<コロンビア大スポーツ経営学修士課での学び> クッキーカッター型スタジアム(2/2)
*本投稿記事は、過去別サイトに投稿したものをnoteに移管したものです。よって少し時系列が変になっている可能性があります事、お許しいただき度。
さて、前回クッキーカッタースタジアムの反映について話しましたが、ではなぜ今殆ど見られないのか?
一言でいうと、
ファンの体験がとてつもなく悪い為です。
日本でも時たま東京ドームでアメフトの試合をしますよね?その際感じませんか、あれちょっとこの角度から見ると体を少しひねらないと見づらいな。などと。
それだけでなく、例えば座席の高さも問題あります。
野球用スタジアムでは、例えば1塁側・三塁側ファールライン際のシートは、ほぼグラウンドレベルでの座席となっており、臨場感が味わえる様な設計となっています。
ただ、アメフトのサイドラインに同じグラウンドレベルの席があった場合、目の前に控え選手がわんさか立っている為、全くフィールドが見えませんよね?
上記の例の様に、両方のスポーツスタジアムは似ている様で非なるものなのです。
それが分かってきたことが大きいと思います。
また、それまで経済的な理由を主としてこういったCookie Cutter Stadiumが流行しましたが、それは公共の税金を同スタジアム費用の一部に充てる必要があったため。
(下の動画は、野球の試合からアメフト用のフィールドに変更する際の作業動画)
今となっては基本Private Fundingが主流であるため、そもそもお金の問題を当時ほど気にする必要がなくなったのです。また、Private Fundingで作った場合、ネーミングライト、興行収入、飲食費、自チーム以外の興行収入等の全収入をスタジアムを保有するチームがキープすることができ、結果的にInitial Costがこちらの方が(公共資金を使った場合と比較して)仮に高いとしても、運営を継続することで最終的にこちらの方が利益が出せるとの考えも現在では主流になっています。
また、上記画像を見ていただければわかると思うのですが、4つの異なるスタジアムであっても、そのいずれもとても似た形をしていますよね?
アメフト・野球兼用スタジアムを作る際には、真ん中のフィールドを円状にする必要があるために、結果的にすべてのスタジアムの形がドーナツの様に真ん中にフィールドがあり、その周辺を円状に客席が囲むという統一した形になってしまいました。
その為、多くのファンから、球場にIdentityが無い等といった文句が多く出始めました。
日本でも広島カープのマツダスタジアムや、甲子園球場の様に強い特徴がある球場の方が一般的なものより好まれますよね?そしてそちらの方が地元民からすると愛情がわきやすいですよね?まさにその点です。
この様に上記の様な問題が1980年代ころから発見され始めたために、このCookie Cutter Stadiumは排他されていったのです。
現在唯一残るオークランドコロシアムも、19年のオークランドレイダーズのラスベガス移転を受けて、2チーム兼用でなくなる予定ですし、今後もうこの様な形のスタジアムは見られなくなってしまうのでしょう。。。。。
あえて、詳細は省きますが、興味ある人は別途詳細送りますので、個別にご連絡くださいな。では!
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