ダブルベンドとストレートアーム
どちらが良いのか論争で決着つかないものの一つ。
これフォアハンドとバックハンド(片手・両手)共にあって、最終的には大体好みに落ち着きますよね。
好きな選手や格好いいフォームの選手を真似する時にまず見たいところです。
ただ僕的にはどちらが良いか結論が出てるので、それを書いていきたいと思います。
二つの違いは何か?
簡単に言えば、インパクト時に肘が曲がってるか伸びているかが相違点になります。
これは実際に見て貰った方が早いですね。
ストレートアームでお馴染みのフェデラー選手。
史上最高のフォアハンドととも言われ、全テニスプレイヤーが一度は憧れる美しいフォームですね。
このストレートアームは、肘を伸ばすという外見から分かるように、やや身体から遠くの位置でインパクトします。
一般的に、ストレートアームは遠心力を大きく使えるのでショットにパワーが乗り、重い球が打てると言われています。
しかしスイングの幅も大きく、先ほど述べた通り身体から遠くの位置でボールを捉えるため、安定感に欠けるというデメリットがあります。
ですがそれを知っていてもストレートアームを目指す方が多いのは、フォアハンドが強いプロ選手として挙げられるプレイヤーの多くがストレートアームだからでしょう。
フォアハンド議論で必ず挙げられるナダル選手。
破壊的な威力とスピードを誇るデルポトロ選手。
変幻自在のフェデラー選手、重たいエッグボールのナダル選手、高速フラット軌道のデルポトロ選手と、歴代で考えてもフォアハンドTop3ではないかと名前を挙げる人が多くいる程のプレイヤー三人が、揃いも揃ってストレートアームですから、アマチュアプレイヤーがこぞって真似するのも頷けます。
(それぞれが個性的で、別ベクトルでの格好よさを確立しているのも、また魅力の一つでしょう)
ではダブルベンドはどうでしょうか?
ダブルベンドの選手というと、ジョコビッチ選手や錦織選手がメジャーなところですかね。
ジョコビッチ選手は攻撃面守備面共に高い水準で、世界Topの安定感があると思います。
(彼の武器はフォアバックのストローク戦において弱点が存在しないところですよね)
錦織選手はテニス選手としては小柄(178cm)ながら、全身を無駄なく使ってボールにパワーを与えることで、圧倒的攻撃力を発揮しています。
このダブルベンドは、肘を曲げてインパクトを迎える性質上、身体に近い場所でボールを捉えます。
故に、ボールとの距離感を掴みやすく、常に安定して打ち続けることが出来ます。
一般的に、ダブルベンドはスイング半径が小さいので、コンパクトに肘を畳み込むようにしてワイパースイングの軌道を再現しやすいです。
ですから、スピンを多く掛けることが出来る打ち方とも言えますね。
デメリットとして挙げられるのは、ストレートアームと比べスイング半径は小さいわけですから、インパクトでの押しが少なく、その上スピンを掛けやすいわけですから、必然的にボールの威力が落ちやすいところです。
ただ現在のプロ選手の多くがダブルベンドを採用しており、アマチュアプレイヤーでも習得しやすい形であると言えるでしょう。
ベルディヒ選手のフォアハンドは綺麗でスムーズな見た目で、スピンとパワーを両立させています。
暴力的なパワーで相手を圧倒したことで、最強のフォアハンドと名高いゴンザレス選手もいます。
アガシ選手はハイテンポなラリーで相手に構える隙を与えず、常に攻撃的なテニスを展開出来ます。
こうして各選手の名前を挙げると、ストレートアームだから~、ダブルベンドだから~、と大きな差があるわけではないと感じるのは僕だけでしょうか。
小柄な日本人プレイヤーにとって希望の星と成り得る、西岡選手もいます。
彼は170cmと日本人平均くらいで、プロテニス選手としてはシュワルツマン選手と同様にツアーで最も背の低いプレイヤーです。
しかしその体格から考えられない程のヘビースピンを操り、相手をコートの外へと追い出します。
日本人プレイヤーにとって重要なこと
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