杉をいっしょに敷きましょう!
床が変わると部屋が変わります。
床に木を敷くだけでいいんです。
私はマンションに住んでいたころ、多摩産の杉とヒノキを自分で敷きました。
暖かくて柔らかい、杉やヒノキにゴロゴロしました。
杉は気持ちよく眠るのにいいし、ヒノキは明るいし元気になります。
繊維に例えると、杉は綿のようで、ヒノキはシルクのよう。
どちらも気持ちが和みます。
私は、どちらも好きです。
私は基本的に床には杉をすすめますが、自分が、好き、と素直に感じる木を敷くのがいいです。
ただそれは、好みのインテリアデザインに合うとかじゃなくて、
肌触りや香りや、、、
その存在をからだで感じて、
本能的に好き! なものです。
ちなみに、日本は国土の68%が森林で、植林地の44%が杉です。
日本人は昔から、杉の板で家をつくり、杉の樽で味噌や酒をつくり・・・と、杉を活かして暮らしてきましたが、杉の学名が「日本の隠された財産」だと知ったとき、私はゾクゾクしました。
杉には何かがあるよ、と、学名がいっているんです。
杉の上に寝転がると、私は身体にビーンと気持ちよさが広がって、腸が動いたりします。
身体がよく曲がるし、小さい子はよくおもらしするし、便秘が解消した人もいます。
どうやら、人のからだは杉に触れていると「ゆるみ、ひらく」ようです。
あるとき、杉の壁に触れていたら、身体の奥から「大丈夫」という声が聞こえてきたことがありました。
その声に従えばいいんだ、と、不思議と確信しました。
人は自然とつながると、心が安定するのだと思います。
昔は杉を活かす文化がちゃんとあって、身体に知恵をたくさん宿していたはずですが、今は杉があるのに活かされないのが悲しい、というか、すごくもったいないです。
そこで、今の時代に杉を活かすのに、床に杉を敷くのはとてもよいやり方だと思っています。
もちろんプロに頼んでちゃんと施工してもらうのもいいですし、おおらかに住まうなら、自分で敷くこともできます。
賃貸でも敷けるし、持ち運んで引っ越しのときに移設できる、一生ものの「家具」です。
私は最初、ある人から勧められて、自分で敷いてみました。
そしたら、部屋に何かが宿りました。
それは、実は空間に自分が同期して、愛着を感じていたんです。空間が自分そのものになっていたのです。
自分で手を動かして工夫すると、その場所に同期していくことがわかりました。
平たくいうと、自分なりに工夫してやってみて、これでいい、という状態にするということです。
そうすると、自分で居場所を育てられる、という自信がつきました。
この自信は、生きるうえで大事なものでした。
ちなみに、私が敷いてきた百年杉はパワーが強くて、敷く作業を大いに助けてくれます。気持ちをアゲてくれます。
敷くのが楽しい😆
あなたが、本能的に好き!
と感じる木をいっしょに敷きたい。
木の恩恵をいっぱいあびながら、
楽しく敷きたい。
それが、私がやりたいことです。