気は突然だね。 何の変わりなく、仕事してるのになあ… 怖い。 けど、周りに心配はかけたくたいから平静を装わないと。。 あの人に連絡してみよう。
6月15日。 検査のため、お初の総合病院に来る。 9時からの受付だけど、8時半の到着時には再診の患者さんがたくさん待っていた。 1時間待って、診察。 胸部のレントゲンとCT検査のオーダーが出た。 それにしても病院には様々な人がいる。 高齢者が半分、シニア世代、そしてチラホラ若者の姿も見られた。 男子高校生らしき若者はカラフルなマニキュアをして、オシャレなピアスをしている。似合う! 働いている人も様々。 ちなみに担当の医師は若い真面目そうなボクちゃん先生。 担当外来ナ
健診結果をもらう前日、道を歩いていたら知らない人に声をかけられた。年の頃、同じくらいの女性。 「いきなりごめんなさい、あなた腰が悪いですか?大丈夫?」と。 もともと腰痛持ちだし、確かに今日は腰の辺りが重だるかったけど、他人様に心配されるほど変な歩き方をしていたかな? 「あやしくないんです。私、少し見えるんですよ」と、その女性が私の腰に手をかざす。 いやいや、めっちゃ怪しい! でも、怪しまれること必至で声を掛けてくれたということはいい人? 少し警戒しつつも話を聞く。
6月5日、日曜日。 精査の予約は2週間程後に決まる。 まずは胸部の検査、大腸はそれ以降にまた予約。 腰痛や肋間神経痛のような痛みに敏感になる。 気のせいだとわかって、苦笑い。 意外と神経が細いのか? もともとが無口な夫は、心配しているのかしていないのか反応薄い。 昔の私なら、憤慨していたけど、感情表出は人それぞれ。最近はこれもアリ。 そのおかげで普段通りに過ごすことができる。 癌ならば、それどころではないけど、IPO株に申し込んでみた。 ドキドキしながら、どちらの結果
6月3日、健診の結果をもらう。 いつももらう健診結果以外に封筒が2通。 いわゆる紹介状って言うやつです。 引っかかったのは、便潜血と肺。 去年はどうもなかったのに、2箇所もいきなり? 癌なのかな? 多発結節影って、転移なのかな? あれこれと悪い考えが頭をよぎる。 でも、いまはまだ死ねない。 できれば、両親を先に見送りたい。 倒れたばかりの父を、そのことに心を痛めている母の力になりたい。 再検査は先だけど、それまで出来るだけ心穏やかに過ごせますように。