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インター入学1ヶ月半の4歳児の様子

いよいよ年の瀬ですね。
本来慌ただしい時期だと思うのですが、わたしはなんだか日本にいた時よりのんびりしてしまっています。

思いつく理由はいくつもあるのですが、「日本のテレビ番組を見ていないこと」も大きな理由な気もします。

たくさんの芸人さんが出てくるスペシャル番組や歌の特番はもちろん、CMも年末年始ワードや振袖やお正月の曲などが使われていて季節感満載ですよね。

さて、今回は、ホリデーに突入し息子の学校の Term1 が終わったので、インター入学からの1ヶ月半を振り返ってみたいと思います。


1. 通学期間

子どもが通う学校の期初は9月スタートでしたが、VISAの関係で渡航が間に合わなかったため、11月の上旬から通い始めました。

12月20日が Term1 の終了日(クリスマスホリデー前の最終登校日)だったため、およそ1ヶ月半ほど通ったことになります。

学校やスケジュールなどについては以下の記事に書いています。

2. 学校生活の現状

クラス写真

毎週1回、先生が動画や画像を何枚か送ってくれます。
クラスアクティビティとして製作をしたり歌ったりしているようなものです。

たくさんの子どもの中に息子を見つけると、顔に表情がなく、精気がない顔をしているので初めて見た時は衝撃を受けました。
見たことのない顔でした。

その画像を子どもと見ながら、少しでも笑顔で過ごして欲しいなという気持ちで、つい「ママ、笑ったお顔が見たいな」と言ってしまいました。

翌週届いた画像では少し笑顔だったので最初は嬉しかったのですが、もしやと思い息子に聞いてみると「ママが笑って欲しいと言ってたから」とのことでした。

申し訳ないことをしたなと思って「ごめんね。次からは笑顔じゃなくてもいいからね」と伝えると、翌週からまた無表情に戻りましたが、いつか自然に笑顔が出るようになるといいなと思います。

学校での過ごし方

クラスアクティビティで校庭で遊ぶ時間があるのですが、息子は「何もやりたくない」とのことで、遊具や三輪車などでは遊ばず、柵の向こう側の駐車場に停まっているバスを眺めているそうです。

「バスを見ている時に、隣に"木くん"がいるから"木くん"に相談してるんだよ」とのこと。

何を相談してるの? と聞くと「ごはんの回数が多いから(学校での食事が3回あり、息子は多すぎるといつも言っている)、どうしようって」と言っていました。

東京の保育園に通っていた時は、帰り道で友だちと公園に行って遊んだり、土日も一緒に遊べるお友だちが何人もいて、いつもとても賑やかに楽しそうにしていたので、その落差に胸が押しつぶされそうでした。

他のアクティビティについても「何もやりたくないの」「やりたかったんだけど、なんて言えばいいか分からなくてできなかった」など、無気力だったりうまく参加できずフラストレーションを溜めているようです。

ただ音楽の時間は好きなようで、学校で習った歌を毎日歌っています。

言葉について

学校ではみんな英語かスペイン語で話すので、通い始めた当初は「ぼくが日本から来たって知らないのかな? 先生も知らないみたい(日本語で話してくれない)」などと言っていました。

その後、「日本語じゃないから(通じないから)お話したくないの」とも言っていましたが、ホリデーに入る前には「Hola」「Buenos días」「Adios」などのスペイン語の挨拶は抵抗なくできるようになりました。

また、学校ではお弁当で開けられないものがある時に「Open please」と言うなど少し英語でのコミュニケーションもし始めたようです。

ほかには、
「お腹が痛かったら、お腹を触りながら、ache って言うんでしょ」
「itchy はかゆい時だよね」
「トモロ(tomorrow)って何?」
「(18と書きながら)エイティーン」
「泣いてる時は ¿qué pasa?(どうしたの)って言うんだよね」
「señorita は女の子、señorito は男の子」
などと言っており、学校生活の中で英語やスペイン語を学習しているようです。

日常生活の中でスペイン人の方に話しかけられた時に「なんて言われた? 意味わかる?」と聞いてみると「Qué bonito だって。お兄ちゃんかわいいねって意味でしょ」などと嬉しそうにしていました。

3. 交友関係

通い始めて1ヶ月ほど経った頃から、クラスメイトのお友だちの名前が口から出るようになりました。

「AとBは優しいの」
「この子はCっていう名前なんだよ」
「バスの隣の席のDと窓から見えるインコの話したの」

など、少しずつですが交流が始まった様子がうかがえるようになりました。

寝る前に、学校から送られてくる画像を見たがることがよくあり、写っている子について説明してくれたりもします。

「この子はお昼寝の時に隣なんだけど、ぼくの毛布を取ったりするから先生に怒られるの」
「この子は抱きついたり、ぼくのお顔をいつも触るの」

そういうことを話している時はわりと楽しそうなので少し安心します。

また、同じ通学バスに乗っている bachillerato(高校生)のお姉さん二人が優しくしてくれているようで「今日は抱っこしてくれたの」「お姉さんにバイバイしたい」などニコニコして帰ってくることもあります。

4. レポート

Term1 の最終日に、担任の先生が書いてくれたレポートが公開されました。

Personal, Social and Emotional Development 、Physical Development 、Comunication & Language などの項目ごとに、その学年で目指すアチーブメントが2-3項目挙げられ、「達成」または「現在取り組んでいる最中」という評価がつけられます。
1,000文字程度のコメントも添えられています。

それを読むと、息子が言葉がわからない中でも一生懸命何かを学ぼうとしている様子が伝わり、胸が熱くなりました。

担任の先生が子どものことをよく見てくれ、理解してくれていることにも安心しました。

5. 課題と向き合い方

友だちづくり

息子はもともとハニカミ屋なところがありましたが、言葉が通じないことでこれまで以上に引っ込み思案になり自信も失っているように見えます。

それを克服して違う言語を使う友人を作ることは、子どもであってもなかなかハードな挑戦だと思いますが、前向きな言葉がけをして勇気づけていきたいと思います。

言葉の壁

言葉に関しては本人も多少の興味があるようで、一人でアルファベットを書く練習をしていたり、「ポップコーンって書いてあるね、P-O-Pだから」などと日常で目に入るものを読んでみたりしています。

これについては、邪魔することなく、さりげなくサポートして意欲を高める手助けをしていきたいです。


学校生活は「あまり楽しくない」と言う息子ですが、荷物の配達員の人が来ると一番に玄関に行き扉を開けてニコニコして挨拶したり、マンションの管理人さんが大好きで飛びついて抱っこしてもらっていたり、同じマンションの住人の人に手を振っていたり、最初のころに比べて人付き合いにオープンになってきたように見えます。

言葉を習得していくことで同時に交友関係の輪も広がっていくと思うので、2025年もポジティブ思考を心がけて子どもを見守っていきます!