新型コロナウイルス対策で企業が自問すべき8つの問い
HBRに掲載されたウイリス・タワーズワトソンのジェフリー・レビン=シェルツとディアナ・アレンの記事。
従業員と顧客、そして業務を現在と今後の伝染病から守るために、既存の戦略、方針、業務手順を入念に見直すべし
次の8つが重要。
1.感染から守る、2.立ち入りを制限する、3.諸手当の方針を見直す、4.リモートワーク体制を整える、5.リアルタイムで情報を伝達する、6.国外・国内の出張について方針を見直す、7.イベントや会議の開催・参加を見直す、8.現場の責任者への適切な情報提供、報告体制の整備を行う。
1.感染から守る
(1)呼吸器系の症状(咳、くしゃみ、息切れ)、および38度以上の発熱がある場合は自宅にとどまる。
(2)職場で上記の症状が出た場合は退勤する。
(3)咳やくしゃみをするときは、ティッシュ、ひじ、肩などで覆う(素手は使わない)。
(4)頻繁に手を洗う。石鹸と水で最低20秒、またはアルコール性の手指除菌液を使う。
(5)握手を避ける。
(1)-(4)は米国疾病対策センター(CDC)勧告。
2.立ち入りを制限する
(1)新型コロナウイルス感染症の症状が現れた従業員を帰宅させる。
(2)感染が確認されている相手と濃厚接触した人、または感染リスクが高い地域から来た人は、職場への立ち入りを14日間禁じる。(詳細はCDCのGuidance for Risk Assessmentを参照)。
3.諸手当の方針を見直す
有給病気休暇を取ってもペナルティが課さず経済的にも困らない状況を作り、罹患の自己申告を促して感染の可能性を減らす。
4.リモートワーク体制を整える
感染リスクを減らすためにリモートワークを行う。
5.リアルタイムで情報を伝達する
危険な噂や不安はまたたく間に広がる。欠勤者も含めて従業員全てと連絡を取れるようにする。最新情報や決定を定期的に伝える。方針は一貫性を持つ。
6.国外・国内の出張について方針を見直す
感染地域への出張を制限。体調不良の場合には特に出張を避ける。
7.イベントや会議の開催・参加を見直す
8.現場の責任者への適切な情報提供、報告体制の整備を行う