第一発見者未遂事件その4
朝起きたらお湯が出なかった…。
給湯器の給水管が凍結したらしい…。
寒波未だに居座り、昼間でも寒い。
今日は一日のほとんどを報告書に費やした。
帰り際に姉からLINE
どうしたらいいかって、そりゃあいくしか無いでしょう…。
第一発見者は嫌なんですけど…。
自転車で道道祈る。南無南無。
みんなにとって良い結果でありますように…。
心の準備もしなきゃいけない。
昨日はヘルパーさん来てるから、倒れてたら最大24時間。
寒波が来てこの寒さで一日倒れてたら辛すぎる。
息があれば119番、ちゃんと電話できるかな。
血が出てたらどうしよう。
吐いてたり、排泄してる場合はどうする?
タオルは山盛りあるな。
しっかり対応するんだぞ私!
冷たくなってたら110番。
ちゃんと話せるかな。
お風呂だったら、非力な私じゃ引き上げられないぞ。
そのまま放置もかわいそうだし、どうしよう…。南無南無。
30分で着いた。
玄関ポストに安心コールからの手紙がさしてある。
抜き取って玄関の鍵を開ける。
ガチャ
「こんばんは〜」
前回までいた、猫のあいちゃんは先日亡くなった。
まさか、ばあちゃんを連れて行ったんじゃ…。
テレビがついてる…。
声をかけてみる
「ばあちゃ〜ん…」
「はい?」
え?返事した…?
恐る恐る奥へ行くと…。
ばあちゃんおこたに座ってる。
「いた!どうした?安心コールからばあちゃんが出ないって、あみさんに電話が行ったんだってよ!?」
「寝てた…。全然気づかなかった。朝かと思った。」
「携帯は?」
「そこの…椅子のカバンの中…」
ばあちゃんが座ってるところから、遥か遠くにある。
これじゃあ聞こえないわ
すかさず姉へ電話するとすぐ出た
「どうした?」
「いたよ。座ってる…」
「ええ〜なにそれ〜。どういう事〜?」
「寝てたんだって…携帯もかばんの中で気がつかなかったみたい」
「いやあ〜やめて〜こっちの寿命が縮んだわあ!もう!怒っていいからね!」
ばあちゃんには代わらず電話を切った。本人、全く自覚してないから、いきなり怒られても気の毒だ。
力が抜けた…。
なんでも昨晩は寝られなかったらしく、デイサービスから帰って、おこたでうたた寝してしまったらしい。
耳が遠いからピンポンも聞こえないらしい。
まあ、寝てたら聞こえないよね。
「とにかく!
携帯はいつでも身につけてて!
トイレでもお風呂でも、そばになかったら、助けも呼べないでしょう?」
「そうだねえ」
それから、携帯の設定確認したり、支払いのチェックなど、ゴタゴタして書類をファイリング作業してたら、8時過ぎてしまったので、帰って来た。
思えばお茶も飲まなかった。
安否確認した時点で、お茶でも入れてあげれば良かった…。
自分の心配事ばかりを気にかけて、あまりにも余裕も思いやりも欠けていた。
我ながら人としてどうかと思う。
いつなにがあってもおかしく無い。
それは母だけでは無いけど。
明日会える保証は無いんだから、今を大事にしないとな…。
明日の朝、まずLINEしてみよう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?