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2023年の振り返り

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。本来は1月初旬に書くべき振り返りも気がつけば2月も下旬に入ろうかというこの頃。
四角い仁鶴に丸くおさめてもらわねば、とかくに人の世は住みにくい。

というわけで2023年を振り返る。特に総括とかはない。

線形代数の復習

最近は大学数学でも青チャートがあることを知った。演習中心にちゃんと手を動かして覚えてみようかなという気になったので、試しに買ってやってみた。

一度大学で履修したはずなので「復習」となっているが、初めて知ることばかりである。
しかし、大学を卒業して早10年、大学数学のやり直しは幾度もチャレンジしている。
・線形代数
・微積分
・複素解析
・解析力学

直近では2020年に微積分に取り組んでいた。
何度が勉強しているが、はっきりと身についたという感覚はほどんどない。
唯一ちょっとばかし身についたはのは統計知識くらい。

確かに繰り返しやっていくうちに何となく感覚的な部分で納得感が増しているのだが、自家薬籠までには全くならない。
それでも、コツコツやっていけば2050年ごろには多少はましにはなるでしょう。

本を読む

昨年が75冊、今年が79冊なので、ちょっとだけ多く読んだことになる。とはいえ、ミステリを1冊読むのと理学書を1冊読むのでは、読む意味が全く異なるわけで、どれくらい比較になるのかは分からない。

昨年今年と世間一般に比べればたくさんの本を読んでみたのだが、面白いと思った本にはなかなか出会えない。たまに読むダ・ヴィンチ(新刊紹介雑誌)のつまらなそうな本をべた褒めする書評を書きまくっている編集者や書評家は本当に偉い。

せっかくなのでその中でも面白いなと感じた本をジャンル別に忘備録的に。

純文学

告白 町田康


町田康が好きなのになぜか読んでなかった代表作。
主人公が抱える言葉にできない感情をなんとか言葉にしようとする内面の葛藤の叙述がよかった。主人公は頭が足らんのでそれをうまく表現できないかのように書かれるが、私にもその感情はうまく表現できそうにない。しかしその言葉にできない主人公の抱える葛藤に町田康の文章を通じて共感できるのが不思議だ。

主人公が不貞をはたらく妻に対して問いただすこともできずに獅子舞を踊りながらじゃれる場面がとてもよかった。

ミステリ

その女アレックス ピエール・ルメートル

全3作のシリーズもの。全作を通じてとにかく暗く、いかにもフランス文学らしい。さらに本作はシリーズの中でも一番性的かつグロテスクな表現がキツイ。が、そのテイストも本作では魅力になっている。
読む人を選ぶがエンタメとして面白かった。シリーズのほかの作品は全体の暗さのほうにバランスが傾きすぎていて駄目。

社会学

日本人のための第一次世界大戦史  板谷 敏彦

ランニング中によく聴いていたポッドキャスト「COTEN RADIO」(歴史を愛し、歴史を知りすぎてしまった歴史GEEK2人と圧倒的歴史弱者がお届けする歴史インターネットラジオ)で紹介されていた書籍。
第一次世界大戦を政治的対立だけでなく科学技術、軍事データなどを示しながら、なぜ欧州が世界大戦を引き起こしてしまったのかという検証を行っている。
読んでいると第一次世界大戦が必然の中で起こってしまっていくような感覚になる。
あまりに面白くて読了後、もっと他の本も読みたくなりマクニール世界史まで手を出してしまった。
マクニール世界史も面白い買ったが上下巻で内容も深く後半は格闘しながら読んだ。

サイエンス

能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ  安藤 寿康

サンプルで読める序論の著者の姿勢や文章が好み。
遺伝という、えてして宿命的・決定論的な文脈や比喩で語られたり、優生学のような観点で見られてしまいそうな内容について、科学的検証の結果と生物学・遺伝学の視点で誠実に伝えようとしているのが伝わる。
後半の著者の研究結果中心の議論は専門的な内容なので難解。格闘しながら読んだ。

2024年も50冊程度は読んでいきたい。

走る

昨年からちょっとだけ本格的にハーフマラソンの練習をしている。2023年は平均100km/月と練習もそれなりにしたがタイムはまったく伸びず。
23年2月のハーフマラソンのタイムが1時間52分で23年12月のタイムが1時間50分。

要因は自分でもある程度分かっていて、
・ランニングマシンでしか走っていない
・週二回土日しか走っていない
という部分が走力向上において好ましくないと思っている。

本気で走力をあげるなら週三回以上、通常のランニングを行うべきだが、平日はどうしても走れないし、ポッドキャストを聞きながら走りたいし、炎天下/寒空で走りたくないしで、変えるつもりはない。

それでもゆっくりとしたペースで走力は向上しているはずなので、5年かけて20分程度タイムを縮められるといいな。

2024年の豊富

24年にはこの10年間避け続けてきた英語をついにやることにした。
doulingoも有料版を契約した。

2024年の振り返りで365steaksになった画像をお見せします。こういうのはsteaksを積むことが大事なので。

多少は英語を読み書きできるようになりたいが…。論文はいつも自動翻訳しているし、TOEICを受けるのかは未定だし、どれくらい本気で取り組めるかは不明。

とりあえずTOEIC700点を目指すとだけ言っておきます。

今年の曲

2023年によく聞いた曲。毎年新しいアーティストを聞こうと努力しているのだが、そろそろネタ切れかも。

僕らがもっと若かったころ ほんのり甘い茶殻みたいだろ
潮の干満が足の指の 砂やけを すっと癒すよ

という部分が何とも良い。茶殻に味はほとんどないが、形容するなら「ほんのり甘い」というほかない。京都人的優美さ。

セレブだったら
バブルだったら
外資でマルチでタスクだったら・・・

PE’Zの原曲よりもピアノアレンジのこちらのほうが好み。同じメロディのはずなのに原曲は力強や生命力が全面にある一方、こちらでは穏やかさが心地よい。

最近知ったが18年前の作品。この作品のことを調べたていたらPVの少年は今をときめく本郷奏多とのこと。なんてこった。

一時期すべてのJpopアーティストにMUMMY-Dがfeatしていた気がするが、最近はすべてのJpopアーティストにBASIがfeatしている気がする。たぶんそう思っているのは日本で自分だけ。なぜならこの曲は5年前の曲なので。

総括

総括とかは特にない。

以上


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