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【ワールドスクール】何を勉強してるの?という問い

ワールドスクール6か国目、ルワンダに来ています。
ワールドスクールって何?という方はこちら↓

ルワンダでは、日本人の社会起業家 山田美緒さんが運営されているキセキという場所でお世話になっています。


子どもたちは、ここ10日で以下のような活動をしました。

①地元の幼稚園での給食づくりのお手伝い
②ルワンダ人スタッフが教えてくれるルワンダについての講義(SDGsやルワンダの地理について)を受ける
➂伝統的なアンティークミシンを使ったカバンづくり
④ルワンダに昔々探検に来たドイツ人Kandt博士のおうち(Kandt博物館)で植民地支配について学ぶ
➄ルワンダの国旗ルワンダ語で数の数え方、あいさつ
⑥ルワンダフランを使って買い物
女性自立センターを訪問し、他の外国人観光客と一緒にルワンダの街歩きツアーに参加
⑧ボランティアに来ている学生さんたちとの交流
⑨美緒さんのお子さんたちと将棋、オセロ、スケボー、バドミントンなど
⑩ルワンダで義足を作る活動をされている真美さんの工房を訪問

⑪宿泊場所に山のようにある子ども向けの物語などの本を片っ端から読む
⑫宿泊場所の近くを散歩し、ケニアとの違い(道路の綺麗さやお店で売っているもの、治安の違いなど)を経験として理解

そのほかに、予定が特にない日は宿泊場所で普段ケニアにいるときと同じ座学(聖書、算数、スペリング、プログラミングなど)をやっています。

長女は最近ヒカリ音楽語学学校での日本語クラスも担当し始めて、弱冠11歳ながら収入を得るようになりました✨すごい!



キガリ市の散策
千の丘の国ルワンダ。常に上り坂または下り坂

こうして書いてみると盛りだくさんの経験をしている子どもたちですが、
はたから見ると確かに、何も勉強してないんじゃないの?
学校にも行かなくてそんなので将来大丈夫なの? って思うかもしれません。

「お子さんたちは、毎日何を学んでいるんですか?」っていう、率直な質問を、美緒さんのところにボランティアで来られている学生さんから受けました。

私達への批判として言ったわけではなく、漠然と疑問に思ったのではないかと思います。

そうして質問してもらうことで、親としても確かに、このままでいいのかな?って彼女たちの学びを見直す機会になるのでありがたいことでもあります。

親として思うことは、私たち大人でも、世界について今までまったく知らなかったということです。

例えばマレーシアが2つの大きな部分(本島とボルネオ島北部)に海をまたいで分かれていることも知らなかったし、マレーシアとシンガポールの歴史についてもまったく知ろうとも思っていませんでした。

バリ島も、みんながバカンス先におすすめ!と騒いでいるのは耳にしたことはあっても、何がバリ島にあるのか、なんでそんなに人気なのかまったく知らず。

今いるルワンダについても、すぐ近くのケニアにいて「どうやらルワンダはすごく発展しているらしい」という話を聞いたりYoutubeを見て想像するばかりで、実体験としては何も理解していませんでした。

仮にもイギリスの大学院で修士課程まで取って、世間では高学歴と言われる部類に(ありがたいことに)入るような私たち夫婦でさえも、こんな風に自分たちの行ったことがある国以外についてはまっっっっっっっっっったくの無知のまま、まるで自分がなんでも知っているかのように勘違いして毎日を送っていたんです。

今回世界を旅行することで、私たち大人も本当にたくさんの発見、学びを得ました。ケニアだけや日本だけで生活しているのでは絶対に得られない、実体験に基づく国際理解。

今私たちが40代、50代になってようやく体験した、そして多くの人はまったく体験せずに人生を終えていくであろう海外旅行を通した人生経験を子どもたちに与えることができているのだと思います。

彼女たちは、毎日一体何を勉強しているんだろう?

何を勉強するか、よりも、好奇心をどう育てるか。
学びって楽しい!って思ってもらうことが大事なんじゃないだろうか。

確かにワールドスクール自体が新しい教育スタイルで、彼らがこの先どんな大人になっていくのかは未知数でもあります。

ただ、ネットやSNS、AIが発達してどんな知識でもすぐに調べられるようになった今の時代。
「給料が良い安定した仕事につく=豊かな人生」、という昭和的な考えは当てはまらない時代になってきています。

今後子どもたちが豊かな人生を送るために、AIにできない仕事をするために、国際社会で他者を尊重して生きていくために必要な経験とは何なのか?

少なくとも、学校や塾にびっしり通い続けて、三角形の面積の求め方を暗記することや、漢文を解読することではないのは確かです。笑

ワールドスクールは、あまりに「常識」とはかけ離れた教育スタイルなので、親としても手探りな部分も正直あります。

でも、長い人生の中で1年や2年、少し横道にそれたって、たいしたことないです。
問い続けながら、しばらくは今の生活スタイルを続けて子どもたちの成長を観察してみようと思っています。

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