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凡人でも天才に勝てる。仕事に効く『戦略』とは何か。
長年、スタートアップの収益化/マネタイズに関わってきたことから、スタートアップの経営者、広告にビジネス携わるマネージャーと話す機会を頂くことがあります。
彼らの多くは「多忙で首が回らない」ことを口にします。
そのとき、私は「戦略って考えている?戦略の意味ってわかってる?」という話をします。
戦略とは戦いをなるべくしない(略する)ことにあります。
これは経営者にとっての経営、事業責任者にとっての事業、プロジェクトマネージャーにとってのプロジェクト、そしてチームメンバーとしての個々の仕事において、役割問わず、まずいちばんに考える必要があるとても大切ななことです。
具体的には仕事のやり方に戦略を応用すると「やらないことを決める」→「やることを絞り込む」ということになります。
ほとんどのひとはやることを先に考えてしまいます。やることをたくさん出して、優先順位をつけてTodoリストにして優先度が高いところから手をつけて潰していく。しかし残念ながらやることはどんどん増え、Todoリストは伸びる一方です。
つまり、このアプローチでは、やることが増える一方で何も成し遂げられないのです。
ゆえに、逆のアプローチが必要となります。
やらないことを徹底的に決めることからはじめねばなりません。そうするとやることがどんどん減っていき、残るものがやることになる。やることを更に絞っていって、、、というアプローチです。
こちらのアプローチは消去法的なのでやることが増えるということを防ぐメリットがあります。最初のもとと手順をただ逆にしただけなのですが、この違いはものすごく重要です。
「やることが増えるからやれないことが増える。」というのが仕事の現場では起きがち。
それを「やらないことを増やすことで、やることを減らす。するとやるべきことにかけられる時間を増やせて成果を出せる」に変えるということなのです。
具体例をあげましょう。
時間が100あるとして、100のやることがあったら1つには1しかかけられない。もしこれが3しかなければ33かけられる。1しか時間かけられない天才に、33かけられる凡人が勝てる可能性がでてくる。これが戦略の力なのです。凡人こそ戦略が必要といえるでしょう。
戦略において、フォーカス、ポジショニング、セグメンテーションというのが良く出てくるのは必然なのです。ランチェスターもこの流れにあります。凡人でも勝てるように、戦いのフィールドを限定して、戦力を集中投下して勝つ個別撃破の考えはまさに好例といえます。
戦略を語りながら「やること」ばかりを話し、本筋ではない仕事に忙しく動きまわり、チームに「やらなくていいこと」を大量に投げる人がいる。この人は戦略の意味を理解していない人である。
そうならないように、そう思われないように「やらないことを決める」→「やることを絞り込む」アプローチを意識していくと良いかもしれませんね。