しゃべるのが苦手な人のための職場の雑談入門 7.話しかけやすい人になる
こちらから話しかけずとも職場にいるだけで自然と相手から声をかけてもらい情報が集まってくればこんなに簡単なことはない。
自分から話しかける努力だけでなく、相手から話しかけやすくなる努力もしてみよう。
話しかけにくい人と話しかけやすい人の特徴
あなたの会社の中にも話かけやすい人と話しかけにくい人はいるだろう。
話しかけにくい人の良くある特徴は、話が長い、愚痴やネガティブな発言が多い、相手やその日の機嫌で態度が変わる、偉くて不遜、恩着せがましい、といった人だろう。こういった傾向を持つ人にはわざわざこちらから話しかけようとは思わない。
話しかけやすい人になろうと思ったらその逆を心がける。
1回あたりの雑談は短い時間にとどめて代わりに回数を重視する。愚痴やネガティブな話はできるだけしない。相手によって態度を変えず、不機嫌を表に出さない。役職にかかわらずフレンドリーで、感謝のことばを多用するように意識しよう。
表情や声の大きさも話しかけやすさの重要なポイントになる。
険しい顔やムスッとした表情だと周囲は話しかけづらい。また感情豊かでハキハキとした声で話すだけで同じ話題でも楽しく会話でき、そういった人は話しかけられやすくなる。
忙しそうな人にも周りは話しかけづらい。
口癖のように「忙しい、忙しい」と言っていないだろうか?
バタバタと職場の中を走り回っていないだろうか?
話しかけてほしくないほど忙しくないのであれば、業務の繁忙には関係なく忙しくなさそうにふるまっておくと話しかけられやすくなる。
自分を特徴づける
あなたに話しかけるとこんな返事が返っているだろうなとか、この話題だったら絶対に会話が弾むだろうなと相手に予測できるような人になると相手も話しかけやすくなる。
会話の中で相手が「この人はこんな特徴がある」とあなたにイメージを持てるようなセルフプロデュースを折り込もう。
たとえばポケモングッズを集めている、浦和レッズの熱狂的なファンといった趣味を持っていて、その話題を振れば必ずいろんな話ができるようになれば相手もそれをきっかけに話しかけやすくなる。
感情をコントロールする
職場ではプラスの感情は素直に出してよいが、怒る・不貞腐れる・大きな声を出すといったマイナスの感情はつとめて出さないように気を付けよう。
それは相手に不誠実な態度をとられたときであってもだ。
相手のミスを叱責する、非礼な行動に対して怒る、といったことは指導的立場になってからやろう。あなたは相手の親でも上司でもない。相手にミスや非礼な行動があったとしても冷静に指摘するだけで十分だ。
こういったマイナスの感情を向けられると、周りから「また同じようなことをされるのでは?」と思われてしまい話しかけづらくなる。