2021年 春アニメ視聴作品雑感(完走した感想)
いや~、今年の春アニメは豊作でしたね。
観た本数が多かっただけでなく、面白い作品が多くて毎週楽しくアニメ鑑賞できました。というわけで以下、全話完走した感想を簡単に書いていきます。
◇2021年春アニメを序盤まで視聴した際の感想はこちら
1)Vivy -Fluorite Eye's Song-
人類とAIの戦争を回避するため奮闘するAIのヴィヴィとマツモトの活躍を描いたSF作品。歌の良さと、スケールの大きい物語が気になって最後まで視聴しました。ストーリーは中盤~終盤やや駆け足気味に感じましたが、そこまでツッコミどころもなく、終わり方も爽やかで悪くなかったと思います。主人公のヴィヴィが「歌で人を幸せにすること」を命題としているAIという設定から、歌がこの作品の肝でもあるため、楽曲には力が入っていて良かったと思います。OPの「Sing My Pleasure」と、アニメのサブタイトルでもある「Fluorite Eye's Song」が良い曲ですね。
2)ゾンビランドサガ リベンジ
ゾンビ×アイドル×佐賀の異色アニメ、ゾンビランドサガの第2期。1期があまりにも面白かったので2期にもめちゃくちゃ期待していたのですが、見事にその期待に応えてくれたと思います。2期は主人公たちがアリーナ級のライブで大失敗し、莫大な借金を抱えたところからスタートしますが、挫折からの立ち直りを描き、堂々の新曲「REVENGE」を披露するという熱い展開で、この時点で2期もイケる!と確信しましたね。1期同様に各登場人物それぞれ見せ場があり、人格や感情もしっかり掘り下げられていたので、視聴していて思わず感情移入してしまいました。最終回、アイドルをすることの意義にたどり着いた彼女たちが大会場で渾身のライブパフォーマンスをする姿はグッときます。最後の最後で突如飛来したUFOが佐賀を焼け野原にしたのは正直意味不明ですが、回収されていない諸々の伏線含め、いつか来る3期を待ちましょう。
3)オッドタクシー
序盤、4話あたりまで視聴してあんまり好みじゃないかも……と思って一旦視聴を辞めたんですが、思い直して最後まで観ました。結果的に、意外性という意味では今期No.1でしたね。セイウチのタクシー運転手、小戸川を取り巻く奇妙な日常オムニバスという感じで始まり、終始不穏な展開が続きましたが、本当に最後まで不穏で……。ラストシーンは思わず「えっ……!」と声を出してしまいました。途中でなんとなく察しがついたものもあれば、最後まで気づかず、まんまと驚かされたものもあり、なかなか面白かったです。
3)フルーツバスケット The Final
2019年から放送が始まり1期~3期で計63話、ようやく完結しました。原作未読だし2001年版も未視聴なので、完全にまっさらな状態で見始めましたがいいアニメでした。ただの恋愛少女漫画に収まらない愛と思いやりの人間ドラマが繰り広げられ、重要な回ではハラハラもドキドキもさせてくれて、とても楽しめました。やはり名作は名作たる所以がありますね。ところで、フルバで結局一番ヤバい人って紫呉さんだったってことでOKですか?
4)シャドーハウス
全身が黒い”すす”のようなものでできている「シャドー」という貴族たちと、それに仕える「生き人形」たちの物語。可愛らしい絵柄とは裏腹に冒頭から不穏さが滲み出ていてどうなるのか楽しみにしていたのですが、期待通りでよかったです。後半に判明するシャドーの秘密はなかなか恐ろしく、アニメ化された先のストーリーがとても気になりましたね。勿論、不穏な展開だけでなく、ケイトとエミリコの主従関係を超えた友情も見どころです。今後二人がどのようにして困難を乗り越え、そしてどのような結末を迎えるのか……。そのうち原作も読んでみたいと思いました。
5)不滅のあなたへ(1話~12話まで)
「PINK BLOOD」、何度聴いても凄い曲!宇多田ヒカル凄い!と、まずはOPを褒めまして……主題歌の良さに負けず劣らず、作品も凄いです。この世界の観察者から生み出された不死身の存在であるフシと人々の交流、そしてフシを妨害する”ノッカー”との戦いによりストーリーは展開していきます。フシは「自分に刺激を与えた存在」の姿に变化することが出来るのですが、変化の条件として、その存在が死ぬことが必要なんですよね。そうした性質上、フシと出会う主要キャラがまぁ死ぬわけで……。人物の描写が丁寧なだけに物語が盛り上がってくると気が気でなく……。もちろん、その出会いと別れが話に深みを与える要素なわけなんですけど。でもやっぱりグーグーの最期は辛いのよね。13話以降も、いつ心抉られるのか身構えながら楽しく視聴したいと思います。
他にも「憂国のモリアーティ」、「擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD」、「シャーマンキング」も視聴しました。
「擾乱」はタツノコプロ制作ということもあってか、最近のアニメにはない硬派なテイストが他とは違った独特さで良かったですね。ダークで割と救いのない展開なので人は選びそうですが。「シャーマンキング」は全話観終わってから感想を書くかもしれないし、書かないかもしれません。
すでに夏アニメも4話~5話あたりまで視聴しているので、そちらもそのうち感想書きたいと思います。