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<愚問の極み>スポーツビジネスで何が儲かりますか? ~面白いビジネスとは~
企業・学生他から時折、「スポーツ分野で仕事したいのですが、どこか儲かりそうなところないですか?」と問い合わせをいただく事が多々ある。
正直に確実にもうかる領域があれば僕もやるし、そんなものがあれば皆やっていると思う。
だから儲かるか、儲からないかはその企業の特性と合った事業内容であり、また同社の既存人員でexecutionができるものが一番良いのではと思っている。先日こちらでお世話になっている人にも言われた事だが、やはり「やりたい事」「お金になる事」と「できる事」が絡みあう仕事を見つけるの本当に難しい。
僕個人としては新しいもの好きであり、人を驚かせたりする事が好きな為、本当は誰もが驚く技術を自社開発したいのだが、その開発能力とアイデアが自分には起業当初(今も?)無かった為、最初は他社が開発済のライセンスを受託する形で事業を行う事を選んだのもまさにその一例である。
人によって仕事を決める際の優先順位は色々とあると思うが、僕は確実に①起業する事、②場所は米国で、③スポーツ領域で、④誰も見たことない新しい事(テクノロジーの活用?)をしたいといった順序での優先順位を渡米前から決めていた。
正直に④の部分はまだ他社の技術を使っている状況だが、やはり将来的にはそこも自分で開発・保有するようにならねばと今はそこを極めるべく時間の大半を使っているような気がする。
その為、最近は32歳にしてインターン生としてコンピュータービジョンの会社に入り同技術開発の仕方を学んでみたり、テック系アクセラレータプログラムに応募してみたり、将来的なハイヤリングを見越したエンジニアや現地人のパートナー候補と頻繁に最近会っている。これが実際にどう自分の理想の事業と繋がるかわからないが、自分の格言である「悩んだらとにかく何でもやってみる」を久しぶりに体現しているのだと思う。動いた先に何か答えが出てくると思うので。
さて、そんな自分のくだらない話はさておき、最近個人的に面白いなーと思ったニュースが飛び込んできた。それは本邦5商社の一つである丸紅によるEsportsスポンサリング価値測定に特化したFanAI社というAI企業への投資だ。
以下記事ご参照:
https://www.sporttechie.com/fanai-8-million-series-a-funding-explore-asian-markets
正直に最近本邦大手企業によるスポーツビジネスへの参画興味は日に日に高まっているというのは肌で感じているが、その多くが「何か儲かる所は無いか」という切り口で入ってきており、自社とのシナジー(自社の専門性)や、何を同事業を通して実現したいかといった点は無視してしまっている印象がある。
その中、丸紅は面白い投資をしてきた。しかも今回のFanAiという会社の総額USD 8Mil. (約9億円)となるファイシングラウンド(シリーズA)をリードする形で投資しているのだ。
FanAIという会社は、Esportsのスポンサー価値、並びに各種ライツホルダー側保有権利(放映権他)の価値自動測定プラットフォームである。
日本では利権やらでなかなかEsportsの運営母体や運営ルールなどが定まらず同発展がうまく行っていないが、お隣の韓国ではもはや「国技」レベルとなる勢いで日に日にその人気・実力は増している。
(*余談も、韓国ではEsportsの統一運営組織(KeSPA)がなんと2000年(!!)から存在しているのだから驚きだ。。)
丸紅は今回のラウンドのリードを取る事で、キャピタルゲインを狙うのみならず、自社のプラットフォーム(強み)を活用してFanAIのアジア展開(韓国・日本)を行うとしている。
正直にFanAIとは直接やり取りが無い為、どれほど優良な会社かは自分のほうでは判断はできないが、①自社のプラットフォーム(丸紅は韓国・日本に強い事業ネットワークあり)を活用でき、②成長産業(eSports)にいち早く参戦する事を本投資を通じて決めた丸紅の本投資は個人的にとても利に叶っている・面白いと思っている。
本投資結果が将来的にどうなるか、注目したい。