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山のぼり事始め

登山には殆どいい思い出がありません。

と、いっても今まで登った山だって本格的な登山というよりは、ハイキングに近いもの。
兎に角、体力がない人間なので、同行した人に大抵おいていかれるし、死ぬかと思うくらい疲れるし、翌日には動けないくらい身体が痛くなるから、一度行ったらその後数年は登らなくなったものでした。

わたしは、何が嫌って疲れるのが何よりも嫌で、わざわざ疲れるようなことなどしたくない!という信念の持ち主。スポーツやトレーニングとは無縁の人生でありました。

でも、アラフィフとなり、いよいよ身体が衰えてくると、「このままいくとすぐ歩けなくなるなー」と、なにやらソワソワと落ち着かなくなってきたんです。だいぶ遅いけど。

ちょっと、鍛えておくかなあ。。

それで、山登りに挑戦しよう、という気になりました。そういうのって、ありがちな感情なのかな。何故か中高年の人って山に登りがちですよね。

関東にいた頃は、早朝の中央線に登山客が沢山乗ってて、「何で中高年の人は山に行くんだろう」って不思議に思ってたけど、自分が中高年になったらあんなに嫌いだった山に登りたくなってて、「なるほど、これか!」と謎が解けた気分と、「とうとう来たか」という複雑な心境に見舞われたりしています。


でもね。

わたしは無理をしない人。(そこ重要)
いきなり高い山に登ったりしないのです。

まずは、自宅の近所の山のハイキングから初めることにしました。

標高600m弱。普段身体を動かしていない山登り初心者にはちょうど良い山です。

マラソンが趣味で、わたしよりずっと体力のある夫氏が水筒を持ってくれて、わたしは最低限の荷物で出発しました。

昨年の豪雨の影響で、最短ルートが通行止めのままなので、迂回ルートを歩きます。

山登りというよりは、お散歩に近いような整備された舗装道路ですが、それでも登り坂はなかなかしんどかったです。

お手軽な近所の山だけど、ウォーキングと違って、車の排気ガスを吸わなくていいし、森林浴を兼ねて良い空気とマイナスイオンを取り込んでる感じがとても良かったです。うん。贅沢。

山で会うのはほぼ同じ山登り目的の人だけっていうのは、何となくリラックスできます。町中を歩くウォーキングだと知り合いに会うのが軽く憂鬱で、というのも自分には全くないキャラの「鍛えてる人」感が馴染まないからなんですが。

今回は身の丈に合った山に登ったので、それ程最悪な疲労感はなくて、これまではいきなり身の丈以上の山に登ってたのがいけなかった、ということが判明しました。

しばらくはゆるゆると近所のこの山に時々登って、少し体力がついたら少し高い山に、という風に少しずつ高い山に登れるようになればいいかな、と今は思っています。

この体力と根性がまるでないおばちゃんが、今後登山に親しむようになったりしたら、その始まりは今日なのかもしれないから、期待を込めてnoteに記録しておきます。

誰かの目に留まったら、見栄も手伝ってまた登るかもしれないし。色々、相乗効果を期待。

でも、そろそろ身体のあちこちが痛くなってきました。

明日が怖いです。。

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